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#1 「美容師の可能性」

2007年に初代iPhoneがスティーブ・ジョブズによって発表された。 この日を境に世界が大きく変わってしまったことは周知の事実です。
しかし、われわれ美容業界はこれを重大に受け取ることはなく、従来通りのモデルを貫いてきた ように思う。
 そりゃぁホームページも変わったし、ホットペッパービューティやSNSでの集客方法も登場し た。
ずいぶん変わったよな〜っ、なんて言われれば変わったような気もする。でもこれは広告業界が変わったのであって、美容業界が変わったのではない。
それと似たような話もチョイチョイあるけど、それでも美容業界は世間の移り変わりとは程遠い
ガラバコス業界と言って良い気がする。

古いものがダメ!と言いたいのではない。
美容師を職業として選んだ若者たちの人生が、昔とあまり変わっていないような気がしてならないだけ。
ただただ、それが申し訳ないのだ。

マーケットが狭い地域に限られるなかで、それを打破することもなく、ご来店いただいお客様に感動していただき、再来店を期待するモデル。
しかも、現実はサロン件数は増えているのにお客様の数は減っている。
その問題を単価を上げて対応するのか、単価を下げて対応するのか、、

美容メーカーには今も順調にシェアを拡大している企業もあるが、それがサロンに還元されることはまずない。
それどころか、メーカーがネット流出を恐れるあまり、ボクたちの現場では現品とお金をその場で交換という、なんとも古臭い売買方法に甘んじている。
これじゃ、いつまでたっても近所の人にしか売れないじゃないか、、

そうなると、やはり「技術だー!」「クリエイションだー!」「ストイックに行くぞー!」っていう熱い美容師さんたちに対し「だよね、、」って言わざるをない。
ガラパコスだ…。

「美容師を人生の勝利者へ!」

ボクの目的はこれ一択。
それほどまでに美容師を志している人は、世間の価値から見てもかなり優秀な部類の人材だと思っています。
実際、美容師経験者が他の職業に転職したとしてもだいたいうまく行く。
(そうじゃない人もいるけど、、)
美容師とはそれほどスゴい職業なのです。

じゃぁなぜ?美容業界はその人材を活かせないんだろう?
美容師はいつまで未来に不安を抱えたまま、重労働と低賃金に悩まされるんだろう?
ボクなりの仮説を立ててみた。

・そもそも美容師ばかりやっているからダメなんじゃないか?(職人気質)
・そもそも誰かに遠慮しすぎじゃないか?(徒弟制度)
・そもそも最初から諦めている?(ロールモデルの不在)
・そもそも趣味でやってる?(いいね!♡)

近年、美容師の働き方も多様化し、上記の仮説を感じさせない美容師さんはけっこう多くなった気がしてます。

では我々サロンオーナーは自社の美容師をどう導けばいいのだろう?
これにも仮説を立てましたが、これは一択です!

・そもそも美容師には金と時間がなさすぎる!

これじゃ思考停止。夢を語るどころの騒ぎじゃない。
ではお給料と休暇をたくさん出せるように、社長がもっと経営努力をればいいのか? という正解もあるだろうけど、すぐに限界が来そうだしボクには難しい答えだ。

美容師とは、仕事で人間成長させてもらえる職業です。
その美容師が、誰でも充分な時間とお金を獲得するには、ただ与えられるのを待つのでは無く、それを実現できうる新しい仕事が必要なんじゃないかとボクは思うのです。

ボクの仮説の答えは「ガラパコスから脱出する道(仕事)を作り出す」「改善ではなく拡張」
美容師だからこそ求められる仕事で、お客様も笑顔になり、美容師も笑顔になれる仕事。

我々はヘアデザインだけでなく、美容業界そのものを改めてデザインしなおす時期に来ている気がする。


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このnoteは「美容師の未来は明るい!」と決めたボクの迷走の記録として記してます。



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