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ニューエリート (新しい価値を生み出し世界を変える人たち) 。持続的に成長し続けるために、すぐにできること

ニューエリート - グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち という本を取り上げます。

この記事では、価値を出せるビジネスパーソンになるためにどうすればよいかを考えます。

ニューエリートとは

本書ではニューエリートを、「持続的に成長し続ける人」 と定義します。

以下は、本書からの引用です。

オールドエリートには成長の余地がないということです。一度、上り詰めてしまったら、それ以上の伸びシロがない。これは悲しいことです。

これからの時代をリードする人には、もっと違う定義づけができるはずです。重要なのは、「今どこにいるか」 という地位よりも、元いた場所と今いる場所に差があるということ。つまり、僕の成功の定義は 「持続的に成長していること」 です。

 (引用: ニューエリート - グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち


肩書も含め、今のポジションに安住したりすがりつくのではなく、常に次を見据えて成長を続けるような人です。

引用を続けます。

たとえば、会社員だった人が努力の末に起業の夢を実現したら、それがどれだけささやかな事業であっても、見上げるような成功です。小さな会社でも、転職してやりたかった仕事に就けたのなら、やっぱり成功です。

一定期間で区切った成長度合いで比較すれば、特に成功者とみなされていない人の中にも、実は成功者が存在します。

むしろ、彼らが成功者とみなされる時代が遠からずやってくるはずです。こうした人を、僕はニューエリートと定義しています。

 (引用: ニューエリート - グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち


これは定義には含まれていませんが、印象に残っているのは、「ゼロから新しい価値を生み出すこと」 と書かれていたことでした。

では、持続的に成長し続けるためには、どうすればよいのでしょうか?

持続的に成長し続ける方法 (5つ) 

本書に書かれていたの中から、特に興味深いと思ったことを5つ取り上げます。

持続的に成長し続ける方法
・個人でもビジョンとミッションを持つ
・Can よりも Will
・困難なほうを選ぶ
・変化を受け入れ、自らも変わり続ける
・速く決断し、速く行動に移る

以下は、それぞれについて補足です。

[方法 1] 個人でもビジョンとミッションを持つ

ビジョンやミッションは、企業として掲げている会社もあります。本書では、これからの時代をリードする人は確かなビジョンを持っていると書かれています。

ビジョンとミッションは、次の関係です。

ビジョン:自分が理想とする世界観
ミッション:その世界を実現するために自分が何をやるかの「宣言」

ビジョンは自分がこういう世界にしたいという絵です。

ミッションは、ビジョンという世界観を実現するために自分が何をやるかです。ビジョンは「○○○ となっている世界」と表現します。一方のミッションは主語は私や自分たちです。

ビジョンとミッションが明確で、ビジョンを実現しようとする意思と熱意があれば、賛同する人が現れます。一人では実現できなくても、ビジョンに共感する者同士で、成し遂げていくのです。

[方法 2] Can よりも Will

持続的に成長のために取り入れたいと思った2つめは、自分の can よりも will を優先することです。「自分は何ができるか?」より「自分は何がやりたいか?」に焦点を当てることです。

先ほどの1つめのビジョンとミッションにも関係します。ビジョンを描き、ミッションとして自分は何をやるかです。Will はビジョンとミッションから生まれます。

人がすでにやっているかどうかに関係なく、また、これから流行りそうかを考えるよりも、「誰もやっていないこと」や「自分にしかできないこと」に取り組むとよいです。

[方法 3] 困難なほうを選ぶ

印象的だったのは、本書に次のように書かれていたことです。

難しい選択肢、難しい決断は、簡単な人生に繋がります。

逆に簡単な選択肢、簡単な決意は、難しい人生に繋がります。

キツい選択をしないと、あとでラクにならない。キツい選択をすれば人生がラクになる。そう信じているので、迷ったときは厳しい選択をすると決めています。

 (引用: ニューエリート - グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち


思うのは、A か B かを自分が選ぶときに、難しいほうである A を選べば短期的には難しい状況になることです。後から A ではなく楽な B を選んでおけばよかったと思うこともあるでしょう。

「難しい選択肢や決断は、簡単な人生につながる」の意味は、より中長期での視点で決めることです。難しいほうを選べば、たとえ短期的には困難な状態になっても、後から振り返れば良い人生にすることができます。

もちろん、リスクを評価し理解した上でという前提です。目の前のことに決断を迫られたときに、あえて困難な道を選んでいるかは、自分の価値観として指針としたいことです。

[方法 4] 変化を受け入れ、自らも変わり続ける

自分のまわりや世界は変わり続けます。一定の速度で変わるというよりも、変化は突然やってきます。

私たちは変化を止めることも、避けることもできません。だからこそ重要なのは、変化を受け入れることです。そして、自分自身も変わり続けることです。

変わることにはリスクがあります。一方で、変わらないリスクもあります。どちらの不確実性を取るかは自分の判断次第ですが、私は変わらないことによるリスクよりも、変わることのリスクを取りたいです。

[方法 5] 速く決断し、速く行動に移る

変化の激しい環境では、いかに速く決断できるかです。決断しない人、動かない人は、何も生み出しません。

速く決断するために著者のピョートル氏が強調するのは、直観で決めることの重要性です。

直観で決めることのメリットは、2つあります。

直観で決めるメリット
・速くその場で決められる。迷っている分の時間を無駄にせず、決められれば行動に移れる
・自分の価値観に近い決断ができる。自分が本当に何を欲しているのかは、論理的に考えるよりも、直感的にわかる

自分の経験上、重要なことをほど直観的に決めたことは、後から正しかったということが多いです。

ただし、100% いつも正しいわけではありません。直観で決める一方で、大切だと思ったのは「自分の決断の間違いを裏付ける証拠を探すこと」です。

直観的な決断に対して、理論的に本当にそうなのかを確認する冷静な姿勢も大事です。右脳で判断し、左脳で検証するやり方です。


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