社会保険料の仕組みを理解!掛け持ち働きで得られるメリットとポイント
結論
社会保険に加入して仕事をしながら、掛け持ちで仕事をすることで節約できます。
例えば、パート勤務で社会保険加入、別でアルバイトパート勤務で社会保険加入、別で副業(クラウドワークや物販、ハンドメイドなどの個人事業)会社員として勤務、別でバイト会社員として勤務、別で副業などがあります。
もっと言えば、マイクロ法人と個人事業なんていうのもありますが、すぐに実行できるようなものでもないので割愛します。
なぜ節約できるのか
社会保険料は、加入している勤務先の収入で算出されるからです。つまり、別でしているアルバイトや副業は計算の対象外です。
会社員で年収400万の場合と、会社員で年収300万、アルバイトまたは副業の収入が100万円の場合、同じ年収400万でも、社会保険料が安く済むのは後者になります。
社会保険の構成
社会保険は、健康保険、厚生年金保険、介護保険(40歳~)、雇用保険で構成されています。
それぞれの保険料の計算は以下の通りです。
健康保険: 収入×10.00%÷2
※保険料率は都道府県によって異なりますのでご確認ください。
厚生年金保険: 収入×18.3%÷2
介護保険: 0円(今回は割愛します)
雇用保険: 収入×6÷1,000
※雇用保険料率も改定されているのでご確認ください。
それくらい節約できるのか(年間)
社会保険料の計算(概算)をすると、
前者のケース(会社員、年収400万)では年間59万円。
後者のケース(会社員、年収300万+副業100万)では年間44.25万円。
差額は14.75万円となります。
計算式はこちら
前者のケース(会社員、年収400万):
健康保険: 400万 × 10.00% ÷ 2 = 20万円
厚生年金保険: 400万 × 18.3% ÷ 2 = 36.6万円
雇用保険: 400万 × 6 ÷ 1000 = 2.4万円
合計年間社会保険料:59万円
後者のケース(会社員、年収300万 + 副業100万):
健康保険: 300万 × 10.00% ÷ 2 = 15万円
厚生年金保険: 300万 × 18.3% ÷ 2 = 27.45万円
雇用保険: 300万 × 6 ÷ 1000 = 1.8万円
合計年間社会保険料:44.25万円
差額:14.75万円
この計算シミュレーションによれば、掛け持ちで副業をすることで、年間約14.75万円の社会保険料を節約できることができます。
厚生年金については注意が必要
一つ問題があります。それは厚生年金の部分です。厚生年金は実質的には後で返ってくるもので、老後に備えて強制的に積み立てているとも解釈できます。将来の受給額も増えるため、節約としての考え方には注意が必要です。
なお、雇用保険と健康保険については、支払保険料が増えようと増えなかろうと恩恵は変わりません。この点は安いに越したことはないですね。
まとめ
厚生年金は手厚く老後の足しになるのであれば、社会保険料が高くてもやむなしと考える場合は、仕事を一つに絞って働くのもありです。 社会保険料の仕組みを知り、会社員と副業のダブルワーク技をこなして、浮いた社会保険料相当額を貯金、投資、自己投資などにあてがうのも有りかと思います。
考え方は人それぞれですが、こういった仕組みを知っておくことは大切です。
今後も様々な情報をお届けしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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