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【アトリエ】レスレリ学園って結局何だったの?【考察】


 皆さんこんにちは!

 新作アトリエソシャゲ「レスレリアーナのアトリエ」、遊んでいらっしゃいますでしょうか。

 先月、このアプリ内でレスレリ学園というエイプリルフールらしい学園パロディイベントが1ヶ月3部編という冗談みたいなガチスケジュールで行われたのは記憶に新しいと思います。

 「フルボイスは豪華!」「制服姿可愛すぎる」「意外とストーリー凝ってて良かった」といった良い意見もある反面、「寒いパロイベするの辞めろって言ったよな?」「人気キャラの新スキン売りたいだけだろ」など不評な意見もあったりしました。

 一見するとただの学パロでしかない今回のイベントですが、私は結構上質なIFストーリー、パラレルワールドなんじゃないかなと思いました。

 そこで、今記事では私なりの見解や妄想を交えて各登場キャラのあったかもしれない姿という示唆を補足的な感覚で考察していこうと思います。

*注意!
 タイトルに考察と入っておりますが、内容の殆どが妄想の域を出ない稚拙な物となっています。解釈違いなどの危険性を考慮しながら読み進めてもらえると幸いです。

 *ちなみに筆者はアトリエ歴一年ちょっと、プレイ歴はアーランド・黄昏・不思議・ネルケ・ルルア・ソフィー2・マリーリメイク・ライザ1となっています。知識不足でお見苦しい点もあるかと思いますのでその辺もご了承ください。

 ①ソフィー

こんな正統派美少女なスケバンがいるか

 隔世遺伝が強すぎる女、ソフィーです。

 レスレリ学園におけるロールは「番長」。原作からは全く想像がつかない属性ですが、彼女の祖母がグレていたり仲間外れだったり、居場所のない人間を集めて日影の会という子ども食堂みたいな施設を運営し、その意志を受け継いだ結果半グレ連中から親しみを込めてそう呼ばれているようです。特徴的なスケバンスタイルの衣装は祖母が使っていたものを流用しており、本人曰く「おばあちゃんに少しでも近づけるよう」だそうです。

 一見すると何の変哲もない衣装替えのように見えますが、きっちりと理論付いたネタがあった上でIFキャラクターとして仕上がっています。そのターニングポイントとなる点は「錬金術を祖母からの教えで修得し切った事。」正確に言えば「プラフタとの邂逅」というきっかけが無い部分でしょう。

 原作本編のソフィーは祖母であるラミゼルから錬金術のやり方自体は教わっていても触りも触り、具体的な方法(メタ的にいうなら錬金パズル)すら教わることもなく、プラフタと出会うまで失敗ばかりの名ばかり錬金術士でした。ですがレスレリ学園に於ける番長ソフィーは一定のレベルがなければ即落大の錬金術科に所属しており、またその技術はおばあちゃん直伝のものと語っています。

 ここまでなら単なるプラフタを登場させないがための辻褄合わせでしょう。しかし考えてみてください。ソフィーといえば様々な仲間との出会いや旅を経て最終的に「不思議の時代」という世界中の誰もが一番幸せな時だったと謳うほどのとんでもない時代を築き上げる偉業を成し遂げます。ですが学園時空のソフィーは非凡の域を超えない程度の優等生です。単にソフィーの才能がなかったとかではありません。これは明確にラミゼルの教え方がそこまで良くないからだと推察できます。

 アトリエ世界に於ける錬金術は基本的に才能の土台ありきで話しており、そこから飛び抜けた結果を出すには目的や理由が重要視されています。学問なのに気持ちの問題かよって思いますが特に不思議時空ではスピリチュアルであればあるほど優秀です。(声聴ける方が凄いとか言ってる連中だし)

 これに当てはめた場合、原作ソフィーの夢……ないし錬金術を究めんとする理由は「みんなが幸せな世界」を作るためですね。大それた夢ですが達成しているのだから大したもんです。この夢は本人自身が心優しいのもありますが、芽生えたきっかけは祖母ラミゼルの理念、そして師匠であるプラフタの錬金術に対する考え方を元に抽象的なものから目指すべき目標へと変わっていきます。こんだけデッけぇ夢があればそりゃ成長しなきゃって頑張るわけです。

