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諦めなければ、試合は終了しない

2019年2月から学び始めたコーチング。3回目の試験でやっと合格して、資格を取得できました。まずはここまでコーチングの時間の工面をはじめ、さまざま協力してくれた家族、そして、僕のコーチングを受けてくれたクライアントさん、マイコーチ、上級コースのリーダーをはじめとするCTIファカルティの皆さん、同じ上級コースの仲間たち、共にコーチングを学んだみなさんに感謝です。

せっかくなので、今の気持ちを残しておこうと思います。よかったらお付き合いください。

冒頭に書いたとおり、僕は2回試験に落ちています。正確な数字は公表されていないのでわかりませんが、たぶん6割くらいは1回で合格、9割以上は2回で合格するんじゃないかな、という合格率の試験です。合格者は日本にだいたい1000人くらい。過去の落ちた時の記録はこちら。

そして迎えた3回目の試験。有料コーチングの時間数は330時間まで到達していました。受験資格を得るための必要ラインが100時間なので、十分すぎる時間を積んでの試験でした。

ただ、自信をもって試験に臨めたわけではありませんでした。9割が受かるだろう2回目の試験にも落ちていますしね。試験の近い時期に、自分があまりお役に立てなかったな、と感じたコーチングも何度かありました。(自分の感覚とクライアントさんの感覚が違うということはよくあるので、この感覚には実はあまり意味がないのですが)

そんな状態で迎えた試験。今回は無事合格をいただくことができましたが、試験が終わったあとに考えていたことは

・たぶん僕はコーチングに向いてないんだろうけど、向いてるか向いてないかはあんまり大事じゃない

・「諦めたらそこで試合終了」だけど、この試合は自分が死ぬまで続くんだから、諦めなければいい

・結局は、自分が何を欲しいか、どうしたいかがいちばん大事

ということでした。落ちたら落ちたで、もう一回やるしかないかな、という感じで、落ち着いたものでした。

そしてこれらは、僕にとっては、今回のコーチングの学びにおいて、コーチング技術の習得以上に価値ある学びでした。

これまでの人生、僕はわりとなんでもうまくこなしてきました。地元では勉強ができる子として知られていて、中学受験は成功して進学校に。中学高校は好きに過ごして、大学は推薦で現役合格。大学もあまり努力らしいことをしなくても中隊の学生長までやらせてもらって、自衛隊では職種同期の学生長。それなりの成績を残して退官して一般企業に入ってからも、基本的には「仕事ができる人」として認識されてきたと自認しています。

ただ、これは同時に「できない自分」に向き合うことを避けてきた結果でもあります。それと向き合えなくて、コーチングの学びの中で涙を流したこともありました。

今回の試験に落ちてきたことは、まさにこの「できない自分」に向き合うプロセスだったと思います。なので、とってもつらかった。けど、資格を取るには向き合わないといけない。マイコーチの力も借りて向き合い続けた結果が、

・たぶん僕はコーチングに向いてないんだろうけど、向いてるか向いてないかはあんまり大事じゃない

・「諦めたらそこで試合終了」だけど、この試合は自分が死ぬまで続くんだから、諦めなければいい

・結局は、自分が何を欲しいか、どうしたいかがいちばん大事

ということでした。

ctiのコーチング上級コースでは、多くのひとが「自分はコーチに向いてないんじゃないかな」と感じるものです。でも、よくよく考えたら、それ考えたところで、何も変わらないんですよね。向いてないことがわかるのはつらいけれど、その先の結果が欲しいなら、やるしかない。向いてる向いてないにかかわらず。

僕は、俯瞰してみると、たぶんコーチング向いてないんだと思います。2回落ちてるし。でも、向いてないからこそ、時間をかけて深くコーチングを理解できました。おそらく、1回で受かってたらわかってなかったことはたくさんあります。資格取得が目的ではないので、向いてなくてよかった、落ちてよかったと思います。受かったから、必要なスキル、知識は身につけられてますしね。

そして、学んだことはもちろん、この経験自体がクライアントさんをはじめとするたくさんの人に与える思わぬ影響もあると思ってます。

だから、やりたいことが向いてるか向いてるかなんて、考えても仕方ないんです。

そこからの、スラムダンクの安西先生のお言葉。「諦めたらそこで試合終了」っていうけど、試合にはタイムリミットがあるでしょと思ってたんですが、人生単位で考えると、試合時間はほぼ関係ないんですよね。諦めない限りは試合が続いて、勝てる可能性が残り続ける。だったら、欲しいものを手に入れるには、諦めずに試験を受けるしかない。やるしかない。

じゃあ、そうまでして資格が欲しいの?と言われると、YES。これはいろんな理由がありますが、総合的に考えて「向いてないから」などを言い訳にして諦める選択肢は、自分にとってはないな、という判断でした。

だから、落ちたら落ちたで、まだ合格水準に達してないってことだから、学んで、また試験を受けるしかない。試験が終わったときにはそういう考えでした。

こう思えたこと、こういう考えが心底自分のものになったことは、大きな財産になったと思います。もちろんコーチングに対する理解もむちゃくちゃ深まりましたが、それよりも人生に対するインパクトとしては大きいものでした。結果論ですが、これを学ぶために上級コースに進み、資格試験を受け、2回も落ちたんだろうと思います。

そして、この感覚を持ってこの先の人生を過ごしていくことで、いい人生にできるんじゃないかな、と思っています。まだまだこの先いろんなことに挑戦していくと思います。今回学んだことは、この先の挑戦すべてに通じると感じています。向いてるとか向いてないとか関係なく、自分が欲しい結果を求めて、諦めずに進んでいきます。

本当に、大事なことを学べた期間でした。ありがとうございました。

僕の今回の挑戦は、単なる資格試験でしかないかもしれません。でも「できないことに立ち向かう」という意味では、どんな挑戦にも通じるものはあると思います。

挑戦の大きさによって、壁の高さも戦う期間も変わると思いますが、この投稿が、コーチングを学んでいる人やこれからコーチングを学ぶ人はもちろん、あらゆる挑戦をする人の役に少しでも立つと、とても嬉しいです。

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