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奥行きのあるアートとは。

僕は多くのアーティストの影響を受けています。
現在描いている「一文字アート」は決して新しいものではなく、過去や現在の偉人達から得た気付きによって出来ました。

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タイトル:実

その内の一人「池田学」さんをご紹介します。
池田学氏の特徴は「超絶技巧の細密画」です。
基本的に大型作品を中心に制作されていて、どの作品も相当な作成過程を経た精緻な作品ばかりです。

彼を知ったのはこちらのyoutube

彼の作品が美術品として見応えがあるのは勿論ですが、完成した作品から相当な過程が透かして見えます。
自身と様々な対話を経ながら、たった1本のペンによって作品化していく中で、彼自身が作品に憑依しているように感じます。

その中でもとても好きな作品をご紹介します。

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タイトル:誕生

この作品は東日本大震災をきっかけに生まれた作品です。
縦3m×横4mの大型作品で、構想に2年、制作に3年3ヵ月の計5年3ヵ月の期間を経て制作されました。
中央にある圧倒的な存在感のある大木は、自然災害と共に生きてきた人の逞しさや強さ、そして美しさが見えてきます。
部分部分に目を向けると、そこにはまた別の物語が存在し災害と人間との関わり方が表現されているようにも感じます。
東日本大震災をリアルタイムで経験した僕としては、この作品を見ると当時の様々の光景が脳裏に浮かびます。
そして自然と涙が出てきます。

災害は止める事は出来ないけど、災害をきっかけに表現する事で救われる人がいるのです。
僕はそのうちの一人です。
この作品は胸を締め付けられるような感覚と共に、自分に素直に生ていくきっかけを僕に与えてくれました。

アートが持っているこの奥行きが僕は大好きです。
文章では表現出来ない奥行きがそこには存在していて考えるきっかけを我々に与えてくれます。

こういう作品に出合えた時、心の底から生きていてよかったと思えますし、こんな凄い作品を作れる人がいる事にワクワクしてきます。

なんだかタイピングが止まらなくなりそうなので、この辺でやめておきます。
今回は僕が影響を受けている画家の「池田学」さんをご紹介させて頂きました。

参考資料
・『TOKYO ART BEAT』https://www.tokyoartbeat.com/event/2017/8EDC
・『MIZUMA ART GALLERY』https://mizuma-art.co.jp/artists/ikeda_manabu/

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