 ですが学園ソフィーはどうでしょう。明確な目標として発言したのは「日影の会の皆んなを守っていく」というものです。おばあちゃんの意思を継ぐ良い子ちゃんなのには変わりありませんが、規模が小さいですよね?これは別に世界が違うからではないのです。元々祖母ラミゼルの夢は「みんな幸せな世界」なのです。要はそれぞれ個々が出来ることを頑張って互助の精神で幸せになろうねってものです。その上でラミゼル自身は錬金術が自分に出来ることだなって思ってその力を行使し人々を助けようとしていたのです。日影の会の在り方にもこの理念が表れています。イベント内で語られるスパルタ特訓というのは、孫であるソフィーにも錬金術の素質があるならそれを活かして幸せを目指して欲しいというラミゼルなりの考えがあったのでしょう。

 学園ソフィーがラミゼルに影響されているのは理念だけではありません。性格がだいぶ違いましたよね。顕著な所だと調合が上手くいかずに心が折れそうなレスナに対して「他の道があったりするんじゃない?」と言ったり、他のメンバーが打ち解けようと悩んでいる時に「やっぱ分かりあうには👊っしょ!」など、知の女神とは思えない発言ばかりで解釈違いを起こした方も多いのではないでしょうか?しかしこのセリフ、ラミゼルが言ったらと思うとどうでしょう。まだこっちのがしっくり来ませんか?

 いわば学園ソフィーは祖母ラミゼルの姿を追いかけるあまりラミゼルの生写しのような性質になってしまっているのです。ソフィー自身の性格や才能は素晴らしいものですが、あくまで不思議な本との出逢いが彼女を変えたきっかけであり、錬金術士ソフィーとして大成するファクターだと考えられます。IFストーリーとしてみるなら、ラミゼルがもっと長生きした上でプラフタと出逢わなければ原作でもキルヘンベルに残り続け、町の皆んなを助ける程度の錬金術士に収まっていた……そんな結果を疑似的に描いたものではないかなと解釈出来ました。

プラフタと出逢わなくとも何処か運命が繋がってる示唆?

↑個人的にこのスチル、ソフィーが家族という概念に抱いている闇の深さ(日影の会などではなく、肉親レベル)が表れてて好きです。ソフィー2序盤の取り乱し方は異常だし。この人形は同年代の友達があまり出来なかった幼少ソフィーに対してラミゼルが作ってあげたもの、なんて妄想をすると中々ニチャれます。


 ②ライザ

公式がこれをやるのかよ。つまり公認。

 何故か既視感のある色味、ライザです。

 レスレリ学園におけるロールは「ギャル」。何ともしっくり来てしまう配役です。元々は田舎っぺのガキ大将なはずなのに。実家が農家で野菜を仕送りされると度々イベント内で言われているので、おそらく彼女単身で上京(上都?)し、王都ランターナに住んでいるものだと思われます。農家だからといって断定するのは色々な方に怒られそうですが、まあ恐らく田舎生まれ田舎育ちで、ランターナ学園に編入するとなった上で通学のために上京したと見るのが安牌でしょう。

 そんな彼女も原作本編ではなんて事のない農家の娘から異界からの侵略者を退け門を閉じ、故郷の島の危機を救うほどの実力をたったひと夏の期間で修得したソフィーに劣らないバケモンです。ですがソフィーと同じく錬金術科ではずば抜けた成績という表現はなく、一生徒の範囲内に収まっています。これも世界が違うから人が違う……で済ますのには勿体無いです。彼女の場合「日常がなんてことありすぎた」、正確には「退屈しない日々」が要因にあると思います。

 原作本編のプロローグ、彼女はいかに自分が退屈でつまらない境遇に置かれているかを丁寧に語り、毎日の鬱憤晴らしとして幼馴染達を引っかき回しては悪戯する様子を体験することになります。田舎っぽい舞台に没入するための良い導入だと思いますし、セミの鳴き声の中ダラダラと進めてくあの冗長な感じ、ライザの心境を知れていいですよね。しかし学園ライザは編入してきたばかりのガッチガチなレスナに対してパリピ系そのものなウェーイw絡みをして学園生活を楽しんでいこうとはっぱをかけています。

 さらにプレイアブルの彼女がよく使用する道具、あれは私達の現代社会に流通しているスマホによく酷似した物と思われます。レスレリ学園自体が現代科学が流れ込んできて浸透したアトリエ世界というIFなのでそれ自体に違和感はありませんが、学園ライザは事あるごとに写真を撮るクセがあり、いわゆる映えを求めているのが分かります。この映えというもの、ここでは「刺激」として捉えて話を進めましょう。

