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してもいい借金、奨学金

概要

私は、奨学金をしてもいい借金と思っています。
なぜなら、低金利、返済期間は基本的に15~16年と長い。
これに限ります。
ただ前提条件として、勉学にきちんと励むことはあたりまえとしてですけどね。大学で学びたいことがあるけど、経済的な理由でというかたは奨学金を借りてでも行くべきです。そのための制度なのですから。

奨学金とは

奨学金とは、経済的理由で進学が困難な学生が学資を借りたり、給付を受けたりすることができる制度です。奨学金には、返済が必要な貸与奨学金と、返済が不要な給付奨学金の2種類があります。日本学生支援機構は、国からの委託を受けて、国内外の学生に対して奨学金を提供する機関です。奨学金の種類や申し込み方法については、日本学生支援機構のウェブサイトで詳しく説明されています。

奨学金は借りた方がいい?

奨学金は借りた方がいいかどうかは、あなたの状況によって異なります。
奨学金は低金利で借りられる日本では唯一の低金利借金とも言えるかもしれません。

しかし、いわずもがな奨学金は返済義務があるので、借りすぎると卒業後に負担になる可能性もあります。奨学金を借りる場合は、自分の収入や支出をしっかり把握し、返済計画を立てることが大切です。

メリット

  • 学費や生活費が不足していて、学業に支障が出る人

  • 学業に優れていて、将来の社会貢献に期待される人

  • 学業以外にも特別な才能や活動を持っていて、それを伸ばしたい人

  • 学業や就職活動に集中したい人

  • 自分の夢や目標を実現するために必要な教育を受けたい人

などが、無利息または低金利でお金を借りることができる。

また、語弊を恐れず申し上げるならば、将来のために投資したり、資産運用したりすることができます。
奨学金はもちろん学業を目的して国が低金利もしくは無金利で貸してくれるお金です。
しかし、逆に言えば、高額な学費を家計で賄わなくていいわけです。厳密には、あとでゆっくり15年位かけて返してくれればいいというシステムです。
しかも低金利で。
となれば、相対的に、すぐに飛んでいくお金がなくなるわけですからその分を資産運用にまわすというのは、メリットなのかもしれません。

デメリット

正直以下の点を加味したとしても、メリットのほうが大きいと思いますが、知っておいたほうがいいので書いときます。

保証人の壁

返済が滞った場合の代わりの返済人。連帯保証人が必要です。具体的には人的補償もしくは機関保証があります。

人的補償

仕方がないものの奨学金を借りるには保証人が複数いる必要があります。

人的補償とは、奨学生の父母や親戚などに連帯保証人と保証人を引き受けてもらう制度です。人的補償を選ぶ場合は、以下の要件が必要です。

  • 連帯保証人は、原則として父母またはこれに代わる人で、奨学生と同一生計であること

  • 保証人は、原則として4親等以内の親族で、奨学生及び連帯保証人と別生計であること

  • 連帯保証人と保証人は、日本国籍を有し、日本国内に居住していること

  • 連帯保証人と保証人は、信用情報機関において信用情報に問題がないこと

人的補償の場合は、奨学生が返済を滞納すると、連帯保証人や保証人にも返済の請求や督促が行われます。そのため、奨学金の返済計画やリスクについて、事前に相談や了承を得ることが大切です。

機関補償

とは言え、そんなにも保証人がいないよ!という方もいるでしょう

そういう方のために、機関保証というものがあります。

機関補償制度とは、第一種奨学金の返済に関する保証制度の一つで、日本学生支援機構が指定する機関に保証料を支払うことで、返済が困難になった場合に機関が代わりに返済する制度です。機関補償制度の費用は、毎月の奨学金から差し引かれる方法で支払います。

費用の金額は、貸与額や利率によって異なりますが、例えば、国公立大学で自宅外通学し、月々の貸与額が51,000円の場合は、保証料は1,821円となります。

シミュレーションしてみた

合計300万円程度借りた人が、15年で返済する場合の金利は、貸与利率や返済方法によって異なります。一般的な計算式は、「返還額×利率=利息」となります¹。例えば、貸与利率が0.01%で、毎月2万円ずつ返済する場合は、以下のようになります。

  • 返還額:2万円×12ヶ月×15年=360万円

  • 利息:360万円×0.01%=3600円

つまり、合計で360万3600円を返済することになります。

もし貸与利率が3%だった場合は、利息が10万8000円となります。貸与利率が高いほど、利息も高くなるので注意が必要です。

実際返済額に上乗せされる額?

機関補償を利用する場合は更に上乗せされます

例えば3年間で360万円、専門学校に在学を目的とした場合。借入額を満額~補填程度で考えた場合、月当たり80,000~100,000円借り入れすることとなります。
これらにかかる月当たりの機関保証料は3000~5000円程度です。

これら機関保証料は借入金額から差し引かれます。

人的補償であれば、ここは気にしなくていいのですが、機関保証の場合はこちらも負担になってきます。

では実質どれくらい必要なのかを計算してみましょう。

機関保証料 5000円✕36ヶ月=18万
利息 3600円(0.01%)~10万8000円(3%)

人的補償の場合これくらいかかる

金利が0.01%の場合 3600円
最大の3%の場合 10万8000円

機関保証の場合これくらいかかる

18万3600円~28万8000円

これらが、360万円を15年借りる場合のおおよその手数料となります。
では最大で1年あたりどれくらいの手数料なのでしょうか
それは割り算をすることで導き出せます。
一年あたり19,200円です。

これでも決して高くはありませんが、過去10年を見てみても金利が3%になった例はなくほとんど0.01%から0.1%です。
つまり金利が10万円を超えることなど殆ど無いでしょう。

機関補償を利用しても18~20万程度ですし、借入金額が月8万になればもっと下がります。

過去10年間の奨学金利息の推移は、以下の表にまとめました。なお、この表は第二種奨学金の利率見直し方式に基づくもので、利率固定方式の場合は異なります。

この表からわかるように、過去10年間ではほとんどの年度で貸与利率が0.01%となっています。

シミュレーションができるサイト

日本学生支援機構のウェブサイトでは、奨学金貸与・返還シミュレーションというサービスを提供しています。

奨学金貸与・返還シミュレーション-JASSO

書籍の紹介

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