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雪の白馬で、なかなか予約の取れないあの宿へ

極上の温泉宿を目指して登山者お馴染みの街へ向かった2024年3月のひとり温泉旅 1日目

先日「一人温泉旅でいい宿を予約するためのコツ」を書いた記事を公開した。

「コツ」の部分は無料公開しているので記事を参照いただきたいが、簡単に言えば「その温泉地のオフシーズンを狙う」というごく当たり前のことである。紅葉、桜、雪景色などが有名な温泉地、スキー場や海水浴場に近い温泉地は当然その季節に泊まりたい人が多いから、一人客の受け入れはやめてしまう宿もある。繁忙期を避けて計画したほうがいい宿に泊まれる確率が高いのだ。
前述の記事の後半では「どの季節にどういった温泉地がオフシーズンとなるのか」を解説し、最後に「今まさにオフシーズンに入ろうとしている人気の宿の空室情報」を紹介して締めくくっている。

3月後半の週末、その紹介した宿の予約を取り、旅に出た。

行き先は白馬八方温泉。北陸新幹線を長野駅で降り、特急バスで白馬へ向かう。

白馬八方温泉は徒歩圏内にスキー場がある温泉地なので、1番の繁忙期はスキーシーズンの冬だ。スキー場の営業が終了し、夏山シーズンに入るまでの春先から5月いっぱいぐらいまではオフシーズンとなり、人気の宿であっても空室が出やすくなる。
今回宿泊する宿は白馬八方温泉の中でもかなりの人気宿で、通常は休前日は1人泊不可となっている。スキーシーズンや夏の間は金曜や日曜の予約も取りにくく、土日休みの勤め人にはハードルが高い宿なのだが……先日チェックしたところ3月中旬以降GW前までの間、土曜日も1人泊のプランが出ていたのだ。

白馬のスキー場はGWごろまでは営業を継続しているのだが、徐々に営業を終了するリフトが増え、スキー客は減っていく。その宿もおそらく、3月中旬以降はスキー客が減ることを見越して1人泊のプランを出していたのだと思う。
しかし、蓋を開けてみれば3月に入ってからまとまった量の雪が降り、この日も朝から雪が降っていた。

白馬に向かうバスの車窓から見た景色は真冬さながらで、路面にもしっかりと雪が積もっている。
この感じだと、スキー目当ての客もかなり多そう、というか宿はスキー客でいっぱいだろうなあ。

白馬八方バスターミナルでバスを降り、インフォメーションセンターに入っているカフェでスパイスチャイを注文して、ひと息つく。

コーヒーを飲むつもりでカウンターに行ったらメニューにチャイがあり、ミルクを豆乳に変更可能だったので思わず注文してしまった。甘さ控えめでスパイスがっつりで、まるで薬のような味わいのチャイだった。

宿にチェックインする前に、日帰り温泉に立ち寄る。
実は、宿を予約する時点で4月中の土曜日にも空室はあって。3月よりもより空いているであろう4月に予約することも考えたのだが、最終的に3月中の土曜日を選んだのはこの温泉に寄りたかったからなのだ。

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