 原作本編ではライザが錬金術と出逢った際、「この退屈な、なんてことのない日常の先へ行けるもの」と直感を得て修得を決意し、アンペルを無理矢理に師と捉えながらもほぼ独学で事を進めていきます。最初は単なる暇つぶし、新しい刺激として始めた錬金術ですが、類稀なる才能もあってか飽き性と評されていた性格でも意地になって努力を重ねるほどに熱中しています。どれだけ難しくともそこで諦めたらまた退屈な日常に逆戻りという逃げ道のなさもあるでしょうが、肉親からのめり込みが異常と言われていたのですし相当なんでしょう。

 一方学園ライザ、前述の通りスマホを巧みに使いこなし映えを求めているほど刺激に飢えていますし、桜が舞っている時期に色黒なのでわざわざ日焼けマシン的なもので焼いていると考えられます。元のキャラの髪色を考えたらブリーチまでして染めていますし。元々自身で服のアクセを作るようなオシャレさんな一面がありましたが、その点は変わらないまま出来る手段が増えたならなんでも取り組んでるように見られます。

 ですがこの学園ライザ、おのぼりさんです。どれほどランターナに在住したかまでは分かりませんが、編入と共に上京したのであれば一年ちょっと。都会遊びを満喫し切るにはまだまだ足りないと言えるでしょう。言ってしまえばいくらでも刺激を得られる機会があるのです。錬金術は好きだからor得意だからやっているだけであって、原作とは違い錬金術以外にも退屈を凌ぐ手段が溢れているのです。学園ライザが一番星になってない根拠はこれになります。IFストーリーとして考えるなら、クーケン島での冒険を中途半端に切り上げたり、そもそも体験せずに何らかのきっかけでいきなり王都アスラ・アム・バートに行った場合原作でもこんな感じになっちゃうんじゃないでしょうか。

ウェーイ見てるぅ〜?w構図。


 ③ロロナ

彼女自身はジョイフルリーダーの意味を理解しているのか?

 ロリボの万年選手、ロロナです。

 レスレリ学園におけるロールは「委員長」。ほんわかしてる彼女に務まるのかって思いますけど、多分生徒会とか風紀委員とかそういう厳かなやつじゃなくて、放課後居残って貼り出し物を掲示する仕事押し付けられたり、日直が欠席の時代役やったり、先生の手伝いを何かとさせられる面倒くさいアレだと思います。誰もやりたがらないから初めてのホームルームで決まるまで中々帰れなくてダレるやつ。そういう時にロロナが貧乏クジを引いてる姿が容易に想像できます。

 ですが彼女は任された責任はたとえ押し付けられたものだとしても果たすタイプです。イベント内でもその様子がよく表れており、喧嘩するぷにと鎧の仲裁に入ったり、新入生二人を案内したり、後述するエレンのことを何かと気にかけたりと委員長としての役割を全うしようと頑張っています。これは原作の時からも同じで、錬金術に触れるきっかけが半ば親を助けるための人質雇用、本腰を入れて頑張る理由が押し付けられたアトリエ存続のためというあまりにも不憫なものですが、彼女は腐らずその才能を開花させていきます。

 アーランド時空ではアストリッドを差し置いて伝説の錬金術士扱いされるほどの大成をするロロナ、彼女が学園時空で目覚めていない理由はズバリ「守りたい場所がない」、これに尽きます。元々のセリフ「私には、守りたい場所がある」というのはゲームパッケージに書かれているキャッチコピーのようなものですが、原作本編でも強制的に責任を果たそうと奮闘していくにつれ、ロロナは自分が本当にしたいこと、やりたい事というものに意識が芽生えてきます。その中でアトリエ存続のための錬金術というのは任されたからイヤイヤやってるのではなく、大好きな場所を守る為と自覚していくのです。

 師匠であるアストリッドからは何もかもイマイチと言われ、幼馴染であるイクセルやクーデリアからもトロくさいだの豚に似てるだのかなり酷い評価を受けています。彼女自身が自覚している一面もあり、レスレリ学園のイベント内でも気を抜くとコケそうになるなどのハプニングに見舞われやすい体質は変わっていないようです。しかしそんな彼女ですが、馬鹿正直にひたむきという美点があり、アストリッドにもその一点を買われて錬金術の才能があると見込まれています。(彼女曰く錬金術などという胡散臭い技術は天才なら一瞬で分かるし、馬鹿なら疑わず出来るまでやる。ロロナは後者なので向いているとのこと。)

