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ペルソナ4から人生を学ぶよって話

ペルソナ4とは?

今更説明の必要も無いくらい有名になったゲーム
ペルソナシリーズの4作品目「ペルソナ4」↓

雨の日の午前0時に特定の人を映し出す「マヨナカテレビ」と、それに映った人々が次々に怪死する事件の謎をド田舎に越してきた主人公が解明していくというストーリー

所謂「田舎ミステリー」のような展開で常に不穏な空気が流れている今作(全5シリーズの中では1番明るい作品ではありますが……)

それでいてちゃんと従来の「ペルソナ」要素も盛り込まれていて、今作でも「ペルソナ=もう1人の自分」という設定は健在
「マヨナカテレビ」と呼ばれる異世界の中をペルソナの力を使いながら攻略していきます
(ペルソナが分からない人のために説明すると、まあスタンドみたいなものです)

厳密に言うとペルソナの定義は各シリーズごとに少し違っています
3は「死を恐怖を乗り越える心」、5は「叛逆の意思」
そして今作は「目を背けていた自分の側面」
シリーズを通してペルソナ=心の力という認識は変わりませんが、こんな感じで微妙に力の源泉(?)が違うんです

で、今作はこのペルソナの定義から色々学べることがあったので、それについて書いていこうかなと思います

負の側面を受け入れる

さっき説明したように今作ではペルソナ=「目を背けていた自分の側面」なんですよね
具体的には友人に対する妬みだったり、人には言えない趣味だったり、人に媚びて好かれたいという思いだったり……

そしてここがペルソナ4の最も核となる部分で、ペルソナの力を手に入れるためには「目を背けていた自分の側面」ときちんと向き合わないといけないんです

登場人物たちは皆「こんなの俺じゃない」「こんなの私じゃない」と自分自身と向き合おうとしませんが、なんやかんやあり最終的に負の側面もまた1つの自分だとして受け入れペルソナの力を手に入れます

ペルソナ入手シーンで流れるbgmは
「I'll Face Myself」
まさに本作を表した曲だなと思います

負の側面あってこその人間

前置きが長くなりましたがここから本題に入りたいと思います

単刀直入に言うと、負の側面を否定することは成長でも何でもない

と言うのも最近TwitterやYoutube等でやけに「ネガティブになるな」「ダメな部分は切り捨てろ」「負の感情は生活の質を落とす」みたいな意見をよく目にします
(※特定の個人の話ではないです)

確かに言ってることは一理あるし、暗い気持ちでいるとその日1日沈んだままみたいな時もあります

でも個人的な意見を言うと、こういう考え方って凄く嫌な考え方だし全く合理的じゃないなと思ってしまいます

人間生きてたらそりゃ嬉しい事・楽しいことがある反面、嫌なこと・辛いこともたくさんあります

そしてそんな人生を送る中で色んな「自分」が生まれると思うんですよ
もちろんその中には世間的に見て負とされる感情や側面も多々あると思います

だからこそ、そこだけにフォーカスしてそれだけを削ぎ落とそうとする行為は寧ろ人間としての質を下げる行為なのでは?と思ってしまいます

もちろんそういった生き方を目指す人達を否定するつもりはありませんが、その生き方がまるで「正解」かのように謳われると思わず首を傾げてしまいます

喜怒哀楽があって色んな感情ごちゃまぜで生きてる人間の方が人間らしくて、深みがあって、自分は好きですね
(完全に個人の主観でしかありませんが……)

「自分を変えたい」と思うことはとても素晴らしいけど、今までの自分を全部否定する必要は無い
弱い自分・ダメな自分も持ったままでも人は変わっていける、とペルソナ4から学びました




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※以下、ペルソナ4のネタバレを含みます
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自身の正当化のために誰かを否定する

ここからは少し話題を変えます

ペルソナ4の登場人物「足立透」のセリフにこんなものがあります↓

ペルソナ4 (C)ATLUS

このセリフ、本編ではただのブーメラン発言ですが今のネットを見てるとこの言葉が割と当てはまるなと感じています

自分と違う意見は全部排除した挙句、その相手に対して根拠のないレッテル貼り

自分が正しいと証明するために、思いたいがために他人を否定し続ける

そうでもしなきゃ確立できないアイデンティティに価値はあるんでしょうかね

でも結局これを書いてる時点で自分も同じなのかもしれません 
他人を否定している人達を否定して自分は間違ってないと思いたいだけなのかも

同じ穴の狢ってやつですね


長くなりましたが、今回はここら辺で終わります
今後もこんな感じで続けていくので、もし良ければまた見に来てください

それでは


ペルソナ4  アニメ版↓









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