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ネビロス、あるいは真-20考

悪魔の時計。
皆様はこの時計を意識したことがあるだろうか。メギド72をプレイしている人間であれば、必ず目にする時計だ。そう、召喚の際にメギドの背景に表示されるアレである。メギド72のシステム上、一般的にソロモン72柱の悪魔に分類されるメギドを収めた時計を悪魔の時計-祖、それ以外の悪魔を収めた時計を悪魔の時計-真と分類される。

特にプレイヤーにとって注目の的となるのは、悪魔の時計-真(以下真時計と表記)の方ということになるだろう。真時計はまだまだ番号に空きが多く、どのようなメギドが実装されるか、というのが明らかにされていない部分がある。ただかつては全くのノーヒントという訳でもなく、外周に限っては未実装のメギドの名前、メギド体の姿を載せていた時期というものがある。その内訳を見て、ソロモン王たちは一喜一憂をしていたはずだ。少なくとも追放チャージフォトンのTL上ではそうであった。現在は図鑑の改修に伴って未実装メギド達の姿も隠されてしまったが、フルーレティなどの番号が変わっていないことに鑑みても以前の情報は有力と見ていいだろう。

ここで、以下に未実装の番号と対応するメギドの名を記す。

真-8 ガギゾン(Gagyson)
真-16 マゴト(Magot)
真-19 オリエンス(Oriens)
真-20 ???(???)
真-21 リヴァイアサン(Leviathan)
真-23 ネフィリム(Nephilim)
真-24 ミノソン(Minoson)
真-25 ニスロク(Nisroc)
真-26 オレイ(Oray)
真-28 アザゼル(Azazel)
真-29 アルマロス(Armaros)
真-30 バラキエル(Barakiel)
真-32 リリス(Lilith)
真-34 マステマ(Mastema)
真-35 ブリフォー(Briffaut)

以上が現時点で未実装の外周真メギドである。みんな大好きガギゾンであるとか、最近ストーリーで話題に上がりがちなリヴァイアサンなどの名前も見え、図鑑改修後に始めたソロモン王にとってはワクワクする心を掻き立てられるリストなのではないだろうか。

しかしここで一つの違和感が現れる。そう、真-20の存在である。ここの???というのは、内周と同じように完全な空き状態になっているということを意味している。他は未実装でもしっかりとメギドが表記されていたのに、だ。この違和感は何なのか。しかしそれを考える前に触れておくべき存在が一つ存在している。

ネビロスである。


○消えたネビロス

そもそも追放チャージフォトンがなぜこのような記事を書くに至ったのか。それはTL上でフォロワーと『左門くんはサモナー』についての話をしていたからだ。この作品はメギド72と同様に悪魔を主軸に置いた作品であり、必然的にメギド72とも登場する悪魔が被ってくる。そして話題は、『左門くんはサモナー』に出てくるが『メギド72』には出てこない悪魔に移った。

『左門くんはサモナー』には、「赤き竜の六柱」として『大奥義書』(ちなみにだが『大奥義書』は『赤い竜』と呼ばれることもある)の「六柱の上級精霊」が登場する。六柱の上級精霊の内訳は、ルキフゲ・ロフォカレサタナキアアガリアレプトフルーレティサルガタナス、そしてネビロスである。皆様もご存知の通り、サタナキア、アガリアレプト、フルーレティ、サルガタナスは既にメギドにも実装済みだ。なので後は必然的にロフォカレとネビロスということになる。

前述したリストに照らし合わせても、ネビロスもロフォカレも名前が載っていない。なので実装されるかどうかの見通しは不透明だ。そういう理由もあって、フォロワーと話をしていた際には、ネビロスもロフォカレも実装されるといいねという簡単な願望の話をして終わった。しかしこの追放チャージフォトン、実装されていないメギドの名前の後ろに「メギド」と付けてTwitter検索を繰り返すという悪癖がある。その会話の後も、「ネビロス メギド」という検索ワードでTwitterを漁っていた。すると。

