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演者も聴衆もコッテリ味。 ~ タブレット純リサイタル2022~デビュー20周年記念公演 ~

いつ純さんを知ったのか。

正確な日付は全く思い出せませんが、恐らく7~8年くらい位前。

Youtubeの何かで見たのが初めてだったかもしれません。

丁寧な口調、しっかり耳を傾けないと聞こえないくらい小さな声。

そうでありながら、歌唱は素晴らしく力強い。

聞かれた質問に「うっかり」何でも答える。

変った芸人さん(歌手?)だなぁと思いながら、妙に後を引く感じに、ついつい検索の手が休まらず「歌っているシーン以外」の動画はほぼ全て見尽くしました。

語り口も内容も妙なおかしみがあり、ラジオに出演されていると聞き、ラジオも聴くようになりました。

「大竹まことのゴールデンラジオ」と「タブレット純の音楽の黄金時代」をよく聴きます。

音楽の黄金時代では、お便りしたメールを読まれるという嬉しい出来事もありました。

去年だったか「純たまナイト」というトークライブに足を運び、振袖に身を包んで、会場を歌い練り歩く純さんと握手するといった嬉しい出来事もありました。

その時に純さんに憑いているという噂の「3000体の憑依霊」の内のどなたかがスルリと入り込んだのか、瞬間的にお腹を壊したことも良い思い出です。(ツライがな)


先々月くらいに黄金時代のラジオを聴いていて、リサイタルのチケットがまだあるとのことで、素早くポチリ。

楽しみに5月13日(金)を迎えました。

当日は暴風波浪注意報がビシっと出ている上に、13日の金曜日で仏滅。

余すところなく、純さんの日といった感じ(言い方)。

もちろん、純さんがステージ冒頭で自ら仰っておられたので、間違いなし。

ステージには立たれませんでしたが、「影ナレーター」に徳光和夫さん!

さりげない豪華さ!

純さんとの親しさを感じさせる軽口がふんだんに盛り込まれたナレーションに、会場の温度も上がって来ます。


いざ開幕で「ネオチンドン屋 ジュンマキ堂」さんが賑やかしと楽しいスターティング演奏を奏でて、「デコラティブなクリオネ」衣装のダンサーがお二人舞い踊ります。

そこへ、パリっとした蝶ネクタイの黒スーツで純さん登場。

楽しく元気になる純さんの持ち歌「東京パラダイス」でスタート♪

純さんも軽く息を切らしながらクリオネさんと踊る中、場内も手拍子で盛り上げます。

続いて「潮来笠」など昭和の名曲が続きます。

途中、衣装チェンジで「二人羽織のはいからさんが通る」のようなお着物で登場。純さんのお顔の上に「おかめさん」のお面が乗っていて、さらにその上にお稚児さんの冠みたいなものが乗っています。コンセプトが全くわからないけど、純さんが選んだお衣装なので問題無し。

途中、ノって来た純さんが激しく舞い踊ると「おかめ冠」がズリ落ちてしまいます。背中に赤ちゃんを背負っているような状態で歌い続けますが、途中、首が締まって苦しいと激白して、紐を緩めて歌う。そんな緩さが随所随所で発生します。

トークの途中でも「こんにちは」と挨拶するようなシーンの「こんにち」で水をひと口飲み「は」と続けるなど、間も何も全く関係無い純さんワールド全開。たまりません。



第一幕で割とお腹いっぱい状態でしたが、第二部の登場衣装が「レースで縁どられた日傘を差しながら、チワワを連れて軽井沢を散歩する少女」のようなフリフリ衣装で登場。思い入れいっぱいな雰囲気で「夢で逢いましょう」を熱唱。


他数曲を歌われて、途中からGSメドレーとなり、上記の「少女ファッション」からGS風衣装へ。「エメラルドの伝説」「君だけに愛を」などをヘドバンしつつ熱唱。

舞台上で途中からノロノロと脱ぎ捨てて、ピッチピチなタンクトップとショートパンツとブーツ(全部、キラッキラのラメラメ)へ衣装チェンジ。

ショートパンツの裾から凄い色のパンツが「ぞろぞろ」はみ出ていて、ハラハラしました。

マイクを通して「いやだ、パンツ・・」と聞こえたので、ガチパンツだったようです。サービス?


続いてジャズナンバーで「ムーン・リバー」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」などを熱唱。

さらに、純さんの原点であるムード歌謡から、新曲の「百日紅」を新曲の衣装にまた着替えて歌って下さいました。

後部席から「また着替えるの?」なんてチラっと聞こえましたが、20周年なんですから、純さんの好きにすれば良いのです。

習いたてのバンジーをねじ込むように弾いたり、歌い出しを失敗して、最初から歌うなど、イイ感じにグダグダなところも温かく見守り、時に笑う我々「オーディエンス」。

セブンティーンアイスのようなスタンダードなペンライトを、全く揃えることもなく、思い思いの色を会場でファンの皆さんが振りまくる。

こんなに「好き勝手」に出来るなんて、凄いと思いました。

隣の席のご夫婦は開演直前まで、生クリームパンとアーモンドを貪り続け、自分の一列前を端から端まで歩き通して、別の列に着席する方など、観客もなかなかのカオスっぷりで圧倒されました。



あったはずの「純さん撮影タイム」が思いっきりすっ飛ばされていましたが、誰一人文句を言いませんでした。

何なら、みんな忘れてしまっていたかもしれません。

それくらいインパクト溢るる、楽しいリサイタルでした。

ちょっとクセになるかもしれません。

次回のリサイタルにも、タイミングがあったら足を運ぼうと思います。

何曲か動画を貼っておきます。

この世界に堪えられる方は、どっぷり、否はバッサリ。

それが、タブレット純さんの世界だと思います。




ここまで全て通して聞かれた方、次のリサイタルへGO!!


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