トイレのピエタ

野田洋次郎さん主演。

100万円の女たちですっかり好きになった野田さんの映画。
星野源で検索したんですよ。そしたらなぜか野田さんのこの映画がヒットして(笑)。あ、野田さんだって観ることにしました。

絵を描くことが好き、どまりで、画家として成功はしなかった男が、ガンになるお話。
早い段階で、「生きられるか」というところを描きたい映画じゃないだろうなと思ってたので、主人公が殻を破って、満足できる作品を何か最期に残して欲しいと願いながら観ていました。
亡くなった子の絵を描いて欲しいというお母さんに、自分はぬりえくらいしか描けないって断っちゃって、きっとそれを後悔してたのかなーと思った。

死んでから作品が評価される、有名になるってことままあるけど、このトイレの絵もそういう感じになるのかなあとちょっと思った。
あの服のセンスの悪いライターと、元カノを見返してやりたい気もした。
大家さんが理解のない人だったら改装されちゃって台無しになったりしそうで心配。
壊されるかもしれないリスクを冒してまで、トイレの壁をキャンバスにするという発想が多分、天才なんだろうな~。

ところで野田さんの演技好きだな~。飄々としてて。
決して大根役者じゃないし、科白も自然なのがよい。
背が高くて薄っぺらい体も好き。
顔はともかくとして(一言多い)。

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