 性格、境遇共に原作と同一人物と見て差し支えない学園ロロナが錬金術に打ち込まない理由はシンプルに追い込まれていないからであり、守りたいと思えるものがない限り変わらないのです。こじつけになりますが一応前述の喧嘩の仲裁は秩序を守るために力を行使したと考えられますし、第3部にてチームが敗退になりかけた際咄嗟に爆弾を取り出し失敗してしまいましたが引き分けにまで持ち込んでいます。アトリエが潰される心配もなければ今頃ロロナも錬金術ではなくパイ作りにかまけていたでしょうし、逆に錬金術部の廃部危機やランターナ学園そのものの存続危機などの時間があれば彼女はその責任感を持ってしてレスナを差し置き覚醒すると思います。本来そのくらい主人公補正の強い子なのです。

師弟揃っていやしい肩出しを披露する。

 「と、トトリちゃんが肩を出すなら、私だって……!」くらいの気持ちで着てそう。学園ロロナに関しては歓声よりも二月に来たばかりに2ヶ月程度で三周目の衣装違いが出た事で推しの二週目衣装確保している人達が阿鼻叫喚していたイメージが強いですね。筆者は不思議箱推しなのでほんまに勘弁してほしいです。許してくれ。

 *この記事書いてる時に生放送見てたらホントにトトリ三周目来てひっくり返りました。すみません。トトリ推しの方頑張ってください。骨は拾います。

 ④ミミ

岸田メル先生の最高傑作と名高い

 来ました今記事の最大の山場、ミミです。

 レスレリ学園でのロールは「ライバル」。ただ本当にライバルなのであれば事は簡単に済んでいたんですけどね。おそらく今イベントの賛否両論部分における否の大部分を担っているのが彼女に関する話であり、いかに愛されているキャラなのかレスレリからアトリエに触れた方でもビンビンに伝わるかと思います。とりあえず原作と学園時空に於ける共通点や相違点を挙げていきましょう。

 本名はミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング。その厳かな名前の通り貴族の生まれであり、原作本編では冒険者として名を立ち上げ、貴族主義の廃れたアーランド国内にその家名を轟かせてやろうという野望の元努力と研鑽を重ね14歳でも一人旅出来るほど強い力を持っています。しかし特別身体が強いとか才能があるわけではなく、むしろ幼少期は弱くいじめられていたと本人の口から語られています。そんな中で彼女の母は貴族が価値を成し得ていないアーランド国内だとしても、彼女を奮起させる為「へこたれそうになったらシュヴァルツラングの娘ぞ?我貴族ぞ?」と優雅たれであるように励まします。結果として前述の通り彼女の心の大きな支えとなったのですから感動話です。

 続いて学園時空、本名フルネームも全く同じ、シュヴァルツグラン家も貴族(錬金術の名家)として知れ渡っており、本人の立場的には大きく変わっています。しかしミミ本人としてはシュヴァルツグランの娘として見られて自分自身を正当な評価にかけられないのはとても悔しく歯痒い思いをしており、家名とは関係なしにコネなし努力のみで錬金術科に編入しています。結果としてコネ入学(と思い込んでいる)同期のレスナに強く当たってしまったり、そもそも実家が嫌いという原作の雰囲気とはまるで全く違うキャラクターとなっています。

 私個人の考えは「貴族の価値・名家かどうか」がターニングポイントとなっており、ミミ本人の本質はそこまで変わっていないのではないか、と思っています。プライドが高く卑屈皮肉をぶつける事は茶飯事、目的のためなら努力を惜しまないテンプレートなツンデレという部分は全く変わっていません。「じゃあ元からミミの性格はあんま良くなくて、原作本編でも貴族が機能してたらミミは学園ミミになってたの?」という意見が出ると思いますが、私はこれに対してはいと答えます。逆に言えば学園時空でも貴族が機能していなかったり、シュヴァルツグラン家は過去の家名だ〜とか、汚名を被ってる生まれだ〜とかあったら多分母親との約束とか関係なく汚名返上しに行ってたと思います。

 プライドが高い≒人から舐められたくないと捉えてしまうのは短略的ですが、ミミの本質はそこにあると思います。二つ名に書いてあるロンリーグローリーの名の通り孤独な栄光を掲げているのは原作も学園も同じですし、努力に溺れた結果トトリやレスナのような抜けているのに次に進んでいく主人公気質な人間が癪に障り、次第に彼女達の在り方をしって認めデレるのがミミというキャラなんだと思います。

