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縞の話(子持ち大名)

着物が上がりましたので、久々にショールなぞ織ってみようと思います。
(正確には今仕立て中ですので、最終まで行ってません)
でも、わぁい、ショールを織れる時間があるなんて、何年ぶりかしら。
そしてこうした小物には、伝統的な縞を使ってみたいと思います。
今回採用したのは、子持ち大名縞。

今回ショール3枚は織りたいと思い、時間短縮に経糸を統一することにしました。
今回予定する緯糸は、まず藍から。
経は、無難に合うように・・・白い生糸とちょっと紫がかったグレーで。
グレーはコチニールの鉄媒染で。

グレー4本、白3本、グレー1本に白42
本の50本ひと組。

子持ち大名、子持ち縞とはどんな縞?

ところで、「子持ち〇〇縞」というのは、本来の縞の傍に、細い筋を添えたもの。
左右双方にあれば「両子持ち」。
なので、今回の「子持ち大名縞」は、「大名縞の片方に細い筋があるもの」という意味でございます。

大名縞とは、太い筋の合間に細い筋がある、
洋物で言えばピンストライプというところでしょうか、
細い筋2本に対し、太い筋に6本以上の糸を用いたものを言うそうで
江戸時代の中期に「大名筋」と呼ばれて流行したのだとか。
ワイシャツのピンストライプは細い方がグレーやネイビーだったりしますが
こちらは細い方が白というのが一般的だったようです。

とはいえ、今回は逆に、太い方を白で。
ちょっと広すぎて、子持ち大名とは言い難いのかも知れませんけれど。
ショールの出来栄えは、出来上がりましたらご紹介させていただきます。


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