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飛んで火に入る夏の虫と呼んでくれ

長らく筆を止めていて申し訳なく思う。追放チャージフォトンである。前回のネビロスに関する予測記事(予想に違わずネビロスは実装されるようだ。よかったよかった)から長らく時間を空けてしまったが、別に重い病気などではないから安心してほしい。安心する人間が居るかどうかは知らない。

さて、ここまで期間を空けてしまった理由として、「どのくらいのスパンで更新すればいいかどうかがわからない」というブログ音痴であるという点がある。書きたいことがあれば連続で書く方の存在ではあるのだが、「いや期間を空けた方がいいんじゃないかな……」という謎の配慮が働いてしまう。いいからはよ書けという話だ。

と、ここまでは前置きである。先日、一つの告知がメギド72プレイヤーをざわつかせ始めた。オリエンスの覚醒スキルが「不具合」として修正されるというのだ。オリエンスは実装当時から驚くべき火力を誇っており、そこから「こんなにすごいことができる!」という動画が多く流れていたように思う。それが「一回の攻撃に複数のバレットの効果が乗ってしまう」として修正されるというのだ。自分としては「妥当な修正」だと思うのだが、これが「不具合」として修正されること、そして「タイミングが遅すぎる」ことで大きく燃え上がっている(ように自分の目には見える)。

本来、こんな話題には触れない方が無事で済むに違いないのだが、自分には気になる部分があってたまらなかった。それは文章化しておいた方が「自分が納得できる」と思ったため、爆速で火に突っ込んで燃え尽きることに決めたのだ。ただ油を注がれると自分はいい勢いで火柱が立って死ぬ。それだけは覚えておいてほしい。

本題に移ろう。自分が気になって仕方がない点、それは「オリエンスの覚醒スキルはバレットを"同時消費"しているか否か」という点である。他の論点に関しては別問題であるので、今回は触れないこととする。

○同時消費

まず「同時消費」がどうオリエンスの覚醒スキルに関わってくるのか、というところから整理をしていきたいと思う。

バレットアーツは、メギドの行動によって様々な効果を持つ「バレット」というモノを蓄積し、飛び道具的な攻撃によって「バレット」を消費して追加効果をもたらすトランスである。そしてこのバレットは「同時消費」することにより、複数のバレットの効果を攻撃に乗せることができる、と説明されている。

「不具合」という扱いに不満があるユーザーが問題としているのは間違いなくこの「同時消費」だ。彼らの主張をまとめると、「オリエンスの覚醒スキルではバレットが"同時消費"されているため、不具合とされた挙動は実際には仕様である」というものになる。そのため「不具合であるか否か」を論じるには「オリエンスの覚醒スキルはバレットを"同時消費"しているか否か」を考えればいいと言えるだろう。

確かにオリエンスの覚醒スキルはバレットを複数個消費している。見た目上はしっかりと「同時消費」しているように十分見える。であれば「不具合」はおかしい、という結論になるが、ここではもう少し踏み込んで考えることにする。つまり「オリエンスの覚醒スキルは"効果としての同時消費"をしているか否か」、を考えるのだ。何やらコンマイ語的な考え方になってきたぞ。

○オリエンスの覚醒スキルの効果

Gamewithでは、オリエンスの覚醒スキルの効果を以下のように表記している。

ランダムな敵単体にかばう効果を無視する攻撃力2倍のダメージ/※【バレットが存在する場合】バレットを最大で10個消費し、バレットの消費数分、ランダムな敵単体にかばう効果を無視する攻撃力2倍のダメージ

ここで注目すべき効果はやはり【バレットが存在する場合】の効果だ。この効果を噛み砕いて理解すると、「バレット一個の消費につき一回のかばう無視付き2倍ダメージの攻撃を追加する(最大10回まで)」となる。この理解は非常に大事になってくる点だと考えている。

この効果を額面通りに受け取れば、「バレット一個で発生する攻撃は一回だけ」ということになるだろう。これがバレットの「同時消費」と言われると、個人的な感性としては首を捻らざるを得ない。これは親しくしているフォロワーからの言葉の引用になってしまうが、オリエンスの覚醒スキルの効果はバレットの「同時消費」ではなくバレットの「連続消費」なのではないだろうか。そうなると今回の修正は「不具合」としか言えなくなる。

拾った石を一個ずつ投げつけることを「沢山の石を同時に投げつける」とはどうあがいても表現されない。そういうことだ。

○同時消費はどういう視点?

しかしそこに待ったをかける意見も勿論存在するだろう。「"一回の覚醒スキル"で一度に消費されているのだからこれは"同時消費"である」という主張もあって然るべきだ。ここは当然にユーザー間の議論では決着がつくものではなく、判断は運営に任せられる。

では"同時消費"を運営はどちらの意味として定義していたのか。件の文章はこう表現している。

バレットが同時に複数消費された場合、消費されたバレットの効果が同時に発動します。

正直どちらとも取れる。断定が出来ない。故に検証が行われたし、故にオリエンスの挙動が基準とされたし、故に今回の問題に繋がっているとしか言いようがない。

結論として、運営はバレットアーツについての説明が「足りていなかった」のではないのだろうか。オリエンス紹介時の解説も槍玉に上げられていたが、その時に「オリエンスの覚醒スキルは同時消費ではありません」という説明を入れた方がよかったのではないか。オリエンス紹介と同時にバレットアーツ紹介をしていること(そして他に類似の挙動を確認できるメギドがいなかったこと)が裏目に出てしまっていると、個人的には感じた。オリエンスと同時に紹介する以上、オリエンスの性能と関連付けて考えるのは無理筋ではないのだから。

ともあれ、修正が入ろうとオリエンスはそこまで派手な弱体化には至らないだろう。修正後のオリエンスがどのような活躍を見せてくれるのか、それは気になるところである。

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