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【一口馬主日記】重賞制覇!!(2024チューリップ賞/スウィープフィート)

すぐに書こうと思いながらもやはり平日に書く余力がなく1週間経ってしまいましたが。
出資馬スウィープフィートがチューリップ賞を勝ってくれました!!もちろん一口馬主初重賞勝ち。
阪神開催でしたが勝利の瞬間に現地で立ち会うことができたので、その観戦記+ここに至るまでの振り返りというか思い出語り的な記録を残せればと。

出走まで(痛恨のエルフィンS)

チューリップ賞出走に至るまでの経緯については、他にも書いてくれている出資者さんなどいますし自分でも阪神JF出走あたりの話はブログに書いているので(Noteとブログの使い分けが迷子)端折りますが、あまりにも悔しかったエルフィンSの話だけ。

阪神JFに送り込まれるほど陣営から期待されるも、年明けてまだ1勝馬の身だったスウィープフィートは桜花賞を目指してエルフィンS(→チューリップ賞)のローテを選択。エルフィンSを勝てば収得賞金はほぼ足りるとみられるも、2着では収得賞金は1円も得られないし、落としてもチューリップ賞があるとはいえ1勝では抽選除外のリスクも。個人的にはチューリップ賞よりもここが勝負どころと踏んでいた。

それで、まあ今も色々言われているらしい鞍上問題なのだが。今なので正直に言ってしまうと(まあほとんどそれに近いことをTwitterで言って、おそらくそのせいで同じ出資者からブロック食らったりしてましたが)、個人的にはここで乗り替わって勝負に行ってほしかったと思っていた。
永島騎手が悪いとか下手だとか言いたいのではなくて(実際未勝利勝ちは好騎乗だったと思うし普通に馬券とかでも減量騎手の中ではわりと上に見ている)、やはり減量騎手の武器は減量だと思っていて、減量が適用されない特別戦にあえて減量騎手で挑むのは明確に損だと。
それに、ここで負けたらチューリップ賞で乗り替わりというプランはこの時点でもあったようだけど、よりメンバーが揃う=上位騎手が確保しにくくもなる重賞になってから乗り替わりを考えるなら、ここで空いている上位騎手に依頼した方がいいのでは…という考えだった。

しかしそうは言っても陣営の決定には従うしかないのが一口馬主の宿命、永島騎手の継続騎乗が発表され、まあ決まったからには信じるしかない、頼むから負けるにしても騎手の腕の差で僅差で負けたみたいな展開だけはやめてくれ!!とクソデカフラグ(↓)を建立しながら当日を迎えたのでした。

野球ファンをやってる頃からこういう応援対象の悪い予感を的中させるプロ。馬券に活かせませんかね?

さすがに18きっぷ期間でもない非重賞のレースで遠征には踏み切れず、とはいえ気合いを入れて観戦したかったのでエルフィンS当日はWINSの指定席を取って観ていたのだが…レース内容についてはもう振り返るまい。
あまりにも見事に一番見たくなかった光景を目の当たりにし、しばらく立ち上がることができなかった。出資馬のレースは勝ったときはもちろん負けたレースでも振り返りで観ることはあるけど、白菊賞とエルフィンSだけは未だにまともに観ることができない…w
競馬場で出走馬の参考レース映像でエルフィンSが流れるたびに謎の頭痛を発症しています。

レジェンド召喚

エルフィンS後、敗戦のショックも癒えぬうちに次走の鞍上について更新が。
勝てなければ乗り替わりもあるとは言っていたけど、チューリップ賞と言ったら桜花賞の最重要トライアル。上位騎手はお手馬がいるかノーザンが確保してるかでしょうなあ


「武豊騎手に依頼する予定です」


…マジ?