 ……と、ここまで書きましたが、ミミファン、ひいてはトトミミというcpファンの方はんなモン分かってるわボケって言いたいと思います。だって好きなんですから、たとえ長年の期待を踏み躙られるような演出でも知ろうとするはずですし。「パラレルで出すのはいいのは百歩譲るとして、まずオリジナルのミミを出せよ」「前例としてパトリツィアがサンタコスで実装されたのにタオloveは変わらず演出あるのズルくね?」……こういう怒りが募っている事を心中お察しします。

 これに関してですが本当にその通りだと思いますし、私からはそれ以上何も言えません。CPというのは繊細なものですし、主人公であるトトリはまだしもミミはトトリ一直線で描かれていましたからね。続編のメルル、ルルアとその想いは一途だったのにパラレルだからと他の女にデレさせるのはいかがなモノかと思います。ですから、私としては是非その気持ちを本気で運営にぶつけるべきだと思います。これは煽りでも何でもなく、レスレリ運営の事を一定評価しているからです。

 サービス前から炎上し続け、走る火の車として続いてきたレスレリですが、運営は常にユーザーの意見不満をなるべく取り組み、正直開始時と今では別ゲーと言えるほど遊びやすくなっています。これまでのキャラ説明の通り、今回の学パロも単なるパロディではなく、その元キャラのIFストーリーを描いてみた物だと感じるほどによく仕込まれているなと思うのです。そんな運営がこんな炎上を見逃すはずがありません。ミミというキャラを実装した以上、ミミが嫌いであてつけのためのストーリーを作ったわけではないと信じたいのです。だからこそ、トトミミファンのあなたが、オリジナルのミミをどうか出してくれと真意に意見を出せばきっと報われると思います。

 結果として実らなかった時、私を恨んで貰って構いません。今はほとぼりが冷めないからレスレリから離れるのも致し方ありません。ですが、いつかレスレリにオリジナルのミミが実装された時、それはそれは上質なトトミミが摂取できると私は信じています。その時になったらまた一緒にレスレリを遊びませんか?あなたのミミへの想いはそのままに、その時の機会を待ちましょう。


プロのツンデレフェイス。

 いつかこのモデリング赤面がトトリの前で見れると良いですね。

 ⑤エレン

ツラの良さは100点。

誰だよ。皆んながそう思いました。エレンです。

 一言言わせてください。勝手に私がした事ですが、先ほどまでの運営age発言を全て返してください。なぜこれだけシリーズ格差があるだの、実装贔屓が酷すぎるなどと言われていたのにいきなりこんなレスレリオリジナル、しかもほぼ確実に学園イベでしか登場させないオリキャラを出したんですか?プラフタ→の後数週間後ハロフタ出した時からおっ、この運営やっべぇなって思ってましたがそんなドッキリ誰も望んでいません。アトリエソシャゲの発表の時点でもうビックリドッキリの枠は使い果たしたんですよ。頼むからこれ以上火の粉を振り撒くのはやめてくれ。

 と、PV発表時に思いましたが、特徴的な目元や制服の色などから「ステルクの女体化では?」とザワついてるのが目立ってた気がします。実際共通点が多い……というよりかはバーストスキルで彼の代名詞である月割りを披露していたり、フルネームのエレン・K・セントブルグがステルケンブルグのアナグラムだったりと完全に匂わせ立たせてるので、今記事でもエレン≒パラレル時空のTSステルクという前提で話を進めていきます。

 レスレリ学園でのロールは「転校生」。実際はレスナとミミと同期の新入学生なのですが、雰囲気や立ち回りはよくある学園モノの腫れ物転校生でしょう。彼女も錬金術科に属していますが、先生や周りの生徒からの評価は調合の腕は平凡、戦闘能力は抜きん出ているといった感じ。まあ元々が騎士ですからとってつけたような錬金術士属性にそこまで力を入れてないのは仕方ないでしょうね。

 彼女は幼い頃魔物に襲われていたところを自警団に助けてもらい、それから自警団というもの(人を守る仕事)に憧れ、成長して無事に入団することが出来たのですが、戦いの才能に秀で過ぎていたせいでその戦闘っぷりが助けた人や同僚からも恐れられる程であり、その拒絶された経験から自警団を抜けフリーで人助けをする森の賢者みたいになってます。この辺はステルクの「顔の威圧感で怖がられている」属性を反映したものでしょうか。女の子ですしそのまま顔怖い設定だったら可哀想ですもんね。

