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オリジナルポエム

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2019年9月の記事一覧

短編詩集~5編~(詩)

1【ありふれた鈴虫でも】
鈴虫が歌うこの国に
生まれたことに感謝した
秋の夜長に
平凡さの価値を知る

2【理想と向き合えば引き寄せる】
ソフトマッチョで
語学堪能で
超瞑想熱心だから
優しくて
心が安定していて
仕事も一流で
読書家だから
賢くて
ドラマやアニメや動画が
好きで
って
理想の自分に近づくために
また一歩踏み出した
また今日も進化した
理想を一歩一歩
実現させる中に
理想が着実に実

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ツボ撃(う)ちリアクションゴール(詩)

いつか役に立つから
今回ボツになった作品は
成長に繋がったから

いつか役に立つから
今売れることがないのは
将来の準備になってるから

いつになったら
お金になるんだよ
失敗作も
採算とれるくらいの
完成度に
ねじ込むだけの根性みせろや

いつまでも売れないノート
作ってさ
多くの人が喜ばない
作品作ってさ
時間と
その時間でできたであろう
他のことを
どぶに捨て続けて
どんどんどんどん
ゴミを

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感激ユニークハイヤライト(詩)

今日の経験を詩(うた)にする
まるで色々な宝石が
そこら中に敷き詰められてるような
そんな一日だったなあ
そんな一つひとつの経験を
拾い集めて
言葉という貴金属で
繋ぎ合わせる
まるでジュエリーみたいに変わる
今日という一日

星降る野原に
感激した
ハイヤライトが
草原(そうげん)の色に
ほほを染める

夏の草原(くさはら)を
その身に宿して
夜を越えた先の
新しい明日へと
旅に出る準備をする

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剣を掲げたまま(詩)

剣を掲げたまま
朝を待ってる
時が過ぎるのを
待ってる
これから私にとっての
夜が来るけど
これから眠る時間が
くるけど

徹夜してあと少し経てば
暁が昇るだろう
ずれた歯車は
間違いの時を刻んでいる
剣を掲げたまま
休める自分を
待っている

巨大な盾を
心に装備している
未知の未来
何がおそってくるか
わからない

最大限の
リスクへの備えを
したつもりの
葉っぱのような
もろくて巨大な
盾を

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