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インターン生活動報告~やまぐちゆい編~

みなさん、こんにちは!
パソナグループ24卒内定者の山口結衣です。
この記事は、私が内定者インターンとして約1年間、パソナ東北創生で活動した記録をまとめたものです。
この記事が、パソナ東北創生の取り組みやインターンに興味を持つきっかけなってくれると嬉しいです!


00.自己紹介

【釜石のラグビーイベントで撮った一枚】

・出   身:岡山県倉敷市
       島根県の離島での高校生活を経て、東京の大学へ進学
・趣   味:ランニング、温泉、ラーメン巡り
・興味・関心:地域創生、キャリア教育

01.インターンを始めたきっかけ

私は元々まちづくりや地域創生に興味があり、大学時代も地域系の学科に所属していました。
内定者インターンの紹介掲示板で「パソナ東北創生」というグループ会社があることを知り、

「人口減少が進む地方地域の人材課題に挑戦する現場を経験したい」

と思い、応募しました。

02.1年間の活動スケジュール

4月
 ・インターンに応募
 ・社員面談@オンライン
5月
 ・釜石訪問@現地
6月~7月
 ・事業理解@オンライン
 ・企業ミーティング同行、議事録作成など@オンライン
8月~9月
 ・ラーニングワーケーションプログラムに参加@現地
 ・第一次産業体験プログラムに参加@現地
10月~1月
 ・実践型インターンシップの受入準備@オンライン
2月
 ・実践型インターンシップの運営@現地
3月
 ・実践型インターンシップの運営@オンライン

03.オンラインでの活動

パソナ東北創生の事業所は岩手県釜石市にあるため、住居も大学も東京にあった私は基本的にオンラインで活動していました。

・オンラインでの基本的な仕事の流れ

1.Facebookのメッセージ機能を使い、社員さんからお仕事の依頼を受ける 

(業務内容の例)
  ・パソナ東北創生のSNSアカウントの投稿作成
  ・イベント用のスライド作成・編集
  ・イベント用のチラシ作成

                ↓
2.提示された締切までに業務を完了させ、社員さんに報告する

・月1回の社員面談

月に1回程、社員さんと面談を行う機会があります。
面談では、近況報告を行いながら、その月の活動可能時間の共有や業務に関する悩み、今後関わってみたい仕事などについてお話します。
面談も基本的にオンラインで行われますが、私が東京在住だったこともあり、社員さんが帰省するタイミングなどで一緒にご飯を食べながら面談させていただくこともありました!

【社員さんとスープカレーを食べながら面談】

パソナ東北創生の活動はオンラインが中心ではありますが、社員さんとの定期的なやり取りがあることに加え、現地へ行く機会も複数回あったため、オンラインでありがちなコミュニケーションの取りづらさや疎外感を感じることはありませんでした!

04.現地での活動

大学の長期休みのタイミングで、私は計3回、パソナ東北創生の拠点である岩手県釜石市を訪問しました。

・岩手県釜石市

(出典:文化庁「方言アフレコ体験教室」,  https://www.bunka.go.jp/hogen/districts.html )

釜石市は、岩手県の沿岸南部に位置する海と山に囲まれた自然豊かなまちです。釜石市といえば「鉄と魚とラグビーのまち」。近代製鉄発祥の地として発展し、世界3大漁場のひとつとしても栄えてきました。
また、2019年にはラグビーワールドカップ日本大会の開催地に選ばれ、東日本大震災から復興に立ち向かう姿を全世界に届けるきっかけとなった場所にもなりました。
この震災を機に釜石とつながり、今でも釜石のために活躍し続けてくれる人が数多くいることも、このまちの魅力のひとつです。

①人生初の釜石へ!in ゴールデンウィーク編

インターンを始めてから1か月程経ったGWの時期に、3泊4日で釜石へ訪れました。
釜石に着いた瞬間、パソナ東北創生の朝キャンプにお誘いいただき、みんなで焚火を囲むところからスタート。(笑)

【釜石に到着してすぐ、焚火と共に温かく迎えていただきました!(笑)】

その後、地域のイベントで出し物を披露するということで、人生初のビャンビャン麺づくりに挑戦しました。(笑)

【同期の子と一緒にほぼぶっつけ本番でビャンビャン麺を披露しました!(笑)】

パソナ東北創生メンバー全員と対面でお会いするのは今回が初めて!
しかし、パソナ東北創生のメンバー同士が驚くほど仲良しなことに加え、インターン生の私を特別扱いすることなく他のメンバーと同様に接してくださったおかげで、いつの間にかインターンへの不安や緊張をすっかり忘れていました。
地域のイベントや集まりに参加する機会が多かったことで、あっという間に釜石の方々とつながることもできました♪

その他にも、今回の滞在を通してパソナ東北創生が拠点とする釜石市の理解を深めるという目的の下、東日本大震災の伝承館である『いのちをつなぐ未来館』やラグビーワールドカップ2019の会場となった『釜石鵜住居復興スタジアム』の見学を行いました。

【左:いのちをつなぐ未来館、右:釜石鵜住居復興スタジアム】

私自身は被災の経験もなく、東日本大震災が起きた時はまだ小学校低学年だったため、津波の様子を写すテレビ画面の記憶がかすかに残っている程度でした。
今回、震災時に起きた釜石の記録を目の当たりにし、やっと東日本大震災は現実に起きたことなんだと初めて実感しました。そして、被災から復興へ向き合った方々のお話をお聞きし、人はいつ死ぬかわからないのだと痛感したことに加え、突然他人の命を左右する決断を求められた人達の覚悟はこの先も伝えていくべきことだと強く感じました。

②2度目の釜石へ!in サマー編

大学の夏休みには、約3週間釜石に滞在しました!

