会社の先輩と飲みに行った時、先輩は「俺は競馬で家を買ったんだ！」と豪語していた。先輩が言うには競馬とはギャンブルではなく投資なんだそうだ。俺からすれば競馬とは完全にギャンブルで、その勝敗は運任せとしか考えられない。

どうすれば競馬を投資と考えられるようになるのだろうか？それぞれの言葉の意味は次の通りだ。
・投資とは利益を出す目的で資金を出すこと
・ギャンブルとは金銭や品物を賭けて勝負を争う遊戯のこと

単純に言葉の意味で比較すれば、利益を出す目的があるかないかが最大の違いだと思える。じゃあ利益を出す目的でギャンブルをやれば、それは投資と言えるのか？

利益を出す目的でギャンブルをやることもあるだろうから、目的があることが必須条件とは言えない。おそらく投資と言うためには利益を出す目的があるどうかというより、そこに利益を出すための戦略があるかどうかなんだと思う。

先輩に競馬の勝ち方を聞いたところ、彼は次のように言っていた。
「過去のレースを徹底的に分析し勝率が高いと思える時しかやらない。その時に一点集中だ！」
この考え方はトレードでも良く聞く話だ。勝率の高い時だけトレードしろ。自分の得意な場面が来るまで待て。トレードは待つのが仕事だ。と、本屋でトレードの本を立ち読みすればウンザリするくらい聞くフレーズと同じだ。

というわけで、勝てる見込みが高いときだけやるのが投資、見込みに関係なく楽しむためにやるのがギャンブルと言っていいのではないだろうか。株やFXでもどうやって利益を出すのか明確な戦略を持っていないならば結局それはただのギャンブルでしかないということだ。

トレードでいう戦略というと思いつくのは次の事くらいだろう。
・どの場面でやるのか
・どのくらいの利益を狙うのか
・予想に反すればどのくらいの損失を被るのか
・これを継続的にやるからトータルでこのくらいの利益が見込めるはず

これをトレードをする前に明確に答えられないなら、そのトレードは運任せのギャンブルでしかないのだと思う。

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