辻島治

綴るひと。 アイコンはOsamuさんに撮っていただきました。

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マガジン

  • 紡いだ詩の収納BOX

  • 散策記録

    散策記録です。

  • 三題噺小説版

    • 8本

    落語の三題噺の小説版を友人と遊びました。 【ルール】 ☆三つ単語のお題を出して小説を書く ☆私から一題、友人から一題、適当な本を目隠しパラパラ指差しで一題 ☆三題はちょい出しでもガッツリ主軸でも可 ☆ジャンルはフィクションのみ、ノンフィクションは不可。フィクションであるならミステリーでも純文学でも何でも問わず。

最近の記事

2024年05月04日

寺山修司氏の命日である5月4日 耽美についてのお話を好事家ジュネさんから聞いた! とてもわかりやすく噛み砕かれた解説は、とても素晴らしいもので、尚且つ、様々な年代や性別のひとたちがぎゅっと集まった会場でアフタートークや雑談をすることができ、勉強になった日でした。 耽美について 美とは? などなど、とてもしあわせなひとときでした。

    • 2024年05月03日

       今日は、友人と会った。  ピアノ演奏の配信を観て、みてくれるひとのいることの有り難さを感じた。  綴ることで、いろんなひとと出会えたことを再認識した。  いろんな場所にゆけたことが、うれしかったし。その分、出会いも別れもあったなとしみじみした。  もっと、綴りたいな。  愛も、夢も、自分にあふれる表現を自分なりにしてみたい。  難しいことだらけで、読まれることはまだまだないのだけれど、綴ってゆこうと思う。

      • 2024年04月30日

         今日は永井荷風氏の忌日である。小説について、考えてみた。考えたことがなかったからだ。国語の授業の時に、ほんのすこしだけ感想文の出来がよかったから、原稿用紙が好きになったとかの具合だから、誰かに読まれることを意識しすぎることがあったかもしれない。それに、小説という存在にいろんな想いを載せすぎたのかもしれないという考えもある。(もちろん、素敵であるから否定ではない) 永井荷風氏の小説作法 一、に"小説は日常の雑談にもひとしきものなりや"という文章があった。 喫茶店のカウンターに

        • SP

           東三国のショッピングセンター新大阪新鮮館。新鮮なお肉などが売りであるスーパーマーケットの一角で珈琲焙煎研究所のマスターが営むショッピングコーヒー。そこで珈琲を飲んでいると、彼に出会った時の事を思い出す。  わたしがそこを訪れたのは、なんとなくであった。強いて言えば、好奇心があってのことだと思う。看板娘のRさんにつれられ、Rさんの言うバリスタのひじりと言う青年に会ってみたいと思ったからであった。  席につくと、柔らかな横顔の男性がひじりという名のひとであると教えてくれた。コ

        2024年05月04日

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        • 5本
        • 散策記録
          4本
        • 三題噺小説版
          8本

        記事

          羅列

           綴る言葉の羅列  文章の波  ひとつずつ 愛おしい  歩幅をあわせてくれる 君  愛してくれる 君  春風が吹いて  夏になったら 葉桜  秋になったら 紅葉  冬  あなたが生まれた 季節  めぐる四季のなかで 戸惑いながらも 生きる  わたし あなた ゆめ みらい  手のひらに載せた ほんの少しの勇気  歩いてゆこう  君の元まで  歩いてゆこう  涙がこぼれないように

          Monolog 2023/03,13

          選ばれてあることの恍惚と不安、我にあり。 (ヴェルレーヌ引用) わたし、恋をしたみたい。 そう、過去の私へ あなたは、もうちっぽけな泣いてばかりの私じゃなくなるよ。 舞台のうえは、スポットライト。 ねえ、聞こえる。 あの人の声。 鍵盤に触れる音とピアノの旋律。 ああ、わたしのなかで飽和する思いのすべてが、綺麗ならいいのになって思うのにね。 眠る前、ぼんやり祈ってしまう癖。 やめらんない。 「湿地帯を思わせるあの夏の夜道が、恋しいわね」 だなんて、馬鹿げてる台詞をなぞって。

          Monolog 2023/03,13

          幻想旅程

          旅にゆこうと、誘ってくれたのは。私にとって、よき気分転換となった。最近、書きたいという気持ちになれない自分がいることに気がついた。 自分が、自分であって、自分では無い。そんなような気持ちさえして。地に足のつかない感覚が、そうさせているように思えた。少し遅れて待ち合わせにたどり着いた自分を乗せて、ゆるりと車は箱根に向かった。私は、助手席で任されるままになっているのが心地よかった。自分で何かを決められない性分な自分にとって、心許せる相手に委ねることはなによりも安心した。責任が