 さて、似てるようで生まれや境遇が中々似つかないステルクとエレンですが、エレンにはこの時点で明確に「騎士道精神」を失っています。これまでの理論と違いかなりバカっぽいですが、そもそもステルクというキャラ、硬派なイケメン騎士に見えますがその騎士というものに拘りがあり過ぎて騎士っぽい事や騎士になれそうな時には暴走してロールプレイをする性癖があります。彼が騎士を目指したのもエレンとは違い騎士の物語を読んだからという子供っぽいものであり、案外男子な感じというか良い意味でバカな部分が愛されポイントです。

 ステルクは夢を叶えアーランド国の騎士として就職し、その後フリーターになっても騎士を名乗るほど彼にとって騎士という称号は大事なものであり、その名前を掲げる以上、主君に付き人々を守ることに誇りを持っています。ですがエレンは人々から隠れて陰ながら平和を守るという、およそ輝かしい騎士道とはかけ離れた道を選択します。かなり最初にアトリエ世界は夢や目標で錬金術士として大成するかどうか決まると述べましたが、それは騎士道も同じでしょう。「私はこの程度、こういうやり方が似合ってる……」とへこたれている以上、エレンが本当に求めている境遇は得られないのです。

 そんな中、ロロナとの出逢いがきっかけとなり、ロロナの献身的な交流によってエレンは考え方を改め再出発する事が出来ました。IFストーリーとしては味が薄めですが、この第3部ではレスナが独白で「私たちが全力で夢を追いかけられる場所」「私たちがなりたい大人の形を、もう一度見つけられる場所」と語っています。つまりエレン≒ステルクはたとえパラレルであっても道を踏み外さなければ騎士になるというかなり強い修正力が働くキャラクターと考えられます。TSされても騎士になってやるって考えたら相当筋金入りの騎士道ですよ。

 ちなみにエレンが騎士として主君に選んだのはもちろんロロナです。これは言い換えればステロロというCPの示唆であり、エレンというキャラが作られた経緯としては「ステロロ作りたいけど学パロで一人だけ男がいたら浮いちゃうよなぁ〜」的なものがあったんじゃないかなって思います。そうでなくても、ロロナ絡みのCPはとても難しいイメージがあります。彼女の娘であるルルアでさえかなりデリケートな扱いをしてますし、アーランドないしアトリエ内は百合CPとNLCPの両方が共存する異様な界隈です。特にレスレリはレスナ・ヴァレリア・イザナ・ハイディの関係や絆を強くスポットしており、百合営業を求めてプレイしてる人も少なくないでしょう。

女の子同士なのでガッツリ指が入ってもok!

 その結果苦肉の策として生み出されたのがTSステルクによる擬似的なステロロ供給と言ったところでしょう。

 はい。この時点で一万文字を超えています。こんなに長く読んでくださっている方、本当にありがとうございます。そしてもし、ミミファン、トトミミファンの方がまだ見てくださってたらお気持ちを代弁したいと思います。

本当にこれに尽きる。もう訳が分かりません。    

 元々賛否両論あったイベントの擁護をするために書いていた記事なのにだんだんと目的を見失いそうになってしまいます。次のアンケート、ミミファンじゃなくても皆さんオリジナルの実装を要望に入れましょう。ていうか全てのキャラ普通にオリジナルから実装してくれ。

 ⑥レスナ

贔屓目に見てももっとレスレリは人気出ると思う。可愛いし。

 愛された期待の新人、レスナです。

 なぜレスナがこの順番なのか、と疑問に思った方は多いと思います。まず今回の趣旨はレスレリ学園ってなんだったのか、ただの学園パロディじゃなくて秀逸なパラレル表現なんじゃないのかって議題です。彼女も勿論本編レスレリアーナ時空というれっきとした原作があるわけですが、彼女がレスレリ学園で与えられたロールはおそらく「主人公」。学園パロディをやる以上狂言回しだったり主観だったりと、必ず必要になる存在です。

 そして原作にあたるレスレリ本編においても彼女は主人公であり、エレンと同じパラレルでも修正力が働いている一例と言えます。話は逸れますが、アトリエ世界は主人公補正がかなり強いゲームです。RPGストーリーなので仕方ないっちゃ仕方ないんですが、その本編の主人公は前作主人公だったり師匠に当たるポジションの実力を超えようとするのはザラですし、他のキャラが思いつかなかった解決策やレシピを生み出すなど夢や目標が原動力となってとてつもない成長を見せます。名だたる歴代主人公たちが異邦人としてやってきても、レスナが依然として問題解決の先頭に立っているのが分かりやすい例です。

