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357位:Tom Waits 『Rain Dogs』(1985年)|ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂された「ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 」のレビュー翻訳(とたまに雑談)をしています。本日はこちらのアルバムです。

357位:Tom Waits 『Rain Dogs』(1985年)

<レビュー翻訳>

“風変わりで滑稽なものが好きなんだ”と、かつてTom Waitsは言った。この自虐的とも言える言葉は、ストリートの悲劇的な世界を素晴らしく見事に描いた『Rain Dogs』で最も明確に表現されている。初のセルフ・プロデュース作であり、生まれ故郷のロサンゼルスでレコーディングを行った本作で、彼は“アパラチアとナイジェリアのある種の交流”と自身が表現するサウンドを目指した。Waitsは、ゴージャスな 「Downtown Train」(のちにRod Stewartのヒット曲となる)で彼のシグネイチャーであるグランジ的なミニマリズムを捨て、「Big Black Mariah」ではKeith Richardsをバックに得ている。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)

<ランキング比較>

参考として、「このアーティストの作品がリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても調べて以下にまとめています。

【2020年度版】
『Rain Dogs』の順位:357位
Tom Waitsのランクイン枚数:1枚(本作のみ)

【2012年度版】(前回版)
『Rain Dogs』の順位:399位
同アーティストのランクイン枚数:3枚(本作以外は、339位:『They Heart Of Saturday Night』、416位:『Mule Variations 』)

<メモ>

「Hang Down Your Head」のギターが素晴らしい。弾いているのは、本作が出る前年の1984年にThe Lounge LizardsにArto Lindsayの後任ギタリストとして加入しているMarc Ribot。ちなみにベースは、Canned Heatのベーシストとして知られるLarry Taylorだ。Keith Richardsがギターを弾いているのは「Big Black Mariah」のほか、「Union Square」、「Blind Love」とのこと。




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