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取材ライター奮闘記〜しくじったときの話をしようか〜アポ取りパート2

前回の続き....。詳しくはコチラの記事をご覧ください。
渡辺まりこさん主宰による、取材ライターを目指す方のための個別サポート、通称「ゼロフラ」僕のしくじり体験を書き記しています。


年末年始の休み、幸か不幸か?

6度目の正直でアポ取りに成功。

「勢いそのままに取材へ突入せよ。うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

….と、行きたかったのですが、あいにく世間は年末年始の長期休暇に入ろうとしていました。取材先の方も全力でスケジュール調整を試みてくれましたが、年内の残り日数が少なく、決戦は年明けに持ち越されました。こればかりは仕方ありません。自分一人の都合ばかりを主張できませんから。取材とは、相手と日程をすり合わせて初めて成立するものです。

「1週間以上の空白期間どうしよう....。ただでさえ僕は、アポ取りで遅れを取っているというのに….!!」

焦る気持ちばかりが出ていました。でも、嘆いていても何も始まらない。僕はすぐに気持ちを切り替えました。5連続アポ取り失敗した経験により、僕のメンタルはゼロフラが始まる前より着実に強くなっています。

「年末年始の期間中に、しっかり事前準備ができる。アポ取りの勢いそのままに、取材するのも一つの策。だけど、初取材が準備不足になって、何かやらかすなんてことは十分ありえる。そう思えばこの年末年始の休みは僕にとってはラッキーなんじゃないかな」

自分に言い聞かせてからは、やれることを粛々と進める姿勢に変えました。

アポ取り重視で進めていたため、そもそも取材先のリサーチからやり直す必要があります。その上で、事前準備すべきことは….

  • 読者に伝えたいことは何か。

  • そのためにはどういう質問を投げかければ良いか。

  • 記事の構成は、

  • 撮影するポイントは

など、考えるべきことは山のようにありました。ですが、先を行くゼロフラ同期の情報共有のおかげで、1記事目の準備が整いました。取材日も 先方とすり合わせて、無事決まりました。

2記事目の企画作り開始

「1記事目の事前準備はできたし、残りの正月休みはゴロゴロしよっかな〜。自分頑張ったやん🎵」

とんでもない!答えは noです。僕の進捗状況は、遅れていることに変わりありません。残りの休みの期間に取り組むべきことは「2記事目の企画とアポ取り」です。

行き当たりばったりで企画を立てたら、前回の二の舞を踏むだけです。どうしてアポ取りで5回連続失敗したのかを検証しなければいけません。当初は、移住者をテーマにして企画を立てましたが、ことごとく失敗に終わってます。結局は移住のテーマは後回しにして、お店紹介の路線に変更した経緯があります。

2記事目こそは、移住者をテーマとした企画のアポ取りで成功させたい。先を行く同期が取材にまでたどり着けた要因は、取材相手の選定が正しかったからです。

ここで渡辺まりこさんからのアドバイスもあり、企画のターゲットを地域おこし協力隊の方に絞りました。「滋賀 地域おこし協力隊」で調べたら、現役で活動している人の情報がズラリと並びました。

「最初からこうやって、検索して企画をすればよかった。」と思わずポンと頭を叩きました。ずいぶんと回り道になってしまいましたが、失敗こそが僕にとっての財産です。怒涛の企画ラッシュも経験しました。

2記事目の企画立案は、3本を3時間弱で作れました。アポ取りできるかどうかは別にしても、企画の立て方がなんとなく分かってきた気がしました。

2記事目の企画3本を渡辺さんに提出したところ「3本とも素晴らしいですよ。どの企画でアポ取りしてもらっても大丈夫です」と言っていただけました。亀の歩みのスピードながらも、僕は成長できていると思いました。

余裕のアポ取り?

僕が選んだのは、元大手新聞記者の編集者兼ライターのAさんでした。滋賀に移住された後に、地域の情報発信をするために、移住仲間と協力して編集プロダクションを立ち上げられたそうです。まさに「バリキャリ」といえる方です。

「これはアポが取れたら、すごくおもしろそうな記事になるに違いない」僕は期待に胸が踊りました。

Aさんは Xを運用されていました。発信している投稿内容を拝見していると、数日前に手打ちのそばを、地域の方からいただいたという内容の投稿がありました。「チャンス!僕の実家のそば道場の話だ。ここをきっかけにリプライしてみよう。」まず自分が誰であるかを名乗って、僕の実家がそば道場の近くにあるという話をしつつ、僕の方からフォローしました。

数時間後 A さんから返事があって、僕の実家の周辺の話やそば道場について反応されました。さらにはフォローバックもしていただき手応えを感じました。すかさず僕は、リプライではなく、DMを送ったのです。 DM を送る時に工夫したのが、熱量を込めることです。1記事目でアポ取りに苦戦した要因の1つとして挙げられるのは、熱量が足らなかったことでした。今こそ失敗を活かす時。本題に入る前に、そばの話や地元のお米について雑談をしました。そこから僕がDMした内容は 以下の5点です。

