四谷シモン対談

画像1 四谷シモン 人形をめぐる対談 「人形ーこの未知なるもの」
画像2 今日の瀬戸内は風が強く、白波が立っていた。 海を渡る。
画像3 坂出にある鎌田醤油の四谷シモン人形館 淡翁荘で開催される鎌田共済会100周年記念事業 第9回公開講座 四谷シモン氏と菅原多喜夫氏の対談に参加してきました。 シモン氏とベルメールの球体関節人形の衝撃の出会いと時代背景。人形製作について等々、伺ってきました。 会場にはニーナシモンが流れ、シモン氏作の人形たちに包まれながらこれ以上ない会場での対談でした。 シモン氏がベルメールの作品を目にしたのも何気なく行った本屋で宇野亜喜良氏表紙の本をめくっていたら見つけてしまったという偶然からの出会い。
画像4 ポーランドの旅から紐解くベルメールの生い立ちやナチスの弾圧による思想と芸術。人形に「反人形」を叩き込む。一方、シモン氏も学生運動の時代から唐十郎氏との出会いから役者として前衛的な演劇活動を経て人形製作に没頭していく。 舞台でのあのエネルギッシュで妖艶な姿からは真反対のような静かで品のある人形の姿は興味深く四谷シモンの精神肉体の中を覗き見ることができる。 製作の人形の顔にどこかさみしさが宿った時が手を止める時だとも。
画像5 作っていくものが自分の顔に似ていることにハッと気づいた時、人間ってのは自己愛から逃れられないものということにいきつく。 「いい人形を作りたい」と今も模索中ということです。 中公文庫「人形作家」 愛育出版菅原多喜夫著「四谷シモン ベルメールへの旅」に詳しいことが書かれてあります。
画像6 最後に。 シモン氏があまりにも純粋に人形製作に向かい合われている姿が強く心に届く。周りの雑音が騒がしければ騒がしいほど対極に存在しているようでより一層「静」が際立ち周りを囲む。また対談中、製作される手つきや感情を表現されている様子が映像のそれを見ているような錯覚に陥った。 #四谷シモン #坂出#人形をめぐる対談

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