 このことから、レスナはレスレリ時空においてどうあっても主人公であることを強いられているというのが分かると思います。このイベントが学パロではなくパラレルだと謳う理由は、このレスナという存在と、レスレリというストーリーの世界観に根底する概念を裏付けする決定的証拠だと思ったからです。後述するザスキアも意味深にレスナを持ち上げる事が多く、まるでレスナが主人公だと知っている、主人公にしなければいけないといったような暗躍すらします。

レスナをあやした後にこれ。もはや洗脳に近い。こわい。

 本編ではセンスなしとまでは言わなくても調合が成功する程度には錬金術をこなし(マナが無くて実践回数が少ないだけかも)、錬金術士を目指すきっかけは頭につけている飾りリボン、離れてしまった父親からのプレゼントをザスキアが直してくれたことで憧れを抱くというのもの。それに対してレスレリ学園では一度も調合が成功したことのない才能の無さ、きっかけのリボンもつけていなければそもそもザスキアは師匠じゃありません。これだけ土台が全く違うのに、性質やロールが変化することなく主人公を強いられるのは彼女自身が発言した「私たちが全力で夢を追いかけられる場所」「私たちがなりたい大人の形を、もう一度見つけられる場所」に繋がると思います。それが本意でなくても、彼女はレスレリアーナの錬金術士として主人公をする使命を持つ。そういった示唆をするためのイベントだったんじゃないでしょうか。

 おまけ

 ⑦マリオン

エスロジ本編でもかけてたりする。似合ってる。

 しごでき女に拍車がかかったマリオンです。

 プレイアブルの6人よりもストーリーに深掘りがなかったのでパラレル設定されているか微妙なラインですが、原作本編での彼女は出張出張また来て出張最後に左遷ドンみたいな社畜の鑑です。そんな彼女が教師というある程度職場を離れず安定した仕事につけているのは微笑ましい限りだと感じます。まぁ仕事のいざこざで胃に穴が空くのは変わらなさそうですが……。パラレルしても人を支えるしごできに落ち着いちゃうのは彼女にも強い修正力が働いていそうです。

 ⑧マリー

あんまりメガネ似合ってないような気がする。

 ミス・アルケミスト、マルローネです。

 彼女もレスレリ学園の中では教師というロールを与えられていますが、そもそも彼女は原作本編にてアカデミーの講師に誘われるエンディング分岐が存在します。つまり元々あったIFストーリーであり、ある意味でこのイベントがパロディではなくパラレルワールド、あったかもしれない世界線を深く演出しようとしている示唆をするのにもってこいな人選だと思われます。正直ここまで歴代主人公一作目が揃い踏みならアーシャとかもどうにかぶちこめなかったんでしょうかね。

 ⑨ザスキア

こいつが黒幕じゃなかったら誰が黒幕なんだ。

 レスレリ界のプロスペラ、ザスキアです。

 その声の演技力だけには収まらない匂わせ発言や立ち回りが本編でも裏切りそうなフラグビンビンなザスキア師匠ですが、レスレリ学園ではちょっと綺麗なスネイプ先生みたいなロールでレスナを導きます。これは立場が違ってもレスナを育て見守る良き師匠としての側面なのか、はたまたレスナを主人公たらしめる修正力に加担してる黒幕なのかは定かではありませんが、作中人物に怪しいって言われてるキャラが怪しくない訳ありません。余談ですが、イベント中にあったc定食の喩え、結構いい話だなって感心したんですけど何か有名な元ネタとかあったりするんでしょうか?

 ⑩ロマン

未だに謎のイケメン枠でやっていけると思ってる顔。

 第二王子、リヒャルト・ランターナもいます。

 彼はイベント中に名前は出されていませんが、プレイヤーとしては見知った顔です。レスナに「こんな車が発達して錬金術がふるくせー時代になんであんた馬車動かしてんの?」という質問をかけられた際「浪漫さ。」と答えています。まだ生まれて半年しか経っていないくせにまるで数年やってるソシャゲのパラレルイベみたいなエモさを演出しようとしてくれるのはお茶目な彼らしいと思えます。憶測の域を出ませんが、原作元の立ち位置を考えるならさしずめ自分の目で生徒を確かめたいタイプの理事長だったりするんですかね。こればっかりは第二弾レスレリ学園がやってこない限り永遠に解決しません。それもまたロマンなのでしょう。

