今回は刺繍のご紹介です。

皆様は立体刺繍をご存じでしょうか？
有名なのは、帽子等で良く見かける「ウレタン」を使用した立体刺繍だと思います。刺繍の中にウレタンが入っているのでその分立体的になっているというわけですね。

今回ご紹介するのはウレタンを使用した加工ではなく・・・
さらに言えば刺繍の中には何も入っていないのに立体になっている加工です！

その名も”中空刺繍”

文字通り、刺繍の中が空洞になっている加工です。

左の写真がいわゆる普通の刺繍です。
この柄を中空刺繍で縫い上げると、右の写真のように立体的になり見栄えがグンッと跳ね上がります。

ウレタンを入れた刺繍とどっちがいいの？

これはずばり、刺繍をする「モノ」によります。
中空刺繍の特徴としては
　”空洞なので生地の柔らかさや重さが損なわれない”
といった部分が挙げられます。アパレル（衣類）に関しては圧倒的にこの特徴が重視されるのですが・・・
逆に、帽子などの硬い素材に関してはウレタンを入れてガッチリ盛り上げた方が見栄えも良くなり中空刺繍よりも好まれることになります。

しかし・・・！
中空刺繍の一番の特徴はそこではなく「対応できる柄の幅が広い」ということです。
ウレタン刺繍は刺繍の中にウレタンが入っているわけで、つまりは「中に入っているウレタンを隠す必要がある」んです。

分かりやすく、写真を見てもらいましょう！

こちらも中空刺繍にて加工したものになります。
もしこの柄をウレタン刺繍でやりたいと思っても・・・文字の隙間から必ずウレタンが見えてしまうのが分かると思います。
顕著な例ですが、デザインによってはウレタン刺繍が難しかったりするんです。

浮き上がらせる高さに関してですが、1ｍｍ～4ｍｍくらいまで対応が可能です。「浮いていると糸を引っかけないか心配」という方も、1ｍｍや2ｍｍの高さに抑えることでその心配も少なくなります。

注意点ですが、細かい部分に関しては上手く浮き上がらないことがあるので全ての刺繍において対応が可能というわけではありません・・・。中空加工で気になったことがありましたらお気軽にご質問ください！

最後に・・・

サガラ刺繍風に見せた中空刺繍です。あくまで普通の刺繍の延長なのでサガラ刺繍における不安要素（糸が切れると全部ほどけてきてしまう）が無いのがこの加工の特徴です！

いかがでしたでしょうか？
刺繍、プリント、エンボスなど二次加工を気になった方は公式サイトのギャラリーにてたくさん写真を載せていますので是非見に来てくださいね！

ではまた！

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