最初の1週間は、私が「関わらせてください!」とお願いしたパソナ東北創生事業のひとつである「ラーニングワーケーションプログラム」に同行させていただきました。(ラーニングワーケーションの詳細は、パソナ東北創生のFacebook日本能率協会マネジメントセンターのHPにてご紹介しています!)

私がラーニングワーケーションに興味を持ったきっかけは、私が中学卒業後に地元を離れ、他県の高校へ進学するという越境体験をしたことです。その経験が自分の価値観に大きな影響を与えたことから、越境による人の成長に興味を持ち、都市から地方への越境体験を通じた企業内人材育成がどういうプログラムで構成されているのか、プログラム参加者はどう変容するのかを実際に見てみたいという思いから参加を希望しました。
プログラム同行中は、会場設営や写真撮影、議事録作成、社員さんの補助を行いながら、参加者の方々と同様の研修プログラムを受講させていただきました。

【避難体験ワークショップにて、避難時の持ち物を選んでいる参加者達】

このプログラムを通して学んだことは数多くあります。
中でも特に印象的だったことは、釜石の経営者の方が震災当時の出来事や釜石の人口減少等の現状についてお話した際に、参加者の方々が衝撃を受けていたことです。
地方での暮らしが長かった私は、地方地域の現状はニュースなんかでも取り沙汰されていることだし、大半の人が理解していることだと思っていました。しかし、私が震災の出来事を釜石に来て初めて理解したと同じように、地方の現状は知られているけれど、実際には理解されていないのかもしれないと感じました。
だからこそ、越境し、環境の違う者同士が混ざり合うことによって、今回の場合であれば参加者は自分たちの知らなかった現状や地域の価値に気づいたり、受け入れ地域は外部の視点や考え方に気づくことができるといった学び合いの機会を生むことができるのではないかと考えるきっかけになりました。

【震災当時、実際に使用された避難道を歩く参加者達】

2週目以降は、かまいしDMCさんが主催する第一次産業体験プログラムに参加させていただきました。プログラム内では、釜石で農業や林業に取り組むプレーヤーの方々のお話を聞いたり、第一次産業体験を行いました。
(活動の様子は、パソナ東北創生のInstagramでも発信しています。)

【一般社団法人ゴジョるさんの仕事場を見学】

普段の生活では中々体験することのない第一次産業ですが、今回のプログラムを通し、私たちの命は農業や林業といった第一次産業に支えられているということを強く実感しました。一方で、普段の暮らしにおいて第一次産業に触れる機会がほとんどないことから、その重要性に気づくこと自体が現代において難しくなっているという現状を認識するきっかけになりました。

【林業を行うための山道整備を見学】


③実践型インターンシップ開催! in スプリング編

3回目の釜石は、パソナ東北創生が2016年から行っている実践型インターンシップ「Try!!!Kamaishiインターンシップ」の運営をお手伝いするため、大学の春休み期間に訪問しました。

【Try!!!Kamaishiインターンシップとは】
約1か月半の間釜石市に滞在し、企業の一員として新規事業立ち上げや課題解決に挑戦してもらう実践型インターンシップです。
このインターンシップの特徴は、既存のインターンのような社会見学や体験といった「お客様」としてではなく、実際に働く「社員の一人」としてプロジェクトに取り組んでもらう点にあります。

今年度は東北在住の学生2名が、釜石市内にある有限会社中田薬局様のプロジェクトに参加してくれました!

実践型インターンシップの運営は、パソナ東北創生インターンのメインに当たる活動でもあります。2024年2月初旬から始まるインターンシップに向け、2023年10月から学生募集や学生選考、受け入れ企業へのヒアリングといった準備を行ってきました。

(インターンシップ準備期間中の業務内容例)
 ・募集案内用の文書作成
 ・SNS投稿
 ・応募状況の確認、共有
 ・応募者の面談

【インターンシップのキックオフ研修】


実際にインターンシップの受け入れがスタートした2月初旬に私も現地へ行き、参加学生と共同生活を行いながら、学生のメンタルケアやマインドセットといった部分のサポートを中心に関わらせていただきました。

