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プーさんが教えてくれた愛すべきイギリスらしさ

ある日、うちのwifeがくまのプーさんの本を買ってきました(タイトル画)。
英国で出版された英語の本でした。


突然我が家にやってきたプーさんの本

写真見切れてしまっているのですが、タイトルはこちら。

Winnie-the-Pooh
and the
Hundred Acre Wood
< Press-out Model Book >


くまのプーさんと100エーカーの森
<組み立てブック>

今年7歳になる娘は絵本が大好きで毎週図書館で大量に本を借りてきています。
パパママはわかると思うのですが、絵本って外国のものでめっちゃ可愛いやつがあるんですよね!
日本の絵本より形も作りも可愛かったりします。なので我が家には少しばかり海外の絵本もあります。

そんな中、このたび英国産の可愛らしいプーさん絵本を、うちのwifeが買ってきてくれたのです。
(紛らわしいですがうちのwifeは100%日本人です。なんだか“妻“とか“嫁”とか呼ぶのが嫌でwifeと呼んでいます。友人からは大体気持ち悪がられます笑)

プーさんの棒切れ遊びというストーリー

さてさて読んでみるか・・・と開けてみると
(註:我が家はプーさんのストーリーをほとんど知らないという無礼者の集まり)

どうやら「プーさんの棒切れ遊び」というお話のようです。

なになに・・・
橋の片側で棒切れを落として、川の流れに乗って橋の下を流れてきた棒切れが橋の反対側から見えたときに、誰の棒が一番速く出てきたかを競うゲームかな・・・。

※知りませんでしたが有名な遊びだった:
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%BC%E6%A3%92%E6%8A%95%E3%81%92)


なるほど。
誰が一番なのかな。。。


ピグレットかな・・・ストーリー的にはやっぱりプーさんが優勝なのかな・・・


そう思って娘に読み聞かせながらページをめくると衝撃のシーンが。

プーさんの世界のカオス

なんと棒切れではなく、イーヨーが流れてきました!!!


そんなことある笑??

想像してみてください。この絵本を娘に読み聞かせていた時の読み手がわの衝撃を。

(読み聞かせ ※日本語で読んでいます↓)
ー 突然、「ピグレット、君の(棒切れ)が見えるよ」とプーさんが言いました。「こっちに向かってきている」

「ほんとにぼくの?!」ピグレットは自分が優勝だと思って興奮して声を上げました。

「うん、だってグレー(灰色)だもの。ほらきたよ!
 とっても・・大きくて・・・グレーで・・・・ありゃ。違うや。これはイーヨーだ」

そしてイーヨーが流れ出てきたのです・・・?????(爆笑)


娘:「えっ・・!? イーヨー??」
私:「イーヨー・・・!!???」
 ※顔を見合わせる親子

そりゃそうだ笑

プーさんのクレイジーな世界が一発で大好きになりました笑


切り抜き絵本を組み立てよう

さて。
この本はただの絵本ではなく、<press out book>の名の通り、切り抜きを組み立てて遊べるキット付きなのです。

でも、さすがに英語で切り抜きの説明を理解するのは結構難しかったので、この説明をめちゃくちゃ読み込みました。
(のりしろ・・みたいな単語知らない笑)


このクラフト、結構パーツが多い!!

そして説明、めっちゃ分かりづらい!!
肝心なところがあんまり書いてない笑!!!


どうしてもわからない箇所が(割といくつも)あって困ってしまい、


何か手掛かりはないか・・・・と見てみたら↓(再掲)



赤丸で囲んだところに

「表紙のモデル写真を見れば完成イメージがつかめますよ」

と書いてある。


これだ!!

と思って表紙を見てみる



写真、ちっさ!!!!!!!!!
おまけみたいな小ささの3枚しかない!!

しかも全景が映ってない笑
真ん中の写真とか、プーさんとクリストファーロビン映ってるけど、大事なのはそこじゃねえ!!!
組み立てる木の枝とか、橋の足とかを映してくれ!!!


ツッコミどころ満載すぎて、完成までに実に1ヶ月近くを要したこちらのクラフトですが、wifeと共作でなんとか完成しました↓



1000円で買った絵本でしたが想像以上に楽しませてもらいました。


愛すべき不便さ

でもね、作ってみて改めて思ったのです。
分かりやすいことがすべてなの?
全てを丁寧に説明してくれることがいいことなの?


そうですよね。

日本では全てが丁寧です。
説明も、接客も、包装の一つ一つも。

ロンドンのパン屋に入ったとき、店員さんは店員さんたち同士で楽しそうに話していて全然説明してくれなかったし笑、買ったパンも綺麗な袋に入れてくれるわけでもなく、紙の袋にくしゃっと突っ込んで渡してくれるだけでした。

でもね、それがいいんですよ。

ちょっとした説明不足が考える余地を与えてくれて。

ちょっとした不便さが人間味を感じさせてくれるのです。

彼らはよくよく “Lovely!”  と言うのですが、本当にその感じなんです。
lovelyってなんて言うんだろう、、、雰囲気的には「すてき!」とか「かわいい!」みたいな感じなんだけれど、こういう愛すべき不便さが lovely なのです。


と言うわけで、そんな愛すべきイギリスの、クレイジーなくまに感謝を込めて。
ありがとう。プーさん!!!



長文お読みいただきありがとうございました!
みなさんのおすすめの絵本などもあったらぜひお聞かせください!
今日もよき日でありますよう。

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