  1. 会社員の傍ら副業でライター活動をしており、今は取材ライターに挑戦中

  2. 自主企画で地方移住された方を取材しようと思っている

  3. 地域おこし協力隊のサイトから A さんを見つけた

  4. A さんと移住仲間が、立ち上げた地域の情報発信ついて関心を持った

  5. 編集プロダクションや地域おこし協力隊の活動を取材させていただきたい

1時間後 Aさんから返信がありました。「私でよければ取材に協力します。媒体先なども教えていただけますか?」

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーb( ・∇・)b🎵🎵🎵

今までの失敗がまるで嘘のようです。こんなあっさりとOK が出るとは!?やっぱり熱量こめると相手に伝わるんだな。完全に僕は浮き足立っていました。その時の僕はまるで「デスノートの記憶を取り戻して、コソッと勝利宣言をしながら笑みを浮かべる夜神月のような顔」になっていました。

引用元:DEATHNOTE

僕は地元で、元新聞記者との太いパイプがつながった….!!ニヤニヤが止まりませんでした。

しくじり武勇伝は終わらない

渡辺さんにもすかさず「アポが取れました!!」と連絡しました。

しかしそのとき、僕は大きなミスをしていることに気がつきませんでした。 Aさんからの返事はOKという意味ではありません。媒体先がどこかという質問に答える必要がありました。すぐさま「今回は自主企画のため、僕のnoteに掲載する予定です」と返信しました。

翌朝、Aさんからの回答を見て愕然としました。

「そうなのですね。ネット上でのやり取りしかしておらず、媒体取材でないとのこと。雑誌作りの仲間の許可も必要となるため、取材を引き受けるのは難しいです。申し訳ありません」

まるでジェットコースターのように頂点にまで昇りきった後、急降下したような感じでした。

失敗の原因は、媒体先を伝えなかったことです。そして改めて思い知らされたのが、自主企画の取材はアポ取りのハードルが高いということでした。

6度目の失敗。ゼロフラでのしくじり記録更新おめでとうございま〜〜〜す!!笑

ですが、ここまで失敗すると立ち直りも早いものです。僕の座右の銘は「ラピュタは滅びぬ。何度でも蘇るさ」です。実力も経験もない僕が、唯一持っているものは諦めの悪さだけ。次いってみよう!!オイッス!!

失敗を活かす

次に選んだのは、同じく地域おこし協力隊の方で、シェアリングエコノミーの普及活動をされているBさん。 B さんは、地域おこし協力隊として着任してからまだ2ヶ月程度の方です。ご本人のインスタグラムとnoteを拝見しましたが、いずれも投稿本数が2本ほどでこれから発信していく印象でした。

「 Bさんなら、自身の情報発信を誰かに手伝ってほしいと思ってくれるかもしれない」そう思い、Bさんのnoteにコメントを書きました。コメントに送った内容は以下の通りです。

  1. 会社員の傍ら、副業でライター活動している

  2. 地域おこし協力隊のサイトから B さんを見つけた

  3. シェアリングエコノミーについて興味を持ったこと

  4. 取材を通してB さんの発信のお手伝いをさせていただく

  5. 記事の媒体先(自分のnoteであること)

  6. 取材ライターとして駆け出しであるため、大きな宣伝効果はない

5と6はAさんとのやりとりで、伝えきれなくて失敗したこと。ここはちゃんとしっかりと伝えるべきと思いました。それが失敗を活かせる唯一の方法です。

朝にコメントを送って、その日の夜に返信が帰ってきました。

内容は以下の通り

「まだまだ私も移住して活動自体も始めたばかりなので、どこまでお役に立てるかわかりません(笑)今後のやりとりはインスタグラムのDMでもいいですか?よろしくお願いします」

今度こそアポ取り成功か。うわつく気持ちを抑えてインスタグラムのDMに取材内容の詳細を送りました。
翌朝、送った内容は以下の通り

取材テーマ
・質問内容のイメージ
・取材予定日
・取材形式
・掲載媒体
・生地の掲載予定日
・取材時間
・写真

(以上正式にお引き受けいただけたら清書で取材依頼書と事前質問表を送らせていただきます。ご不明な点は何なりと申し付けください。ご検討よろしくお願いします。)と文末に添えました。

まさかの音信不通….

ところが24時間経っても返事が来ません。また次の日も返事が来ませんでした。取材に前向きだったのに、どうしてでしょう?何か気に障ることでも言ってしまったのかもしれません。だんだんと気持ちが焦ってきました。返事を待っている時間が、永遠のように感じられました。

居ても立っても居られず、渡辺さんに状況を報告しました。
以下、4つのことを指摘されました。

  1. 初対面なのに文体がフランクすぎる

  2. 絵文字や顔文字は控えるべき

  3. 敬称は「さん」ではなく「様」を使うべき

  4. 返信に期限を設けていない

線路のように僕の失敗が続くよ〜。どこまでも〜。(T . T)

渡辺さんから指摘いただいたところを反省して、再度Bさんに期限を設けて返信をお願いしました。ようやく返事が帰ってきたのは、インスタグラムにコメントしてから3日後のことでした。

 B さんから得た教訓は、感触が良かったとはいえ、初対面の相手に対してくだけた表現は避ける。そして、返信の期限を設けることです。

1記事目の取材がまだ終わっていない段階でしたが、なんとか2記事目のアポ取りまでたどり着きました。あとは2記事目の事前準備も済めば、完全取材モードです。さて、これから先どうなるかは次回の投稿をお楽しみに....!!

おわりに

この記事を読んでくださるあなたには、僕のような失敗はしてほしくないです。僕の失敗が、あなたのお役に立てればうれしいです。これから先も僕は、失敗を重ねていくことでしょう。ですが失敗した分、どんどん成長もしていきますよ!!

これからも応援よろしくお願いします。


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