「ネビロスは真時計に名前が載っていた」という情報が見つかったのである。

最初は勘違いをしているのだと思ったが、単なる勘違いにしてはサンプル数が多い。どういうことなのだろうか、と思った追放チャージフォトンはさらに詳しいTwitter検索を行った。結果、真時計実装直後は真-36としてネビロスが存在していたことが明らかになったのである。つまり、ネビロスはどこかのタイミングで真時計から存在を消されていることになる。どういうことだ。そんなことは先輩ソロモン王から教えてもらえなかったぞ。スクリーンショット付きのツイートもいくつか発見したが、権利関係で文句を付けられて物事が煩わしくなるのを避けるため引用は控える。自らの目で確かめてほしい。

○ネビロスに何が起こったか?

無論、メギドに詳しいソロモン王はすぐに気が付くだろう。今の真-36はメフィストである。決してネビロスなどではない。何故ネビロスは真時計から消されてしまったのだろうか?それを考えていこう。

最初に追放チャージフォトンが思い浮かべた説はボツである。最もシンプルかつ、最もありえそうな事情。この前明かされたハックに関する逸話(ボツにされかけていたが、宮前Pの鶴の一声により採用が決まったというアレ)も相まって、ネビロスは救われなかった側のメギドなのではないかという推察は容易に建てられた。だって消えてるし。消えてるんじゃあ仕方がないだろう……と結論を付けそうになった。

しかしそんな簡単な話であればnoteなんか書かないのである。ネビロスが以前存在していたことをフォロワーと話しているときに、あることに気が付いた。ネビロスが居た時には、真時計の外周に空きがないのだ。

ここでようやく件の空欄である真-20が話に関わってくる。実装直後の真時計を確認してみると、前述の通り真-20は空欄ではない。では何が入っているかというと、リヴァイアサン。ネビロスが消された後の真時計では真-21の番号を戴いているリヴァイアサンが収まっている。その後はカスピエル、ネフィリム、ミノソンとネビロスが消された後と同じ順番で収まっている。

この事実を発見した際、追放チャージフォトンはネビロスはボツになったのではないと確信した。単なるボツであれば、わざわざリヴァイアサンから一枠ずつずらす必要はない。そんな労力を費やすよりも、真-36を空欄にしてしまった方が行程的にも遥かに手っ取り早いからだ。また、リヴァイアサンからずらす理由もボツにしたから詰めただけという訳ではないだろう。何故なら真-19であるオリエンスはこのnoteを書いている2019/9/27現在においても未実装であり、もしブニ実装時点でずらしたとしてもオリエンスをそのままにずらさず置いておく意味が分からない。以上の理由から導き出される答えは二つ。

ネビロスは消えたのではなく、内周に入ったので表記されなくなっただけ。

そして

メギドラル運営は何らかの強い意図を以て真-20を挿入している。

この二つである。追放チャージフォトンの仮説が正しいのであれば、ネビロスは真-37という新しい番号を獲得したと見ていいと思う。消えた理由は内周に入ったからだ。ネビロスが消える前も消えた後も、内周に未実装のメギドは表記されていない。内周である真-37にネビロスが不自然に存在するのを嫌った運営は、今までの表記にならいネビロスを消したのであろう。

であれば真-20も不自然だから空欄なのはおかしいという話になるが、これに関してはそもそも別のメギドを意図した枠が挿入されること自体がおかしい。今まで真時計に記載されていないメギドが実装される際には内周のいずれかに配置されることが普通だった。それがわざわざ他の番号のメギドをずらしてまで挿入するということは、かなりの大事である。そして周りから不自然さが見受けられるようになろうとも空欄であった、ということはガギゾン以上にネタバレが致命的なメギドであることはまず間違いないはずだ。そして図鑑改修後に外周の未実装メギドの表記を全て消したというのは、真-20が不自然にならないようにしたと考えることも全くの不可能ではない。

これは単なる個人の仮説であり、正しさを保証するものではない。
しかしどんな結論が待っていようと、真-20は重要なポジションを収めていることは間違いないだろう。この欄が開く日はいつになるのだろうか。追放チャージフォトンは、今から恐ろしい気分を味わっている。

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