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2020年10月20日 イスラエルにエティハド航空のフライト就航!

10月19日、史上初、イスラエルにエティハド航空のコマーシャル・フライトが到着しました!!!

この記事にある2本の動画(Facebook投稿時)、それぞれたったの30秒強なのですが、私の気持ちを舞い上がらせるのに十分な動画でした!
特に2本目は、言ってみれば通常業務をこなすキャプテンと管制塔の会話なのですが、私は映画でも見ているかのように興奮してしまいました!

挨拶するキャプテンは、「とてもエキサイトしている」と言っていますが、ウソのない興奮ぶりがこちらにも伝わってきて私もドキドキしてしまいます。アラブ語訛りの強い英語で「テルアビブに向かう飛行機を操縦するこの仕事を任されたとき、私はそんなことはあり得ないと言いました。でも、今はイスラエルとUAEの間に合意がある」と言い、両国の代表者の名前を挙げて「勇気のある人々のおかげで、両国民がともに平和に共生できるようになったことを喜ぶ」(意訳)と、短い挨拶を締めくくりました。

2018年5月、アメリカが大使館をエルサレムに移転した時、日本のマスコミはこぞって「中東和平は終わりだ」「絶望的だ」と、まるで「すべてお見通し」とでも言わんばかりに、知ったようなことをさんざん書きなぐってきました。

それから約2年半。アメリカ主導となって行われているイスラエルと湾岸諸国の国交正常化が進み、現在、中東和平の流れは今までに類を見ないほどの勢いを増しています。
もちろん、これですべての問題がなくなったとか、この先中東の将来はバラ色だと言うつもりは全くありません。
たくさんの問題が山積みされているからこそ、こういう「国交正常化」がなされたことも、わかっています。
けれどこの中近東の和平の流れは、思いつきや偶然で起きたことではありません。何年もかけて慎重に行われていることなのです。

私は、「米大使館移転=中東和平の終わり」と声高に叫び続けた人たちに問いたいです。
なぜそう思ったのかということと、彼らにとっての「中東和平」とは何なのかということを。

繰り返しますが、この和平の機運がすべての問題を解決しているとは全く思いません。それでも、具体的な解決策やより良い案もなにもないまま、「それはだめだ、それはだめだ」とはたから言い続けるよりも、もっと長い時間軸で、もっと包括的な視野で、もっともっと苦渋の選択をしながら、これらの国の人々は文字通り命を懸けて「中東和平」を考え、実行しているのです。

今は亡き、イスラエルの伝説的な歌手にメイール・アリエルという人がいます。彼の有名な曲の一つに「ターミナル」というのがあり、その歌は、精神的に苦しい状況にあってカウンセラーにアドバイスをもらいに行くと、『たまには飛行場にでも行って飛行機が離陸するところを見てくるといい』と言われるという部分から始まります。非常に印象的で私の大好きな曲です。
この、コロナ騒ぎが続く暗い世の中、遠くUAEからやってくる飛行機を見るためだけにでも、飛行場に行きたい、そう思いつつ、このニュースを読みながら、頭の中でぐるぐると彼の歌が回っていました。


https://www.ynet.co.il/news/article/BJXqr5qvv?fbclid=IwAR07oueZ3DGA_wWQriZoPpv4rLlGk12Psgb1XZCdtt6xojA4E_ZEVh9aKXY#autoplay

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