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#037 夏の山場の乗り越え方

今日は、長男の受験の話。

小6の長男は、ただいま、中学受験に向けた勉強の真っただ中。毎日、朝から夕方まで塾に通い、家で復習のプリントをこなす。もちろん、TVゲームをする時間もなく、させてもなく。本人は修行だと言います。親から見ても、人生で初めての修行だと思います。

先に言っておきます、私は偏差値で学校を決めることには反対で、偏差値の高い学校に入り、偏差値の高い大学に入ったからと言って、将来、経済的な豊かさが保証されるわけではないので、偏差値を上げることに多くの時間を費やすのは反対です。その道ではない山を登るために、息子たちには海外大学への進学をすすめていますが、海外大学進学への対応している中高の座席数も決まっているため、その座席を勝ち取るために、中学受験だけはしっかりやらねばならぬ、ということで、中学受験の修行を行っているのがちょうど今のこと、ということになります。

さてさて、夏場、きっと来るだろうと思ったことが、やっぱり来ました。心がくじけていく子どもたちが周りで増えてきていることです。本人も若干、夏バテ気味で、士気が下がってきているのが分かります。そりゃそうで、一日のほとんどを勉強に費やし、もっと正確にいうと、復習という反復練習に費やし、パターンマッチングの精度を上げていくのです、決して、今流行りのディープラーニングではなく、パターンマッチング、結構、疲れちゃうようです。分かりますよ、経験済みですから。もっと言えば、スポーツも同じです、私はサッカーの強豪校にいましたから、夏場は鬼のような反復練習です。でも、私は知っているのです。当たり前のように、その繰り返しを淡々とこなす人は点数が高くなるのです。反復練習を続けると、ミスしない選手になるのです。でも、その後の人生がまた伸びにくいのもまた事実なのです。勉強も、サッカーも、本来は楽しいことで、楽しいからこそハマるのです。合格することだけを目的にすると、作業または業務になって、労働者になってしまうのです。

これまで、「学ぶ」ということを作業として、やってこなかった長男が、今、作業としての「学び」に直面しています。私は思うに、やっぱり、ここらで、作業ではなく、これは楽しみなのだよ。というところにマインドセットを戻してあげないといけないのだと思います。決して、今は苦しいときだから、耐えがたきを耐え、忍び難きをしのびなさい、と教えないように。

ということで、少し、気持ちがお疲れ気味になってきた長男と、家での復習の時間をお休みして、塾でやってきたこと、解法を家族の方々に教えてあげる、先生役になる時間に変更してみることにしました。なんの効果も見られないかもしれませんし、点数や偏差値は一時的には落ちるかもしれませんが、学びは決して作業でないこと、作業グセが身についたヤツの末路は一流企業の一社員でしかないことを知っているので、ここいらで少し回り道して、心をなくさないように、頑張る気持ちをなくさないように、後押ししてみたいと思います。

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