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第111回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました

【第111回「読書のすすめの落語のすすめ」ありがとうございました】

2/8 昨晩、足をお運び頂きました皆様、リモートでご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました。

三遊亭神楽師匠

江戸川区篠崎の「読書のすすめ」での毎月一回の落語会「落語のすすめ」は、10年目に突入しておりますが、これも一重に皆様の応援のお陰と、厚く御礼申し上げます。

毎回落語の前に、「落語なぜなに質問コーナー」に会場からリモートの方から質問を受け付けるのですが、今回会場の方から、“これぞ粋という落語は?”という質問。
神楽師匠は、一晩二晩考える時間があれば…と前置きしつつも、“粋”な大岡越前裁きの「三方一両損」と、人が立ち直るきっかけを無慈悲に踏みにじる者への怒りを爆発させる“粋”の「大工調べ」をあげられました。
直球な質問に会場が沸きました!

三遊亭神楽師匠

そして今回の、三遊亭神楽師匠の一席は「寄合酒」。

町内の若い衆が、お金がないので肴を持ち寄って呑もう、ということになり、懐がさびしいことの言い訳があんなこんな続き、揃いも揃って居眠りしている乾物屋から手を変え品を変え肴をかすめ取ってくる。

まとめ役の男が“しょうがねぇ奴らだ。でも、今後できるだけその乾物屋で買い物をし、買い物したら釣銭を置いてくるんだぞ”と、
江戸の大らかで“粋”な気風を吹かせた「寄合酒」でした。


三遊亭全楽師匠


また、三遊亭全楽師匠の一席は「ねずみ穴」。古典落語の大ネタです。

江戸は、木造の長屋などの密集した街、いったん火事になると強風にあおられ瞬く間に広がる。
だから、長屋に住む人達は家財道具をあまりに持たず、商家は、燃えない壁材で湿度や乾燥を調節する漆喰の蔵に財産を所蔵していました。

落語「ねずみ穴」は、その蔵に空いたねずみ穴から火の手が入り…

後の懇親会でお聞きした「ねずみ穴」に仕込まれるマクラからの伏線、それを仕込むのが腕の見せ所、一気にオチが際立つ芸の秀逸さ、“芸は細部に宿る”という全楽師匠の迫力を感じました。

リモートでご参加の大阪の方から、“上方にはない江戸落語「ねずみ穴」を聴くことができて感謝です! 長屋全開の「寄合酒」もとても面白かった!”と、ご感想を頂きました。

今回も、お二方の師匠の芸に飲み込まれ言葉も出ませんでしたが、

懇親会では、今回の噺の中の人物の気持ちや時代背景や、あれは何?どうして?など、疑問・質問・意見・感動など、師匠方と参加者との間で垣根を飛び越えて行き交い、

日本人が大事にしてきたものに大きく包まれ、あたたかいものに触れ満たされた時間でした。

そして、前座にいつもお願いしていますトリーマンのアコーディオン、今回のMCも演奏も心あたたまるエピソードと音色でした🎶
ありがとうございました。

トリーマン

次回、3月1日(水)19:30~
   4月12日(水)19:30~

会場参加とZoom参加、どちらもお待ちしております。

「読書のすすめの落語のすすめ」
https://note.com/tsubaki3103/m/mde19e3b06f83

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