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喧嘩したあの日からしばらく。 平和が続いていた。 変わらない毎日が心地よい。 楽しい。 そ…
6年生の一学期が始まって数日経った帰り道。 あの子と帰る。 僕らは、新学期が始まってから…
春休みが終わり二人は6年生になった。 去年に引き続き、彼女と同じクラスになった。 と言っ…
季節は春になった。 一週間の春休みが始まる頃。 終業式の後、二人は河原にいた。きっと二人…
始業式の朝。 教室につくと、久しぶりに見るあの子がいた。 なんとなく緊張してしまった。 …
冬休みに入って一週間が過ぎた。 親戚が家に来たり、家族でおばあちゃんの家に行ったりし…
決意の翌日。 学校であの子を見つけると、うれしくなって「おはよう!」と笑顔で話しかけた。 僕の前日からの変わりように彼女は驚いているようだった。 そうだった、昨日は気まずかったんだっけ。 彼女は少し照れくさそうに「おはよう」と言ってくれた。 その間に流れる空気に少し緊張した。 でも、自然な流れにゆだねようと決めたのだ。 リラックス、リラックス、感情が自然に出てくるままに。 緊張はあっても、その緊張を押しやるように、喜びが心から溢れ出てきて、表面まで到達する、みたいな感
次の日の学校。 ロクにあの子の顔を見ることができない。 さっと顔を避けてしまう。 彼女…
最近は日が沈むのも早くなった。 河原に来ても、長くいられないのが残念だ。 夕日に間に合わ…
石を浮かせられるようになったと、僕は確信した。 その方法を掴んだ、と。 あれから何度も、…
河原についた。 誰もいなかった。 河原に来るともう、自然にスイッチが入る。 太陽のほうに…
次の日の学校。女子に話しかけられた。 「なぁ、昨日河原おらんかった?」 ギクリ。なんと…
初めに石が浮いてから3か月。 二回目から2ヶ月。 今日もいつものように、誰もいない河原で…
うちの家族の帰りは遅い。 だから学校の後には大量の暇がある。 そして僕はどうやら変わり者らしい。 あんまり友達はいない。 話はできるやつが何人か。 いいんだ。一人のほうが好きだし。 どうやら周りのみんなもそれをわかっていた。 あんまり焦らない性格だったし、焦りを必要としない環境だった。 そのため他のことは気にせず、石を浮かせる練習にじっくりと時間をかけた。 “心の凝り”をほぐしていくにつれて気が付いたのは、 不安や恐れ、焦りが自分の中にあることだった。 その一つ一つを、