小津K

都内に住むただの懐古趣味者です。仕事はメディア関係で、マンガとレトロゲームとドット絵が…

小津K

都内に住むただの懐古趣味者です。仕事はメディア関係で、マンガとレトロゲームとドット絵が好きです。適当に何かつづっていけたらと思います。

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ローバーミニという嗜好品

40代に入って、人生を逆算で考えることが多くなった。 自分はあと何回海外に旅行できるのか。 あと何回この人に会えるのか。 あと何冊本を読めるのか。 そんなふうに考えて、長生きはしたほうがいいなと健康にも(少しだけ)気を遣うようになった。 1年ほど前、雑誌の車関連の記事をなんとなく眺めているときに、ふいにその逆算スイッチが入った。 「オレはこのまま車を運転できない人生なのかな」 自分は運転ができない。 免許を持っていないわけではない。 家に車がないわけでもない。 でも、運転は

    • iPad mini

      Amazonのセールでとうとう我慢できなくなってiPad miniを買ってしまった。 128GBのWi-Fiモデル。第6世代。 前に買ったのは第2世代だったか。久しぶりのmini。 自分の生活には会社で貸与されているiPad Proよりもminiのほうが合う気がしていて、使ってみると実際その通りだった。 軽さは正義。サイズもちょうどいい。 これから使いまくる未来しか見えない。

      • 中学受験

        次男の中学受験が終わろうとしている。 長男のときからもう4年も経ったのか。あっという間だ。 中学受験のメリットは理解しているものの、二月の勝者を無理矢理作り出すために不要なまでの詰め込みをさせるこのシステムが、12歳の人間にとってオーバーワークなのは間違いない。 とりあえず終わったら次男専用のSwitchを買ってやろう。 そしていま放置されている壊れたSwitchを修理して、自分用にしよう。 Switchって手を出してないけどけっこうやってみたいゲームあったんだよなー。「

        • 日本について新年に思うこと

          よく80年代90年代のマンガで21世紀のハイテクな未来が描かれていることについて、「昔はこんなに早く科学が発展すると思っていたんだな。バカだなー」なんて笑う奴らがいるけど、違う、バカはおまえらだ。 オレが子どものころ、日本はそう思わせるほど本当に勢いがあったんだ。東京山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えると言われるほどジャパン・アズ・ナンバーワンで、あの「ダイ・ハード」に日系企業ナカトミコーポレーションが出てくるくらいすごかった。その勢いが生む想像力が、車が空を飛んで人

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        ローバーミニという嗜好品

          ロボットと仕事

          年末の昼に久しぶりにしゃぶ葉に行って驚いた。 ジョナサンなどで見かけたあのロボットが肉を運んでくるではないか。もしかして、すかいらーくグループの店にはみんな導入されているのか?ロボットはあのドラえもんと同じネコ型ロボットで、いくつかのテーブルを経由して一度に多くの料理を運ぶことごできるようだ。なかなか優れモノに見える。 近くの席から若い女子たちの「すごーい」「かわいいー」などという声が聞こえてきた。このすごくてかわいいロボットがキミたちの将来の働き口をどんどん奪っている現実

          ロボットと仕事

          逃亡者の新スタンダード

          「JUMBO MAX」や「カイジ」の影響で、キャンピングカーが逃亡者の新スタンダードに思えてくる。良いなあ、キャンピングカー。男の秘密基地的な要素もあってなおかつ実用的。 時間かけてカスタムして、日本のいろんなところに行ってみたい。こだわりだしたら金が湯水のようにかかりそうだけど、自分の好きな空間に仕立ててリモートワークとか車中泊とかしてみたい。あー妄想広がる。 って、東京に住んでたらとても買えないし維持できないな。そのうち東京脱出するか。

          逃亡者の新スタンダード

          「1978年のまんが虫」を読んで

          細野不二彦の「1978年のマンガ虫」を読んだ。 「まんが道」パターンの漫画家自叙伝はとても面白い。この作品も手元に持っていて何度か読み返したくなる。買ってよかった。 作中で細野不二彦が高橋留美子の「うる星やつら」を見て「これこそ金を取って人に読ませるマンガだ」と言っているシーンが印象的だ。 あの庵野秀明も映画を作るときに「1900円を払って自分が見たいと思うかを考える」と言っていたけど、その視点がある人がプロなのだと思う。 これ続編あるよな?このまま終わるのは消化不良感あ

          「1978年のまんが虫」を読んで

          「すずめの戸締まり」パロディタイトルを予想する

          「君の名は。」「天気の子」に続く新海誠監督作品、「すずめの戸締まり」。 前2作は興行的に大ヒットしただけでなくパロディAV界でも「君の縄。」「名器の子」という名作を生み出した(残念ながら見たことはないけど)。果たして今回の「すずめ」はどうなるのか。 タイトルの「戸締まり」や、コピーにも使われた名セリフ「行ってきます」あたりに前2作以上の可能性を感じるのだけれど、いざ自分で考えてみるとこれがなかなか難しい。 必死に頭を捻ってアイデアを絞り出した結果、自分としては「むすめのお締