          幻想旅程

          赤薔薇

           私が一番、好きな花といえば薔薇である。美しさのなかに棘がある。芯のある姿が愛おしいと、幼いながらに思った。きっと、この薔薇は最初から地球にはなかったのかもしれない。はるか、遠くの宇宙から持ち込まれた素敵な星屑、落とし物だったのかもしれない。そう、思うと夜空で輝くひとつひとつの光が、なんだか愛おしいと思えるようになった。故に、星も薔薇と同様に好きになった。  私は、天文学は詳しくはない。けれど、幼い頃に行った科学館で観たプラネタリウムから、いつか天文台で宇宙をのぞいてみたい

          さいはて

          あなたはほんとうのさいわいを探して、あの銀河鉄道に乗って、行ってしまった。 私を残して、行ってしまったんだ。 一、 生まれること、死んでゆくこと、綴ること、想うこと、祈ること、願うこと、変わってゆく時代、変わりゆくひとたち、まわりまわる地球と惑星。 あの星に、手が届きますようにと願った幼子。 はい、間違えないのです。私でした。 水をためたお椀に満月を浮かべ、すくいとってあげようとしたのも、私でした。 あなたは、それをただ穏やかな目でもって見つめておりましたね。 戦

          さいはて

          2023,06,13

           友人と十誡にて、アフタヌーンティーをした。文豪をモチーフにしたカクテルも飲めて、楽しかった。特に、アブサンのキャンディスを紅茶に鎮めて、溶かして、口に含むとさわやかな甘さを感じた。草原と風、ひろい海の水平線を思い出す。水平線といえば、今年の3月に、某氏の同行をして津軽へ行けたのは、大きかった。  死のうとは、もう思ってない。けれど、虚無なまま、永遠を生きていようとも、思っていない。  宙ぶらりんな、状態であったけれど、気絶してからの記憶がないけれど、こつこつと整理整頓を

          2023,10,28

          神保町の古本まつりに降り立つ。 今回は……本が目的では無い。 カレーを食べに来たのである。 Bondyの出店 出店で食べる楽しさは、やはり値段と外で食べることの斬新さにあると思う。まあ、ふつうは席に座って食らうのがいいけれど、生憎なことに座る席が時間的にも埋まっていて。路上にて食べることを決心する。が、そんななかでも、美味。 バターのマイルドさと、濃厚なルーがモチモチなナンとよく合う。これには、鶏も身の危険を感じて素足で逃げ出すような美味さを感じた。 道中で

          2024,02,21

           久々に記録を書く。私と言う人間は、三日坊主になりやすいので気を付けなければ、いつまでたっても何も書かずに一日を過ごしてしまう。今日は、日雇いのバイトでぐしょぐしょに雨にやられた。我ながら、地面を這うようにして生きているなと思った。特に書けるようなこともなく、強いて言えば、今朝のランダム再生されたtiktokの動画で三島由紀夫氏の名言が再生されたことを不意に思い出した。 『人間は自分の為に生きて 自分の為に死ぬほど強くはないのであります』  三島由紀夫氏の肉声は、yout

          拝復

           梅の蕾がふっくらと微笑んできた頃  知らないあなたからもらった手紙。  しっかり、拝読いたしました。  名前も、年齢も、性別さえも、何も知らない。  あなたへ  あなたには、私のことなど、何一つとして、わからないでしょう。しかし、それでよいのです。  あなたは、想像したことがないでしょう。きっと、これを書いているひとのことなんて、どんな顔をして、どんな声をして、どんな浪漫を体験したのかだなんて、気にならないでしょう。  私は、これを今、綴りながら、頭の中では様々なこ

          螺鈿の蝶を夢む か細き手足をもてあまし 広げすぎた翅で飛んでゐる 蝶蝶 螺鈿の蝶を夢む 虚ろな瞳の幾多で万華鏡 千年万年の朧月夜を飛ぶ 蝶蝶 か細き手足をもてあまし 広げすぎた翅で飛んでゐる 蝶蝶 画像:こんとん様 文:辻島 治

          2024,01,28

          初心に帰ってみて、書いてみる。 いまの自分は、確かに、不安定だ。都内の片隅、コンビニのイートインコーナーで、ホットのモカを啜っておりました。その近くで親子の会話が、嫌に耳に鮮明に聞こえたのです。楽しそうでした。 ここは、現実。 これが、現実。 不安定なままで、なんとか、こうして、生きている。なんだかんだ、27年の年月を踏みしめて、生きてこられた。それは、周りのチカラもあったし、こうして綴る文章に独白をしているからでもある。 恥。 それは、とっても、恥ずか

          眠剤

          ねむれよ、よい子。 真夜中は海の底に沈んでしまって。 即効性の眠剤は、私の身体の奥深くで沈殿している。 ねむれよ、よい子よ。 子守唄は、いつも聴いたことのない民謡だったきがする。 布団と敷布団に挟まれて、もぞもぞしてるのは不安だけで、本のページには栞を挟んでいる。 ねむれよ、よい子よ。 おやすみなさいで、走り出す列車。 曖昧な言葉ではぐらかして。 おやすみなさい。 おやすみなさい。 静かな穏やかさを渇望する悲鳴。 体温35.8度の平熱が体温37.0度へと高くなる。 ジ