「ずる賢さ」という技術 日本人に足りないメンタリティ
美容ディーラー・ミツイコーポレーション デジタルブランディングの金丸(34)です。
名古屋で生まれ育ち、新卒で2011年にミツイに入社。
5年間営業、6年間ユニットリーダーを務め、2021年に上司も部下もいない新設部署「デジタルブランディング」を静岡本社で立ち上げました。
2023年からは東京支社に身を移し、企画・戦略・社内外のDX推進を行なっております。
サッカー日本代表・守田英正選手による、昨年発売された書籍「ずる賢さという技術 日本人に足りないメンタリティ」のレポートを書かせていただきます。
1.感想
日本人に足りないとされる「ずる賢さ」。
この「ずる賢さ」はメンタル面だけではなく、「技術」の一つということが本書の大テーマです。
サッカーにおいて、「ずる賢さ」は相手の裏をかくために欠かせません。
ドリブルで相手を抜く、シュートの際の駆け引き。
相手のフォーメーション・戦術に対する、効果的な戦術。
更にはピッチ上だけではなく、試合に出る為の練習の臨み方。
希望するチームへ移籍するための立ち振る舞い。
など、数えきれないほどの「ずる賢さ」がサッカーには詰まっています。
本書には守田選手の「ずる賢さ」が惜しげもなく書かれています。
自分自身、ビジネスにおいて「ずる賢さ」を実践している場面もあり、共感する部分が多くありました。
「ずる賢さ」はネガティブな言葉で言えば「腹黒さ」「性格が悪い」。
ポジティブな言葉で言えば「クレバー」「計算高い」。
日本人が美徳とすることには反してしまうので、日本ではあまり良い印象を持たれません。
しかし、海外で活躍する選手が増えたサッカー日本代表は”世界基準”。
「ずる賢さ」は世界基準で見れば、必須スキルです。
日本・日本人が国内だけに留まらず、今後グローバルに進出していく上で美徳は時に足枷になります。
「ずる賢さ」は世界進出においても鍵になると感じました。
人生・ビジネスにおいても欠かせないスキルです。
自分自身が「ずる賢さ」を発揮して未来を切り拓いた体験を書かせていただきます。
2.目標達成・自己実現
会社に入社してから「新人賞、MVP(3回)、ユニット賞、敢闘賞」と、多くの表彰をしていただきました。
ラッキーパンチで獲れた賞は一つもなく、全て「この賞を獲る」という目標設定して掴んできました。
更に、新部署の立ち上げをした、キャリアパス。
東京へ転勤をしたエリアパスも、会社からの辞令からではなく「新部署を立ち上げたい」「東京で挑戦したい」という目標設定から掴んでいます。
そこには「ずる賢さ」という技術があったのだと、本書を読んで改めて思いました。
営業・ユニットリーダー、そして名古屋勤務最後の年に受賞した「ベストユニット賞」を例に上げます。
当時、各支社・各チームの業績は好調。
競争は激しく、どのチームが受賞してもおかしくない状況でした。
優位性を図ることが難しい中で、自分が着目したのは「自分のチームでしかできないこと」。
自分のチームのリソースを見極めました。
他チームと比較した際の自分のチームの大きな違いは、「10人」という人数。
他チームが5-6人で構成されいるチームが多い中、自分のチームは10人で全社最多人数のチームでした。
この状況を活かし、人数が多くなければ達成することができない「売上金額」にゲームを変えようと決めました。
「7億円」という目標を掲げてチームに共有。
7億円という数字は一つの支社の売上に匹敵します。
この「7億円」という売上を達成し、ユニット賞を受賞するという、同じ目標に向かって各メンバーが様々な挑戦をしました。
そして、そのプロセスを常に社内に発信し、ことあるごとに「目指せ7億円」という目標を発信してきました。
結果として7億円を達成し、ベストユニット賞を受賞することができました。
しかし、実はその裏で目標数字に対する「達成率」が高いチームは他にもあったんです。
そして、従来は「達成率」が重視される傾向がありました。
なので、何も考えず、何も発信していなかったら受賞はできていなかったはずです。
僕は目標達成の為に、自チームのリソースを見極め、勝てるポイントを探し、「7億円」という自分のチームにしか達成することができない目標を設定し、ゲームを変えました。
これも、一つの「ずる賢さ」という技術だったかと思います。
僕はこの受賞を機に営業・リーダーを卒業し、部署の立ち上げ、キャリアパスという新たな未来を創り、自分のやりたいことが実現できました。
目標を達成する為のずる賢さという技術は磨いた方が自己実現につながり、人生が豊かになります。
「ずる賢さ」という言葉から多くの学びを得ることができた一冊でした。
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