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【アイドル紹介 1】リリスリバース

今回から、音楽コラムのようなものを書いていこうと思う。

記念すべき1回目。紹介したいグループは、リリスリバース。

リリスリバース

【リリスリバース公式サイト】

《画像は、公式サイトより》

メンバーは、画像で左からモエギ、シイカ、アサギ、ミコトの4人(敬称略)。実は2020年7月13日に始動したばかりのグループで、この記事を書いた時点で、1ヶ月ちょい経ったぐらいという、非常に新しいグループである。

では、初々しくて応援したくなるようなグループかというと、むしろ真逆。Youtubeにお披露目公演の映像があるのだが、このアクトがとんでもなく仕上がっている。

※上記アクトは、期間限定公開のため、公開終了している可能性があります。ご了承ください。

以下、上記アクトをセットリストを追って解説する。

[SETLIST]
01. リセットロード 0:32
02. 夏色 4:41
03. solid / down 8:56
04. 傷の音 14:37
05. 存在しないぞんざいな愛 19:05
MC 23:10
06. ジュブナイル 25:14

《Youtube 公式コメントより引用》

1曲目:リセットロード

シンプルな音使いで、曲展開ごとに演奏が加わっていく構成になっている。

(個人的に非常に好きな曲構成)

シイカさんの落ち着いたボーカルで始まり、ミコトさん→モエギさんと歌いつながれていくのだが、これがお披露目公演の生歌のパフォーマンスである。非常にレベルが高く、歌声もそれぞれ個性的。サビに入るとついにアサギさんもボーカルに加わるのだが、彼女の声がまた透き通っていて綺麗な声である。

シイカさんは、ハスキーで落ち着いた声。ときに激情的で鬼気迫るボーカリングを披露する。

ミコトさんは、透き通っているが他3人に比べるとアルトよりの歌唱。

モエギさんは、無垢な印象を与える可愛らしい歌声。

アサギさんは透き通った高音。

と4人の声色にはしっかりと個性がある。そして、ラストサビでは4人のユニゾンが聴けるのだが、4人の歌声が非常に綺麗に合わさっている。注意深く聞けばしっかり4人の声を聞き分けられるユニゾンなのでじっくりと聞いて欲しい。

2曲目:夏色

こちらはメンバーのミコトさんが作詞した曲である。情景豊かなリリックが、陰鬱で繊細なメロディラインに乗せられていて神秘的で心地よい。

この曲では、シイカさんのファルセットをふんだんに楽しめる。リセットロードでは力強いシャウトをきかせていたが、彼女のファルセットは包み込むように優しい。

3曲目:solid / down

この曲ではあえてラスサビのところでサブのボーカルに耳をそばだててみよう。「だんだん落ちてく――」と小声で歌唱が入っている。モエギさん→アサギさんとバトンタッチされていくのだが、二人とも可愛らしい声をしている。一方、メインはシイカさん&ミコトさんで力強い。この対極にあるボーカリングが協奏しているラスサビは非常に高揚感がある。

4曲目:傷の音

ここらへんになってくると、シイカさん、モエギさん、アサギさんの髪が乱れて、顔にかかったり、片目が隠れていたりする。非常にライブ感があってエモい。

曲の終盤、「わかり合えない」のフレーズを4人で叫ぶ場面があるが、ここが非常にエモーショナルで圧倒されてしまう。

5曲目:存在しないぞんざいな愛

タイトルが良い。もちろん、”存在”と”ぞんざい”、”しない”と”な愛”で押韻したこのフレーズはサビで何度も繰り返される。

そのサビの振り付けで、”手を伸ばすけれど届かない……”を連想させるものがあるのだが、その際のメンバーの表情がまた良い。

良いアイドルは演技力がしっかりとある。


そして、MCに入るのだが

ここに来るとシイカさんのキャラが一変して明るくなる。

(個人的にこのギャップが好き)

歌唱の際は、一貫してクールで繊細な雰囲気を醸し出しているが、MCになると途端にわちゃわちゃしていて楽しい。これから先、LINE LIVEやインスタライブ等の配信があれば、彼女たちの和気あいあいとした会話に是非ともお邪魔したい。


6曲目:ジュブナイル

先ほどのMCから再び一変。激しいギターリフとダンスによって、4人は再びクールな雰囲気に戻る。

「壊し合って踊りたい」と繰り返されるフレーズとともに、笑顔いっぱいのパフォーマンスを見せてくれる。この曲はフリが比較的激しいので、フリルがあしらわれた衣装の揺れに注目していただきたい。

個人的には、モエギさんの肩の飾りが揺れるのが非常に綺麗で優雅で好き。

そして曲終盤で、4人で手を取り合い、跳ね回り、笑顔を振りまいての終幕。アクトの最初は、神妙な顔つきで歌うことが多かったが、最後は無邪気な笑顔に溢れていた。

もちろん振り付けの時点で、表情は指定されていたとは思う。

しかし、そこに確かに”心からライブを楽しんでいる”という想いを感じる。

ここまで鬼気迫るクオリティの高いパフォーマンスで、圧倒してくるグループが、ほんの1か月前にスタートした。と考えると、これから目が離せなくなる。

MC中に告知があったミコトさん、アサギさんの生誕公演、そしてつい昨日の、Tribu pre.「DAY」のアクトも配信で見たのだが、回を重ねるごとにさらに上達している。

そして、8月24日。ついに音源がリリースされることが決定した。

そう、この記事を書いた時点ではライブでしか楽曲が聴けなかったのだ。

実を言うと、シイカさんとミコトさんは、HAMIDASYSTEMというユニットで活動していた経歴があり、リリスリバースはHAMIDASYSTEMの後続グループとも捉えることができる。

お披露目公演で歌った、「存在しないぞんざいな愛」 、「傷の音」はHAMIDASYSTEMから受け継いだ楽曲でもある。

(ちなみにHAMIDASYSTEMは1期と2期でメンバーが変わっており、1期のメンバーは現クロスノエシスである。シイカさんとミコトさんは、2期のメンバー)

また、モエギさんも、いくつかのアイドルユニットに所属していた経験がある。が、アサギさんは、オーディションから勝ち上がってきた新生アイドルなのである。

ここまで語れば、”まだ始まったばかり”のこのグループが、いかに強いポテンシャルを持っているか、が伝わっただろうか。

音源リリースの翌日、8月25日には無料配信のライブも決定していて、そこで新曲も披露するそうだ。

また一段と成長したパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

彼女たちのこれからに、ますます目が離せなくなりそうだ。


では、また次のアーティスト/アイドル紹介で。

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