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中途半端フリーランスは地域おこし協力隊になればいい

フリーランスライターから地域おこし協力隊となって4ヶ月。今になって思うことは、地域おこし協力隊ってチャレンジできる環境なんだなーということです。

ほんと、フリーランスやってたときよりも自分のチャレンジに時間が使えるんですよね。

その要因としては、
・チャレンジが求めれている仕事であること
・失敗できる環境であること(正解がない、前例がない)
・副業オッケーであること
などが大きく関わっているのかなと思っています。

チャレンジが求めれている仕事であること

都会にあって、地方や田舎、とくに活性化事業が必要なほど衰退した田舎にないものは、ひとえに変化であると思います。都会は良くも悪くも変化しなければならない環境であり、それゆえに街のスピードが速い。

もちろんこのスピードは、街(県や市)が主体的に行っている結果でもなければ、街という塊で何かを仕掛けているというわけでもなく、単純に企業や個人のポテンシャルの高さ、競争社会がいい方向?に作用した結果だと思うんですが、それでもそうした人や企業が集まるための街のポテンシャルは高いんだと思います(ぼくの町には電車は通っているが駅がない、Wi-fiが入りにくいなど)。

それに対して田舎は変化を必要としていない、いや本当は必要なんですが、表面上必要ないように見える。伝統工芸や文化があって、農業があって、長年住み続けている人がいて、変化することがむしろ悪のような風潮がある。

「ここは昔から今のやり方で成り立ってきた。その文化や伝統をこわすと町が町でなくなる」

もちろんこの気持ちは分かりますし、大事にしたいところではあります。しかしながら、伝統や文化として今でも続いているものは、時代の移り変わりに合わせて変化してきたものだけなんですよね。時代の変化に対応できない伝統や文化はとっくに廃れて消えています。

このような状況の中でぼくが地域おこし協力隊として町に呼ばれた意味、それは正しく町自体に変化を起こすことです。変化とはあるものを壊して、ゼロから作り上げることではありません。その人、その町がもともと持っている部分を基礎に組み替える、作り変えるということを意味しており、その変化をお起こすためのチャレンジがぼくに与えられた使命だと感じています。

失敗できる環境であること(正解がない、前例がない)

もちろんチャレンジするからには失敗しない方がいいのですが、いかんせん町おこしには前例もなければ正解もありません。しかし強いて一つ、確固たる失敗を上げるならば、失敗を恐れてチャレンジをしないことです。

大きな声では言えませんが、取り返しのつかない失敗をしてしまったならば、この仕事を辞めることで責任を取ればいいというのもでかいです。個人で犯した失敗なら、どこまでも責任を追及されますが、地域おこし協力隊は一応役所勤務、つまり役所という後ろ盾があります。

個人でいるより失敗できるリスクを取りやすいというのは、チャレンジしやすい環境といえるのではないでしょうか。

副業オッケーであること

地域おこし協力隊はその土地その土地で給料形態も違えば、副業を良しとしていないところもあります。ただし、ほとんどのところが平均15万~20万の給料+家賃代となっており、そこに契約期限である3年後の準備も兼ねて副業がオッケーとされています。

上でも言ったように、チャレンジが失敗したときに副業にシフトすることができるというのもチャレンジしやすい環境を助けているんではないでしょうか。

noteではまだまだ全然副業と言えるほどの稼ぎはありませんが、地域おこし協力隊としての給料があるので、個人的な仕事に関してもチャレンジがしやすい。

最近は副業オッケーの職場もたくさん出てきましたが、まだまだ一般的ではありません。そんな中で、これだけ大手を振って副業を行える、逆に副業をしろ!と言われる会社は他にないと思います。

もちろん本業が疎かになることはいけませんが、こうやってnoteでの情報発信や空き家リノベなど、本業に関わりのある副業であれば、未知なる領域であったとしてもチャレンジがしやすく、うまくいけば3年後の本業につなげられる、うまくいかなくても本業の地域おこし協力隊として、3年はとりあえず飯が食える。

とにかく新しいこと、面白いことを考える時間が本業、副業含めて補填されています。しかもよこのつながりが限りなく増える。自分次第では町にいるすべての人とつながることも可能(ぼくの町は人口1万人、市で換算するなら30万人)で、これほどチャレンジしやすい環境はないのかなと。

とりあえず、自分で業を起こしたい、自分が面白いと思うことを仕事にしたいという人は地域おこし協力隊として3年、給料もらいながら考えればいいんじゃないでしょうか?

フリーライターとして3年、満足に稼ぐこともできない中、金にならない小ちゃチャレンジばかりをしてきた自分としては、まとまった給料をもらいながらフリーランスの頃以上に自分の時間ができたのは、地域おこし協力隊という職のおかげかなと思います。

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