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AVATAR X

AVATAR Xは、遠隔操作ロボット(アバター)を活用したANAなどが参画している事業プラン。
先日、AVATAR Xのイベントに参加し、今後の可能性などを少し考えてみた。

我々人類は、既に宇宙にも活動の場を広げるべく、宇宙ステーションや、月や、惑星、などを探査を行なっている。

既に、宇宙ステーションでは多くの人が、働いているが、大気圏外へ移動したり、月へ行ったり、火星にいくには莫大な費用がかかり且つ、危険も多くまだまだ進んでいない。

そこから考えると、人間を直接宇宙に送るより、ロボットを送って、人間は地球や、宇宙ステーションで、活動したほうが、運送コストを抑えられるというケースがある。

テレプレゼンス ロボット

現状の遠隔操作ロボットというと、
こちら側は
入力:十字キー(移動用)、マイク、
出力:モニター、音声
あちら側は
入力:音声、カメラ(映像)
出力:音声、モニター、移動
となっている。

アバター(映画)
こちら側は
入力:意識
出力:意識
あちら側は、
入力:知覚(五感?)
出力:アバターの身体的動作(発声含む)
といった感じだと思う。

VR,4D

VRゴーグルなどを利用すると、視聴覚と首の回転を連動してくれる。
それに加えて、あらかじめそのゲーム内のシチュエーションにあわせて意された装置。例えば、はねチャリだったら自転車。スターツアーズだったら加速時のGや振動を用意することで、体験をリアルにすることができる。


これらを対比して考えると、現状の遠隔操作は、得られるフィードバックが少なく、やや物足りなさもある。「体験」という面で考えると、分身から得られる感覚を、脳直結インターフェースで、感覚を脳に直接送るぐらいじゃないと、部分的な体験にとどまらざるをえない。

意識の出張

例えば、火星での生活を体験したい。となった時、地球からの移動には8ヶ月程かかる。それはちょっと大変なので、意識の一部だけ転送して、体験が終わったら、また意識を転送して戻ってくる。というのができたらどうだろうか。
1週間の体験だとして、それって他人の体験が、自分の記憶に追加されるのと何がちがうのだろうか。やはりより完全な体験というのは、自分の意識がまるごと転送されないと、ダメな気がする。

その一方で、今の自分は、記憶のコレクションの上にあるのだと考えると、人間は、全部の記憶がなくても、外部から取り込んだ断片的な記憶でも、ある程度は成立するのかもしれない。


まあ、仕事の出張みたいなのは、自分のコピーロボットみたいなのが、やってくれればよいのかもしれないが、楽しい事をするなら、やはり100%自分の意識で体験したいと思う。

分身とは何か

そこでふと考える。分身とはなにか。
自分と同じ姿の、分身がいて、仕事をして稼いでくれる。そりゃよいけど、自分が本当に二人いたら、出費も2倍になってしまい、それでは本末転倒である。

では前述のコピーロボットだったらどうか。初期費用はちょっとかかるが、一回導入すれば、仕事の一部を肩代わりしてくれ、月額で必要なのは電気代だけ。ただのロボットと違うのは、記憶の一部を共有しており、コピーロボットの記憶は、一部自分の記憶として追加され、自分の記憶の一部も、コピーロボットに転送される。ある意味身体の一部となる。

憑依できる身体

意識を別の動物にも接続できるようになった時、必ずしも、人間は従来の容姿である必要はなくなるかもしれない。

人間型のロボットでも良いし、動物でもよいかもしれない。形は問わないし、複数でも良いかもしれない。

そう考えると、重要なのは、人間の形にとらわれず、憑依できる身体なのかもしれない。

知覚の拡張

アバターの概念はもともとは分身というコンセプトではあるが、もしそれが実現した場合は、知覚の拡張という意味でも興味深いものになるだろう。

例えば、ネズミのように小さな身体に接続した場合は、世界のスケールが変わるし、嗅覚、重力感や、シッポの活用など人間とは異なる知覚を得られると思う。

あるいは、クジラに接続した場合は、ハンバーガー100個ぐらい、一気喰いできると思う。

そもそも、アバターは必ずしも物質的な身体が必要とは限らない。マトリックスのように、バーチャルに構築された空間で、ログインした、ユーザー達が、Secondlifeのように生活するものであっても良いし、物理法則を無視して、動き回ったり、何度もリセット可能な自分専用空間でもよい。

魔法のように、空中から想像したものを作ってもよいし、手で色を感じても良い。


とまあ話は長くなりましたが、AVATER Xは宇宙開発に限らず、面白そうなアイデアだと思うので、気になる方は、検索やfacebookなどでチェックしてみてください。

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