Xデーを震えて待て
アマゼロトだ。
アマゼロトが来る。
あのアマゼロトが来てしまう。
その事実に追放チャージフォトンは非常に戦いている。世の中は今メギド72が日本ゲーム大賞で優秀賞を受賞したことを喜んでいるし、実際自分もそれについて称賛し、軽く語っておくべきなのだろう。しかしノートを綴るに当たって、どうしても過ってしまうのだ。
アマゼロトを放置しておいていいのかと。
○アマゼロトへの言及
アマゼロト。
何だその悪魔は。という反応のユーザーも多く居たと思う。事の発端は「二つの魂を持つ少年」が復刻に際してぶちこんできた以下の文言である。
ニバス。わかる。インスタント火力としてよく知られるあのメギドのことだ。追放チャージフォトンのアジトでも元気にジャグリングをしている。
バフォメット。わかる。初登場時こそなんだコイツ!?え、誰も知らん……こわ……になったメギドだが、今では村長として馴染み深い存在となっている。追放チャージフォトンのアジトでも元気に点穴を溜めている。
アマゼロト。
……
アマゼロト?
誰?
……誰????????????
そう、この文面において初めてメギド世界における「アマゼロト」という存在の示唆がなされたのである。同時は「誰!?」というリアクションが多数TLに流れていったのを強く覚えている。誰?
そして「アマゼロト」はこれを境に一切の情報が流れなくなる。
どんなメギドなのか。ヴァイガルドで何をしているのか。誰かと関係を持っているのかいないのか。そういった情報は全く公式から提供されては来なかった。そして月日が経ち、アマゼロトという一文言にしか存在していなかったメギドは話題にも上げられなくなった。結果新人ソロモン王はそんな言及があったことすら知る由もない。その流れの中でアマゼロトは忘れ去られつつあったかもしれない。
それが、である。
つい先日実装されたリジェネレイトエリゴス。その師匠として突如キャラストに「ゼロ」と呼ばれる固有グラ存在が現れたのである。
「ゼロ」は即座に「アマゼロト」と関連付けられ、Twitter集合知によって共有された。終始曖昧な表現に徹しているのは追放チャージフォトンがリジェネレイトエリゴスを引くことが出来ていないからなのだが、まあ歴戦ソロモン王たちが「アマゼロト」だと判断するに足る情報が開示されたのだろうと理解した。そして戦慄した。
アマゼロトが実装される。
そのことはかなりの衝撃に他ならないからだ。
○アマゼロトとは?
なぜこれほどまでに追放チャージフォトンが戦いているのか。その理由は「アマゼロト」という悪魔の「圧倒的な情報量の少なさ」に起因する。
皆様の中にも「アマゼロト」という名前を見た際に「どんな悪魔なんだろう?」と疑問に思い、Google先生の力に頼ったことだろう。そして一つの壁にぶつかった筈だ。
検索結果に情報が出てこない。
そう、インターネットにおいて存在しない情報はないと言われているにも関わらず、並の検索スキルではアマゼロトの情報の尻尾すら掴めないのである。
ただ一部の根気強いソロモン王は、しっかりとアマゼロトの情報を手に入れる。ただしソースとするには頼りない明らかに個人サイトにしか見えないサイトで、だ。彼らはそこで以下の文章を見つけることになる。
アマゼロト
60の軍団を従える地獄の公爵。
なんだこれは。
アマゼロトの情報と言うには余りにも少なすぎる。どんなことをする悪魔なのか。どんな事件を起こしてきたのか。どんな性格なのか。何が弱点なのか。どんな恩恵があるのか。そういった「他の悪魔にならありそうな情報」が一切無い。軍団数と階級しか明かされていない。中にはこう考えるソロモン王も居るだろう。「個人サイトだから情報量が不足しているのだ。他の情報を探そう」と……
無駄である。
皆目無駄である。
アマゼロトの情報はこれが全てである。
「60の軍団を従える地獄の公爵。」この一文がアマゼロトを全てを表す文章なのである。
アマゼロト。ウォルター・スコットの著した書物『Letters on Demonology and Witchcraft』にて、マジのマジでこの文章量で紹介されている。ウォルター・スコットはレジナルド・スコット(あの『悪魔の偽王国』の英訳者である)の著した『妖術の暴露』という本を参照しているから、大元はそこが原典となる。ただ『妖術の暴露』自体は魔女狩りを批判する意図でそういった怪しげな術は嘘っぱちだ!と主張する本(語弊マシマシがっつり概要)なので……まあそういうことなのだろう。
追放チャージフォトンの戦きが少しは伝わっただろうか?「アマゼロト」を実装するということは、つまりはそういうことなのだ。マラコーダの方が10倍くらい情報量がある。モブメギドよりも情報量が少ないメギドなのである。よくモブにならなかったな……
正直なところ。正直なところを言うと、「アマゼロト」の情報量の虚無さを知っていた追放チャージフォトンは、件の追加文章から一切情報が流れてこない「アマゼロト」について「そういう奴なのだ」と理解をしていた。「名前を言及するだけしておいて、本編やイベントに出す気はないのだ」と。そう理解をしていた。最近情報解禁されたベルフェゴールのキャラストに出てきたユフィールのように、メギドラル運営は原典の情報を設定に落とし込むことが非常に巧みである。だからこの情報量がない「アマゼロト」は、情報量が全くないまま置いておくのだと。
それが実装されるともなれば戦くに決まってる。どうするのだ!設定は!技は!キャラストは!元にできる情報はカスカスのカス程も残っていないんだぞ!?!?!?正気か!?!?!?!?!?!?
メギドラル運営、頑張れ……!
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