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前提と論理を疑え!

先日、外部研修を受講しました。


テーマは「クリティカルシンキング」

クリティカルシンキングとは、批判的思考のこと
をいいます。

感情や主観に流されないよう、前提条件の正しさ、論理展開の正しさを判断するために用いられます。

今回は、研修で学んだ内容をシェアします。


ロジカルシンキングとクリティカルシンキング

ロジカルシンキングは、論理的思考であり、前提条件を正しいものとして論理を進めていきます。

例えば、
「運動は健康に良い」
という、前提条件があれば
「ジョギングは運動だ」ということから、
「ジョギングは健康に良い」
という結論が出ます。

または、Aさん、Bさん、Cさんは、大きな病気もしておらず、健康である。
Aさん、Bさん、Cさんは、ジョギングを日課にしている。
という事実から、「ジョギングは健康に良い」という結論を導きます。

これに対して、クリティカルシンキングでは、前提条件と、論理展開を疑います。

例えば、仕事で事故が発生しました。再発防止のために、手順を見直そうという話になったとき、Sさんがこんなことを言いました。

「今回のような、急な手順の変更は、賛成できません。そもそも、人が足りていないから事故が起こるんです。事故を防止するためには、手順の見直しより、人を増やすべきです。」

一見すると、Sさんの主張は正しいようにも感じますが、果たしてそうでしょうか?

・事故が起きた原因について、正しく分析できているか?
・人が何人いれば、「足りている」状態なのか?
・「急な」手順の変更とは、どのくらいの期間をいうのか?
・人を増やすことによって、逆に事故が増えることはないか?


これが、前提条件と論理展開を疑う思考法の一部です。


クリティカルシンキングが不足していると、

正しくないことを受け容れてしまう
正しくないことを実行してしまう
正しくないことを相手に押し付けてしまう

という状態におちいってしまいます。

また、比較的「優しい人」がおちいりやすいそうで
この記事を読んでくれているような、優しい人は
特に注意が必要です(にっこり)


クリティカルシンキングの効用と手順

クリティカルシンキングを活用することにより、物事の本質を捉えることができます。

手順としては、まず、ロジカルシンキングで論点の整理をします。
次に論点の整理で導き出した「課題」に対して、その課題は果たして正しいのか、間違った課題設定をしていないかを批判します。
これが、前提を疑うことです。

そして、その後に課題解決の切り口を考えるステップになりますが、この切り口に対しても、「なぜ?」「他には?」を繰り返し、できる限り多くの切り口を試してみることが大切です。


今回の記事はいかがでしたでしょうか。
ロジカルシンキング、クリティカルシンキングを学び、実践することによって課題解決能力が大幅にアップします。

興味を持っていただけたら、是非学んでみることをおすすめします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また。


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