かつてのヒットメイカーでアサシンクリードシリーズで知られるUbisoft。ゲームの開発拠点としてのモントリオールやトロント、ブカレストの魅力と将来性に最初に注目したゲーム業界のレジェンドはいかにして低迷したのだろうか。

答えはおそらくシンプルで、今のUbisoftには新しいヒット作を0から作り上げることができないのだろう。。実際最近のUbisoftはシリーズものの最新作かどこかで見たゲームのパッケージを変えたような作品しかリリースしていない。それで儲かるならいいが、さすがに多くの顧客がその事実に気づき、購買意欲が低下しているのだろう。

結局のところ、Ubisoftは多くのゲームを常時開発しているが、人員や資金が不足しているのだろう。それがクリエイティビティの喪失やゲームの低評価につながり負のスパイラルを招いているとしたら、やはり開発しているゲームの数を絞る以外に方法はないように思える。実際のところ、2022年以降未発表のゲームタイトル計7本の開発を中止することが発表された。もちろんこれは深刻な事態である。しかしながら、Ubisoftは少なくとも技術力や天才的なクリエイターに恵まれている会社ではある以上、量から質への転換を果たせば、再起を図ることができるだろう。その観点から見ると今後発売予定のアサシンクリードミラージュ、アバターフロンティアオブパンドラ、スカルアンドボーンズのクオリティがUbisoftの将来性を分析する指標となりそうだ