 まとめ

 いかがだったでしょうか?レスレリ学園に対して深い憎しみを抱いている方、あんまり興味がなかった方、面白くて好きな同士おらんかな〜って思っていた方、この記事を読んで色々と思うところがあったら書いた甲斐があります。筆者は一応初期からレスレリをやっているのでハロフタイベや勇者レスナの際にメタクソストーリーが叩かれていたのを覚えています。その時以来からパロディコントを避けてきて、半周年の休憩に挟んだ大型イベントでこんなものを持ち出して来た時はトチ狂ったか運営と思いました。ですが蓋を開けてみればかなりアトリエ愛、キャラクター造詣の深いイベントだったんじゃないかなぁと感じ筆を取った次第です。もちろんレスレリは本編ストーリーが第一にありますし、あくまでIFストーリーとして楽しむものですから、毛嫌いせずに読むきっかけになったりもっと好きになるお手伝いになれたらいいなぁと思います。

 閲覧ありがとうございました。また何かの機会があったらお会いしましょう。😉 ☺️ 🏃‍♀️💨🏃‍♀️💨

 蛇足

まさに正統派。早くレスレリモデリングで見たい。

 皆さんはルルアというキャラクターを知っていますでしょうか?アーランド第四作目に登場した主人公で、岸田メル氏の意向に現代らしさがマッチした可愛らしいキャラクターです。

 彼女、レスレリ未実装です。比較的優遇されてると揶揄されがちなアーランド以降の作品であり、別段省くヤバい理由があるわけでもないのにリリース半年経っても実装の気配が経ちません。出した後は別に着せ替えすればいいのだから、あまり溜める理由というのも見当たりません。では何故いったい彼女が実装されないのか。

 ここから先はかなりひどい妄想になりますが、私はレスレリ世界、レスレリのストーリーがパラレルワールドやタイムリープを取り扱っているからではないかと予測しています。

 ルルアは本編にて一度取り返しのつかない選択をしてしまったことを悔やむのが正規ルートであり、その結果アルケミリドルという一人チェーンメールを作り出し負のループを別時間軸の自分に押し付けるというやばい事をしでかします。ですが、結果的に彼女はこのリドルを自分に向けたメッセージだと真意に受け取り、なんやかんやあって取り返しのつかない選択肢を無理矢理解決し、さらに全ての時間軸において解決した事にします。ややこしいですが、ゲーム的に言えばトゥルーエンドのデータを全てのデータファイルに保存してるようなものです。自分で生み出したパラドックスを自分で解決するという偉業を成し遂げています。

なんとかなるなるにも程がある。


 続いてレスナですが、彼女も本編第2章においてヴィラン側、ララ・トロッケルと対峙し、明らかにやべー爆弾を投げられた際白黒のノイズがかかり、その後わけもわからず解除することに成功します。この表現はルルア本編にて本来行き詰まった分岐点を示唆する際に使われていたノイズ表現に似ており、不自然な演出だと引っかかった人も多いのではないでしょうか。

 さらに前述した通り、ザスキアがあまりにレスナを主人公にしようと匂わせている事や、この記事におけるレスレリがパラレル時空の存在を大切に表現している点からタイムリープややり直しなど、そういったテーマが絡んでいるのでは?と推測しました。

 するとどうでしょう。レスレリに於ける異邦人は、基本的にその人間が出来る限りのトゥルーエンドを迎えた直後の記憶を持ってやってきています。それもなるべく初出演した作品に寄せて。ルルアはこの図式に当てはめると↑のパラドックスを解決したトゥルーエンド後でやってくることになります。自分がタイムリープとパラレルワールドを生み出した張本人でやらかした実績があるのだから、おそらくその事柄にはとても敏感に勘付けるでしょう。もしレスレリがそういった内容の場合、まだまだキャラ紹介だったり真実に触れるターンでもない時期にルルアを実装し、本編に不自然なほど絡ませなかったり逆に絡んでいるのにその事実に気づかなかったら相当なアホの子になってしまいます。いくらアトリエが主人公補正の強い作品だからといって、他のキャラをsageて主人公をヨイショする方法はあまり好かれません。

 よって、もしルルアを登場させるなら全く関係のないイベント実装、それが叶わず本編に出すのであればかなり話が核心を突き始めた段階じゃないと出せないのでは?という邪推です。この部分はルルアが実装されたらこっそり消します。

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