予定が空いていたというのもさることながら、事前に話がついていたかのような早いタイミングでの発表だったので、そこまでやれるならもう一手早く打ってもよかったのでは…とも思ってしまったが、これは陣営も本気だ、まだ夢見ていいんですか?…と、またも感情がジェットコースター。
エルフィンSの前から乗ってほしい騎手に挙げている人がいたが、自分の一口馬主歴で武豊の召喚条件が謎だったので(ルメールとかの方が未勝利戦でもうひと押しみたいなところに来ると意外と乗ってくれるけど、武豊はもう一つなんか特殊な条件があるようなイメージ)正直乗ってくれんやろなあ…と思っていた。
それはさておき、こういったトライアルの権利取りには特に長けているイメージだし、本番蓋を開けたらやっぱり川田ルメールあたりはノーザン系クラブに押さえられていたことも考えるとこれ以上ない鞍上だな、と。
否が応でも期待が高まってしまったため、ここから1ヶ月、今度は抽選除外に怯える日々を過ごすことになるのだった。

本番当日

結局抽選にはならず(とはいえ近年フルゲートがなかった中で登録17頭までいき割と危なかった)無事出走が確定。
土曜のレースに遠征しようと思ったら避けられない夜行バス(ケチ定期)に乗り込みいざ阪神競馬場へ。
それにしても最近ホテルもそうだけど夜行バスも高騰しすぎじゃないですかね?東京大阪間4列シートですら7500円~とかでひっくり返った。
コロナ禍の頃2~3000円で乗れたのはまあ異常にしても、反動なのか知らんが最近はどこへ行くにも高くて人が多い…。値段に関してはまあ賃金と持ってる投資商品以外の全ての物が値上がりしてる影響もあろうが、コロナ前こんなに人いたっけ?となることが多い。

話が逸れたが夜行バスから阪神へ。夜行バス明けの脳で競馬をしていつも以上に負けるやつをやり、前哨戦の馬券全敗でいよいよチューリップ賞を迎える!!(最悪)

担当の方がYGGネクタイしてるの良くないですか

パドックではひたすら写真を撮っていたがひたすらピンボケだった。この2枚はかなりマシな方。何年も前のコンデジで限界もあるだろうが写真難しい。

パドックでは何回か柵を後ろ蹴りしていたのでヒヤッとしたが、かなり馬体を減らしている馬が多い中スウィープフィートはプラス体重、調子は悪くなさそうに見えたのであとはテンションを抑えてレースに向かえるか…というところかと思った。馬体については未だにパドック見ても全然わかりませんが。

そしていよいよ本馬場入場、レースへと進んでいく。
桜花賞に向けてはこのレースで全てが決まる最後のチャンス。
鞍上にレジェンドを配し、調教にも乗ってもらい好感触のコメントも貰った。重賞、最重要トライアルとはいえ1勝馬多数のメンバー。チャンスは十分にあるはず…
と思いつつも、これまで出資馬たちが何度か挑戦するも全て跳ね返されてきた重賞という壁。1勝馬中心と言いつつも立ちはだかるはノーザン軍団や朝日杯3着タガノエルピーダら。下馬評でもこれらが中心、スウィープフィートは使い詰めだし能力も足りないのでは、という声も聞いていた。
期待も不安も最高潮の中レースが始まる!

↑せっかく重賞はレースがYouTubeにあがるので埋め込んでみた。もう何十回も観ている

エルフィンSでは改善したもののやはりこの馬の心配な点はスタート、固唾を呑んで見守る。
ゲートが開いて、やや遅れ気味のスタートも阪神JFの時のような致命傷ではないか…といったところ。
とはいえ出していかずに後ろから3番目という位置取りになり、これまでのレースが内前有利っぽかったこともありさすがにやや不安になる。

しかし前の馬群はだいぶごちゃついているように見えたので、きっと前が早いんや…と祈るようにターフビジョンを見る、600m通過が34.5秒。
お、多分早いんじゃないか~?(なおマイルのペース判断はあんまわかってない模様)

コーナーに入り、位置は後方のままも4コーナー終わりにはいつの間にか大外に出している。これも簡単にやってるように見えてかなりレベル高いことやってそう。
あとは直線どこまで伸びるかだけか…!と思った矢先、前の馬が外によれて少しブレーキを踏むような形になってしまう!
ちょっとここでそれは勘弁してくれよと思うも、もう一度気合いをつけて加速し始めると前との差がみるみる縮まり、残り200m付近で先頭に並びさらに前に出て行く!

