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「試合出られないかもだけど、それでも、やる?」 (#47)

「簡単にはさ、試合に出られないと思うけど、それでも、やる?」

* * *

小学校1年生の息子が「野球をやりたい」と言ってきました。

この夏に初めて球場でプロ野球を見たことだけでなく、同じクラスの子たちが多く野球をやっていることも、影響したようです。
親としては、本人の意志を尊重したい、挑戦してほしい、心から応援してあげたい。

しかし、ひとつの事実を突きつけられました。
少年野球チームではすでに、同じ学年で20名弱いるそうなのです。
さらに、すでに1〜2年やっている子たちも多い様子です。
試合に出られるようになるまで、ハードルがかなり高そうということは、用意に想像がつきます。

彼は今、健気だとしても、だんだんと、それを噛み締めていくことになるでしょうし、
時には、「自分が、まわりの足を引っ張っている」と感じることになるかもしれません。

僕が彼に訊いてみたのが、冒頭の質問です。
彼は即答。

「うん。やりたい。」

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純粋意欲。

それは周りからの承認、地位や名誉を得たいなどではなく、
ただ単にピュアに「やりたい」という気持ち。
合理的で整ったものでも、まわりを納得させる材料でもなく、井戸水のように湧いて、溢れ出てくる気持ち。
彼から、純粋意欲が湧いてくるのを感じました。

その純粋意欲は行動としてあらわれます。
前のめりでボールを受けようとする姿、巧く捕れずにボールを全力で追いかける姿。
誇らしく思うのです。

* * *

僕は彼に、「できないからこそ、できることがあるんだよ」と話をしました。(彼はピンときていない様子でしたが・・・)

たとえ技術がなくても、
誰よりも大きな声を出し、
誰よりも周りを応援し、
誰よりも喜び、悔しがることだって、できる。

できないからこそ、できることがあって、見える景色があるはずです。
それを味わう選手になってほしいと願っています。

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生まれてはじめてのマイグラブを手にして、ホコリまみれになっている彼の選択を、全力で応援したい!
それが、20年ぶりにグラブをつけた、父である僕の純粋意欲です。

バカ親話にお付き合いくださり、ありがとうございました。

今日も佳い日で。

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