(インターンシップ期間中の業務内容例)
 ・参加学生が毎日提出する日報へのフィードバックコメント
 ・学生との面談
 ・インターンシップに関する資料作成

【インターン初日、学生と一緒に宿舎で晩御飯をつくりました!】

インターンシップを運営する中で私が特に印象に残っていることが、学生がふと口にした「釜石って楽しいね」の言葉です。
インターン開始直後は、知り合いもいない、知っている場所もないという環境もあってか、学生からは「帰りたい…」という声が聞こえるような状況でした。しかし、釜石で過ごすにつれ、受け入れ企業の方々と仲良くなれたという話や地域に知り合いができた話、美味しいお店を見つけた話などを喋ってくれるようになり、学生が主体的に今の状況を楽しもうとする姿勢に感動受けました。そして、1週間が経過する頃には、「釜石が楽しい!」と口にする学生たちの明るい表情を見て、人は少しのきっかけで状況を変えることができると気づくことができました。

05.約1年間を振り返って

パソナ東北創生でインターンをさせてもらった約1年間を振り返ると、頭がパンクしそうになるほどの楽しい思い出、学びが蘇ってきます。
私が経験した全てをここでご紹介したいぐらいですが、最後は釜石での生活を通して出会った生き方を皆さんに共有させてください。

・釜石で出会った生き方

釜石で生活をしていると、色々な方と出会う機会が山ほどあります。
例えば、企業の経営者さんであったり自営業を営む方、釜石でずっと暮らしている方や社会人になってから釜石に移住した方など、、、。
そして、そういった方々とつながり、どういった生き方をしてきたのか、これからどう生きていきたいのかという深い話までできてしまうところが釜石の面白いところであり、魅力だと思います。
釜石の方々とお話させていただいている中で、私が衝撃を受けたことがあります。それは、自分の仕事や人生、そして釜石という地域に誇りを持っている人が多いことです。

地方で育った私の周りには、地方に生まれたこと、地方で働いていること、地方から出ないことを恥ずかしいと思っていたり、反対に全く何も思っていない(無関心)人が多く、地方の生き方って大体そういう感じなんだろうなと思っていました。
しかし、釜石の人達からは、
「釜石が好きだからここにいる!」
「釜石には面白い人が沢山いる」
「釜石っていい場所でしょ?」
「釜石のために貢献したい」
という言葉が日常的に聞こえてきました。
その言葉に衝撃を受けたと同時に、釜石という自分の今いる地域で生きることに誇りを持ち、地域と共に自分の人生をより良くしていこうとする生き方ってめっちゃカッコいいなぁと感じました。

人生を面白くさせる方法は無数にあると思います。便利な都会に住むことや、お給料の高い職に就くことも手段のひとつだと思います。しかし、結局は自分の今いる環境を面白くしようという意志が重要であり、人がいない、遊ぶ場所がないと言われる環境であろうが、意志さえあれば大抵の環境は面白く変化させることができるということを、釜石の人達の生き方から教えていただきました。
そして、生き方って無数にあるということ、今この瞬間でも自分の人生の可能性を広げることができることに気づかせてもらいました。
そんな釜石には、私と同じように釜石の人々の生き方に影響を受け、他地域から移住してきたという方々がいらっしゃいます。
イキイキした生き方は人を惹きつけるパワーを持っており、そういう生き方は自然と周囲に伝染していくものなのだと気づかされました。

・最後に

最後に、この記事を呼んでくださった方へ。
私はパソナ東北創生でインターンをするまで、恥ずかしながら釜石という地名も知りませんでした。それが偶然、釜石に関わる機会をもらい、釜石へ行って色んな人とつながり、東京にいるだけでは気づけなかった生き方や考え方に出会うことができました。
釜石に行けば必ず自分にヒットする学びや生き方に出会えるかはわかりませんが、釜石はヨソモノの私に「釜石に来てくれてありがとう」、「釜石を楽しんでくれてありがとう」と言ってくれる地域です。
そういう言葉を口にできる人達が沢山いる地域って、中々出会えないのではないかなと思います。
美味しい食べ物、豊かな自然、そして温かく力強い人達に溢れた釜石について、一緒に語り合える仲間が一人でも増えてくれたらとても嬉しいです!!

番外編 ~休日の過ごし方~

釜石に滞在中、特に予定がない日はどう過ごしていたのか?
その一例をご紹介します!

①イベントに参加

【左:釜石シーウェイブス試合のパブリックビューイング、右:きっとてっとの出店をお手伝い】

時期にもよりますが、私が滞在していた時は週末にイベントが開催されることも多かったため、同期の子やメンバー社員の方と一緒に参加していました!
イベントに参加すると地域の人たちの雰囲気や習慣をキャッチすることができるので、地域に来たばかりのタイミングこそ、是非色んなイベントに足を運んでみて欲しいです!(イベントは地域の方とつながったり、人脈を広げるチャンスでもあります✨レッツトライ!!🏉)

②グルメ散策

【釜石のグルメ記録】

私は食べることが大好きだったので、地域の人に教えてもらったカフェや散歩中に偶然見つけた飲食店を巡ることが休日の楽しみのひとつでした♪
私の宿舎が釜石の中心地にあったこともあり、ほとんど歩いて移動していましたが、野生の鹿を発見したり、海に沈む夕焼けを眺めたり、夜は星空を観測したりできたので、移動すること自体も楽しかったです☆

【左:朝日、右:お休み中の鹿】

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