この話は、ちょっと不思議なお話です。

それは2008年、2023年の現在から15年前に遡ります。

始まりの予兆・占い

私はごく普通の専業主婦でした。
会社員の夫、幼稚園児の娘、赤ちゃんの息子、猫1匹、分譲マンションに住み、子供達の習い事送迎やママ友付き合いに忙しい日々を送っていました。

私も夫もお互いの実家が遠く、仕事人間の夫は家庭では戦力外。
ワンオペ育児で気持ちに余裕がないことには悩むけど、
みんなこんな感じでしょ、と思うごく普通の主婦として生きていました。

ある日、娘の通う幼稚園ママ友から、お誘いがありました。

「大学の同期にとても当たる占い師がいるの。一緒に行かない？」

そんなきっかけで、興味半分ママ友5人で占ってもらいに出かけました。

占いは楽しいけど、あれって統計学だし当たるとかは微妙かな〜
そんな風に思っていたので、私はレジャー感覚で参加したのですが、
まさかここで自分の人生を予言されるとは思いもしませんでした。

驚愕の占い結果を宣告される

占い師さんのご自宅で、それぞれ占ってもらう面々。
四柱推命で占いをします。
それぞれの鑑定結果をみんなで聴くオープンスタイルでした。

私の番になった時に思いもよらない言葉が耳に飛び込んできました。

「旦那さんと一緒にいるとお互いよくないから離婚した方がいいですね。」

「えっ？えっ！待って、ちょっと待って！離婚って何？
　下の子まだ1才になったばかりなのに、無理だよ！
　確かに旦那は何も手伝ってくれないし、ワンオペ育児には悩んでるけど、
　だからって離婚するなんて考えてないですよ！」

ざわつく私達に怯むことなく、視えたままを話し続ける占い師さん。

「いや、離婚した方がいい。一緒にいる事がとにかくよくない。
　今まで500人くらいみてきてるけど、3本の指に入る相性の悪さです。
　ちなみに1.2はもう離婚してるから3本の指といえど実質1位。
　それぐらい、よくない。」

全然嬉しくない1位だ・・・

「離婚を回避する方法はありますか？」

「離婚回避の方法ですか？
　うーん、一緒にいることがよくないので…あっ、でも今じゃないです。
　離れるべきタイミングは5年後に来ます。
　そのときまでに準備をしておいた方がいいです。」

頭の中は真っ白で、レジャーのつもりの占いが大問題を突きつけられた災難に変わり、誘ってくれた友達は帰り道で申し訳ないと平謝り。

悪いと言われても、5年後って子供達まだ小学生と幼稚園児。
離婚するわけにはいかない。

「所詮占いだもん、外れるよきっと。
　でも、すごいパンチのある占い結果だったよね〜。ウケる〜」

一緒に行ったママ友達もフォローしてくれて笑い話に変換しながら帰路についたのでした。

そして5年後、この占いが本当の事になるなんて。
この時は誰も思いもしませんでした。

娘からの予告

占いの事は忘れて多忙な生活を送っていたある日、小4になった娘がこんなことを言い出します。

「あのね、私、小学校にいる間にこの家に住めなくなると思うの。
　そしたら、ママ・・一緒に家を出てくれる？」

泣きながら話す娘に驚きましたが、

「何いってるの？そんなことにはならないよ。
　万が一そうなっても、絶対ママは一緒にいるから大丈夫だよ。」

そう伝えて泣く娘を抱きしめて
あぁまた旦那が何か言ったのかなと思っていました。

娘は割とワガママでハッキリとものを言います。
小さい頃から「パパ嫌い」って本人に向かって言うので、
何とかならんかなぁと思っていました。

「パパはお仕事で頑張ってくれてるんだよ、なんでそんな事言うの？
　そんな風に言ったら、パパ悲しいよ。かわいそうでしょ？」

「だってあの人、自分のことしか考えてないじゃん。
　私たちの事なんか全然考えてないよ。かわいそうじゃないよ。」

娘がこんな事言うのは、私の育て方が悪いせいだと言われたし、
そうなのかも、と思っていました。

【たとえオレが家で何もしなくても、パパはすごい人なんだって言い聞かせるのがお前の仕事だろ、ちゃんと仕事をしろ。】

そう言われていました。
黒いものを白と言ってまで納得させろというのは乱暴だよな。
だったら旦那も行動を変えればいいのに、と思いながら。

でも私がもっと夫を敬う気持ちを出さないといけないんだろうなと
そんな風に思っていました。でも私にも感情があるんだ、難しい。。

そんな経緯もあり、娘と夫はよく衝突していたので、
またパパに何か言われたのかなって思っていました。

でも、1年後その予告が本当のことになったのです。

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