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筑波山

人生で2つ目の山に登った。
それが筑波山だ。
1つ目の山は高尾山だった。
山登りは2024年やりたいことの一つだ。
年々自然の尊さに気が付き、かつ自然に囲まれると心が浄化される気がする。そして体を動かすことは心身共に健康でいる秘訣だと思う。
そんな理由で今月筑波山に登ることにした。
色んな山がある中で筑波山を選んだ理由は、知り合いに勧められたから、そして「初心者 山登り」と検索した際にヒットしたからである。
私が最初に見たサイトだと、筑波山は初心者向けで登山の難易度はそこまで高くないと書いてあった。
だから筑波山の登山ルートは5つ程あるのだが、その中でも最も距離が長くその5つの中だと難易度が最も高いコースに登るつもりでいた。そしてそれを一緒に行く母にも伝え、当日の天気予報を頻繁に確認し、楽しみにしていた。
しかし数日前に会社の人に初心者ながら筑波山に登ることを伝えると、想像以上に険しい道だから、山登り専用の靴で臨んだ方がいいというアドバイスを貰う。そして母もその後調べてくれたみたいなのだが、母が見たサイトだと筑波山を甘く見ていて、当日痛い目にあったなどの感想が書かれていたそうだ。
それを受け、私達はびびってしまい、ルートを変えることにした。一番優しいコースに変える予定だったのだが、ここでトラブル発生。一番優しいコースにすると、時間と場所的に麓にある温泉に行けなくなりそうなのだ。温泉はどうしても譲れなく、結局2番目に難しいコースに変更し、帰りに温泉に入ることにした。
コースの点では、周囲からのアドバイスや口コミを参考にしたが、服装については一切考慮しなかった。新しく物事を始める際に形からははいる人もいるが、私はとりあえずやってみてハマったら揃えればいいじゃんというタイプである。無駄な買い物はしたくないのである。だから、結局私はニューバランスで登ることに。
そして当日、つくば駅から筑波山の麓までいけるシャトルバスに乗ったのだが、その乗り場にいる人全員がトレッキングシューズだけでなく、トレッキングポールまで携帯しており、母と二人でまたビビる。ここにきて母が実は筑波山って富士山登る前の人が練習で登ったりもするらしいという手遅れの情報共有をしてきた。私は正直最近エクササイズしている為、体力には自信があったが、母は万年運動不足かつここ数年でかなり増量してしまった為、母が登頂できるか一気に不安になった。そしてその不安は登山口に到着して最高潮に達する。高尾山はコンクリートで舗装されていたが、筑波山は木と土と岩の3点セット。歩けない訳ではもちろんないが、どこに足を置いて登って行くかは完全に自分次第だった。かつその道が上の方にどこまでも続いており、終わりが見えない。母は登り始めて数分で無言になった。

今回登った御幸ヶ原コース

この週の始めに関東でも雪が積もった。だから雪が積もっておらず、地面も乾いていることが救いだと思っていたが、1/3程登ったところから、急に地面がぬかるみ始め、溶けていない雪が見受けられるようになる。そして2/3程登ったところではもはや地面より雪の方が割合が多くなり、山頂付近では雪の上を歩いている状態になった。登りは下りに比べると滑る危険は少ないが、それでも細心の注意を払いながら一歩一歩進んでいった。

道中の雪

運動不足の母が心配だったが、学生時代はサッカー部キャプテンだったこともあり、根性がある。約2時間半かけ、無事二人で登頂。

標高800m地点にある御幸ヶ原
男体山からの景色

標高800m時点に御幸ヶ原があるのだが、そこからの景色よりさらに御幸ヶ原から15分程登った男体山からの景色の方が好きだった。遠くまで一望でき、ここまで登ってきた甲斐があったと思わせてくれる。

男体山の山頂にはゆっくりできるスペースがなかったので、御幸ヶ原に戻り、持ってきたコンビニのおにぎりやお惣菜を頂く。お腹が空いていたのと、大変な思いをしながらも登り切った達成感でいつもの数倍美味しく感じた。山頂で食べるおにぎりは美味しいことが証明された。

山を自力で下る余力はもうなかったので、私達はケーブルカーで麓まで下りた。
その後青木屋という旅館の温泉に日帰り入浴し、筑波山を後にした。

筑波山は、険しい山道と積雪により私が想像していた本格的な山登りとなった。日頃から体力づくりをしていないと恐らくここまで楽しめず、もしかしたら登頂も失敗していたかもしれないと思う。高尾山などと比べると道標がそこまでない為、要所要所自分達が山頂に向かっているのか心配にもなった。ただその分本格的であり、登り切った際の達成感と程よい疲労感を感じることが出来た。下りの方とすれ違う際や、登りの人同士でも追い越し追い越される場合は挨拶をするなどのコミュニケーションも素敵だと感じた。今回は標高871mの男体山に登り、もう少し頑張れると感じた。だから、次は標高約1000mの登山に挑戦してみたい。

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