ゴールの50~100m前くらいの前列で観戦していたので、このあたりから馬の姿もはっきり見えてきて、後ろからは「スウィープーーー!!!」と絶叫が聞こえてきたりして、何が何やらの大興奮…だったんだけど、こういう時声が出そうで自重してしまうのはいつも通りで、とにかく心の中で行け!行け!と念じていたような、そんな感じだったと思う。
思ったよりも先頭に立つのが早かったので、後ろからまだ何か来ないか、最後の100m、そして自分の目の前を通り過ぎてからも気が気じゃなかったのだが(ゴールより手前で観てると目の前通り過ぎた後は走っていく馬を斜め後ろから観る形になるから前後が全然わからないよね)、どうやら前方にいた馬は揃って脚が残っていなかったようで結局2着に1 1/4馬身差の完勝!

一応レース中写真とか撮ろうとカメラは持ってるけどそれどころではなく(何を思ったか目の前を通過する数秒だけの動画を撮っていた)、最後に勝ち馬がビジョンに映ったところを撮るやつ

勝っちまった…重賞を…?
いつもは勝ったらすぐウイナーズサークルの方に向かって移動し始めるところ、今回ばかりはそれすら忘れて立ち尽くしてしまい私が大出遅れをかましましたw

優勝レイがかけられた愛馬の姿、これが見たかったのよ!
そもそも重賞だと混んでて撮影が難しいところだけど人の隙間からなんとか撮れたのでよかった。

馬券?単勝だけでいいやと言いつつ欲かいて半分馬単にして当然外したよ

写真撮影などを終えて、レクチャー(レース後に出資者向けに騎手や調教師のコメントを伝えてくれる会)に向かうと、過去一くらいに人が集まっていて、クラブの方が登場すると大きな拍手が起こったのもまた感動的でした。
そういう場でおめでとうございますとか言ってコミュニケーションの一つや二つとるべきなんでしょうけど安定のコミュ障なので隅で聞いてました…

レジェンドのサイン入りゼッケン

こうして最高の気分で阪神競馬場を後にし、この日は西成の3畳間のホテルに泊まって翌日18きっぷで東京まで帰ったのでした(重賞勝った後の行動が世界一貧しい出資者)。

競馬界のレジェンドからいい馬とのお墨付きをいただき、また桜花賞の権利にとどまらず重賞勝ち馬となれたことでローテの選択肢もぐっと広がり…
武騎手自身も桜花賞の乗り馬を求めていたということでもあり、色々あったものの結果的には最高の展開になったなあと思いますね。
永島騎手に関しては、乗り替わり希望派だった自分が言うのもアレですが、未勝利戦を勝たせてくれたこと、調教やゲート練習に手を尽くしてくれたことは事実なのでそこは感謝したいし、是非他の出資馬の一般戦とかで乗ってほしいと思いますね(それでも減量効かないレースでも乗ってくれとまでは言えない大人げない出資者)。

そしてその先へ…

レースが終わって気になるのは本番・桜花賞の鞍上。
一応武騎手からは次も期待できるなどコメントをもらってはいたものの、フィリーズレビューにも騎乗があり、エルフィンSで武騎手が騎乗していた馬もアネモネSで権利取りを狙っていたという状況で、まだ確定ではないかな?と思っていたら…これらのレースを待たずにコンビ継続とのニュースが!

クラシックをレジェンドと挑む…最高か?
あまりにも良いことが続きすぎて反動が怖い今日この頃です。これ書いてる途中の今日も出資馬エアロソニックが単勝万馬券で勝つし…。
DMMの出資馬グランベルナデットがオークス確定から腸炎で回避という絶望を経験しているので、ぬか喜びになることへの警戒心がすごいのだ。

もちろんここまで来たらG1獲りに三冠に、夢は無限に見たいところではありますが。とにもかくにも無事に牝馬三冠を完走、その先も元気に駆け抜けてもらって、その過程に一つでも多くの勝利があれば!というのが素直な気持ちです。これからもどうかよろしく。

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