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古より伝わる「翻訳者の職業病」とは?

4月28日は #労働安全衛生世界デー (The World Day for Safety and Health at Work)。ノマドワーク・在宅勤務で広がる今、”at Work“の定義自体が問われているのではないでしょうか。
 
昨年のロックダウンのときは「リモートワークですか」とよく聞かれました。しかし、事務所は自宅から歩いて2分。通勤中の感染リスクはなきに等しいので、会社で仕事をしていました。やはり職場のデスクは落ち着きます。
 
翻訳者も #職業病 とは無縁ではありません。長時間机に向かう仕事なので、私も腱鞘炎、腰痛、肩こり、頭痛などを一通り経験しました。そして、少しでも負荷を減らしたいと思い、工夫してきました。
 
その昔に読んだので出典が明らかではないのですが、#トレド翻訳学派 に関する文献で「翻訳者の尻」という表現に出会いました。スペイン語でEscuela de #Traductores de Toledoと呼ばれる学派に属する学者たちは、12~13世紀のカステリア王国トレドでアラビア語などからの翻訳にあたった職業集団。彼らの持病が「長時間の座りすぎで痛むお尻」だったとか。古の時代から翻訳者の職業病は変わらないものだ、とつい笑ってしまいます。
 
というわけで、翻訳者である私のささやかな #労働安全対策 をご紹介します。
 
✔️ 腱鞘炎の予防に音声認識、「かな入力」、 #バーマウス
✔️ 頭痛の防止にブルーライト対策の #PCメガネ
✔️ 腰痛の防止に #昇降式デスク#サドルチェ
 
しかし、どんなに道具を工夫しても長時間詰めて仕事をすれば、心と体に負担はかかります。その意味では、#ワークライフバランス が最も効果的な対策かもしれません。
 
労働安全衛生は「被用者」の括りで語られることの多い言葉ですが、フリーランサーも含めた、すべての働く人々に安全と健康を!

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