          「すずめの戸締まり」パロディタイトルを予想する

          「今際の国のアリス」シーズン2

          「今際の国のアリス」シーズン2がやばい。 いくら満を持して送り出す第1話だとはいえ、最初からフルスロットルにもほどがある。 いきなり始まる銃撃戦。いきなり殺される人々。 そこに視聴者への媚びはない。 あるのは莫大な制作費から生み出される圧倒的な映像パワーのみ。 配信コンテンツを倍速視聴するタイパ至上主義に対して 「おまえらはこれを倍速で見るほど愚かなのか?」 というような制作陣の挑戦的なメッセージを感じる。 なんたる強気。なんたる余裕。 再生速度どころか、もったいなくて視

          「今際の国のアリス」シーズン2

          買ってよかったもの2022

          今年も物欲に負けて色々なものを買ったけど、ベストバイはこの3つかな。 ■ Xiaomiのスマートバンド 世界一売れているスマートウォッチ。中華製だと侮ることなかれ。iPhoneの通知が便利すぎて、今年一番自分の生活を変えてくれた買い物だった。Apple Watchみたいに高くないので新作が出るたび買い替えても良いかと思っている。 ■ AirPods Pro(第2世代) 初代ノーマルAirPodsに限界を感じたので買い替え。ノイズキャンセリングってすごいんだなあと感動した。

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          競馬レス20年男の思い出【有馬記念編】

          今週末は有馬記念らしい。 最後に競馬場に行ったのはいつだろう。20年くらい行っていない気がする。正確に思い出そうとすると面倒なので、キリよく20年競馬から離れていることにしよう。 有馬記念は1年間を締めくくるドリームレースだが、20年も競馬を離れるとまったくワクワクしない。なにしろレースに出る馬のことを知らないのだ。 競馬の魅力は主人公が「馬」であることだと思う。馬という言葉を通わせることのできない生命体を相手に、その体調や闘志などを推測しながら勝者を予想する。ある馬のファ

          競馬レス20年男の思い出【有馬記念編】

          X68000とFM TOWNSとオレ。

          あのX68000の復刻版が出るらしい。 当時、パソコンといえばNECのPC98に代表される白くてどれも同じような見た目のものばかりだったのに、SHARPのX68000(以下 X68K)は縦置きの本体とモニターがセットになったデザインで他の機種と一線を画す孤高の存在だった。洗練された黒のボディが奏でるのは8重和音の優しい音色で、そのギャップもまたたまらなく魅力的。「スペースハリアー」や「源平討魔伝」など話題のゲームがファミコンとは比較にならないハイクオリティで移植されていたこの

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          メディアはメッセージである

          「メディアはメッセージである」。 「エルピス」を観ていて、ふとマクルーハンのこの有名な言葉を思い出した。 ネットの後追いしかできない報道に、コンプライアンスで雁字搦めのバラエティ番組。20世紀にメディアの王様として君臨していたテレビも、今やイケテナイ感の象徴になりつつある。 たしかに、メディアはメッセージだ。

          メディアはメッセージである

          Chat GPT

          「Chat GPT」、これすごくないか?AIはここまで来たのか。 専門家からしたら今さら感あるのかもしれないけど、Akinatorで感動してしまうレベルの自分はこれがまた1つの時代の転換点なのではと捉えてしまった。 かつてファミコンがスーパーファミコンになったとき、家の電話からコードが消えたとき、インターネットに初めて触れたとき…あのときと同じようなエポックメイキングな感覚。あれを今回また味わった気がする。 思ったよりも早く、人間は不要になってしまうのではないか。 これから

          「THE FIRST SLAM DUNK」を観て(ネタバレ無し)

          「THE FIRST SLAM DUNK」、レイトショーでギリギリ初日に観ることができた。 事前に情報がほとんど明かされなかった作品なので、いつになったら内容についてネタバレを気にせず語って良い空気になるのかわからない。でも個人的にはネタバレを気にするなら早く観に行くべきとも思うので、ひとまず最初の週末だけは自粛することにした。ここではネタバレにならないように、鑑賞直後に思ったことをつづってみる。 ■「THE FIRST SLAM DUNK」感想その① まず、今作は完全にフ

          「THE FIRST SLAM DUNK」を観て(ネタバレ無し)

          見逃し配信

          しばらく地上波コンテンツから遠ざかっていたけど、「TVer」などの見逃し配信が主流になったおかげでまたテレビドラマを見るようになった。今期は「silent」や「エルピス」などの話題作に加えて「相棒」まで配信で見ることができる。なかなかの充実ぶりだ。 ただ、1つ問題が。 いつでも見られるのが見逃し配信のメリットなのに、放送直後からTwitterやネット記事などでネタバレ情報が溢れかえるので、作品を前情報無しで楽しむためにはなるべくリアルタイムに近いタイミングで見ざるを得なくな

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