2023年アイドル楽曲大賞投票候補

 2023年度も気が付けば、残り2か月。毎年楽しみにしているアイドル楽曲大賞の投票候補も、そろそろ確定し始める頃合いだと思う。まあ、私が投票する楽曲が上位になることは、今年もないと思うが(余計なことは言わんでいい)。今年もニッチながらも上質なアイドルポップスに、注力して選んでいきたい。

所感

 個人的に今年は、丁寧に作られたポップスが豊作だと思う。というのは単に私のマイブームなだけである(笑)。どこか懐かしい歌謡曲めいたメロディに、分かってるなあ、ズルいなあと言いたくなるフレーズが何度も差し込まれる楽曲たちを、まずは投票確実な3曲を紹介したい。
 実際の投票結果は、投票を終えた後に記事を作るつもりなので、他に注目している曲はまた、そのときに詳しく書いていく。気が向いたら、投票までにまた記事を書くかもしれない。

歯磨きレイディ/放課後プリンセス

 どこを切り取っても歯磨きのことしか歌ってない、全力のトンチキ曲なのだが、メロディにも全力を入れてしまった結果、とんでもない仕上がり様になっている。
 のっけからジャーンジャーンと打ち鳴らすシンセに、艶やかでこぶしの効いた歌唱で始まり、「ララララーララー おくちピーカピーカ」という耳に残りすぎる歌詞、極めつけはこのパートの最後に差し込まれるチャイナっぽいフレーズ。最初の20秒のインパクトが凄まじい。ここまで聞いた時点で既に優勝である。
 続くAメロの、小気味の良い電子ドラム、Aメロ後半から入る荘厳なストリングス。サビではボーカルのメロディをシンセがなぞる。差し込まれる楽器のフレーズの一つ一つが、とにかくセンスMAX。
 ボーカルに着目すると、メンバーの歌唱力の高さが存分に活かされた、歌い上げが心地よい。とくに落ちサビ、最高。その前のパートに入っているセリフがまたコッテコテで良い(笑)。初めて聴いたときは、「虫歯が無視を許さない!」でニヤニヤしてしまった。
 この1曲ですっかり放課後プリンセスのファンになってしまったのだが、まだライブを生で見たことが無いので、早めに行きたいところ。因みに、ソフマップで毎週水曜日に定期公演の模様が生配信されていて、アーカイブも残っているので、放課後プリンセスが気になった方にはオススメ。

ドゥキドゥキ/ナナランド

 まさかの表題曲ではなく、カップリングの方である。でもこっちが表題でもいいくらいの名曲、と個人的には思う。
 「歴史の授業は苦手だったけど 君の歴史(かこ)ならもっと知りたい」を始めとして、歌詞の言い回しが非常に洒落ている。この洒落た歌詞を、文脈に合わせて、声色を変える演出として、歌割を効果的に使ってるのが素晴らしい。特にAメロBメロの、歌のつなぎ方が好きなので、そこに重きを置いて聞いてほしい。
 あとはやっぱりサビのキャッチ―さ。サビの内容としては恋の苦悩を歌うパートなので、可愛いけれどもどの中にしっかりとエモを感じさせてくれるメロディと歌唱が、この曲を名曲に昇華している。歌詞の内容的には、冬曲なので、今は披露の機会は稀というイメージだが、これから肌寒くなるとともに、ライブでの披露も増えてほしい。

apricot moon/LUNETTA

 イントロはちょっとアイドルの沸き曲っぽいのだが、歌いだした途端にボーカルラインとブラスで一気にアニソン歌謡めいてくる。

「イヤホンから流れるのは 天の川のメロディ」

 このパートが気持ち良すぎる。Aメロだけでも名曲なのだが、高揚感のあるサビと、その後に来る「まなざしをpick up pick up pick up」のパートがとにかく耳に残るし、ここまでエモ寄りだった曲展開に絶妙なアクセントを加えている。個人的にたまらないのは、ラスサビの「pick up pick up pick up」のあとに食い気味に本当のラスサビに展開するところ。ここは思わず唸ってしまった。
 LUNETTAは関西発のデビューしたてのグループ。最初からここまで強い曲を持ったグループということで、これからが楽しみである。

終わりに

 ここまで紹介した3曲の他にも、今年見つけた好みの曲は、プレイリストにしているので、気になったら覗いてみてください。プレイリストのリンクは、こちら↓↓。
2023年アイドル楽曲大賞投票候補

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