（うぉぉ……）

頭が……

ボワッとしとる！

脳みそが……

ブルっブルしとる！！

理由はしかし、充分に分かっていた。
　
この一週間……

脳の容量を使い過ぎ。

これだ。

3/31のつくね爆誕一周年から始まり。

新たな決意。

心の底からやりたい事が見つかったこの時点で、テンションが上がり過ぎの自覚があった。

（時間が足らんな……）

と思っていた時に素敵な動画に出会う。
　

（よっしゃ、これ採用！

流石に、毎日5時間睡眠はしんどかろうが、たまになら良かろう……）

とうっすら抱いていた希望は脆くも崩れ去る。

気づけば毎日5時間睡眠になっていた。

そして、日曜にはつくね検定2級。

昼から試験問題を作成し始めた。

途中休憩も、たっぷり取った。

仲良しのご近所さんと息子と、川沿いの桜を見に行ったりもした。

結局、作り終わったのは夜11時。

（疲れはしたが……楽しかったな……）

ゆっくりお風呂に入り、寝る前に鏡を見てビビる。

（目が……目がァァァ！！）

　
真っ赤に充血していた。

（うぉぉ……酷使し過ぎた！スマン、私の眼球達！！マジで安らかに眠れよ……）

そして……極めつけ。

昨日のつくね渾身のストレート（の記事）。

書き終えたのは11時過ぎ。

そんな時に……

かっちゃんと息子が

「クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤー マハーディロックポップ ……」

　
「おぉ……」

「えぇ……何なん……神殿の最上階に封印されし召喚獣的なヤツを蘇らせる為の最上級魔法の詠唱が始まってんのか……」

「タイの首都」　

「バンコクじゃろ」

「それの正式名称」

「マジか」

「15分間で二人でどっちが正確に覚えるか、勝負しとるんよ！そうだ！つくねも一緒に……あ、忙しいか……」

「イヤ……やるか」

闘いのゴングが鳴る。

（ゴング……？）

私は2階へ。

「お母さん……ガチじゃな」
　

蘇れ！20年前の感覚！！

文字から単語を想像したり

書いて口に出したり

歌にしたり

格闘する事15分。

（……全然覚えられん）

そうなるだろうなー

とは思っていた。

つくねの頭の中は今、パッツパツだから……

何も入ってこない。

記憶も出来ない。

階下に向けて大きい声で

「後10分追加でー！！」

「オッケー」

そして10分後。

「誰から行く？」

「じゃあ私が……えーと……

クルンテープマハーナコーン ……

イヤもう、あかんわ」

「じゃあ、次かっちゃん」

「えっと……クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤー マハーディロックポップ ノッパラットラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェートマハーサターン ……あれ？」

「じゃあ最後、息子」　

「クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤー マハーディロックポップ ノッパラットラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェートマハーサターン アモーンピマーンアワターンサティット サッカタッティヤウィッサヌカムプラシット」

（カタカナで書くと123文字もあります）

「おぉ……」

「すげぇなぁ」
　

息子がおそらく優勝するのは分かっていた。

かっちゃんが9割ほど出来るのは意外で

自分がこんなに記憶が出来んとは……

くっそー。

悔しい。

とても悔しい。

しかし、如何ともし難い。

私はその気持ちを……

曲に乗せた。

「ゆれてゆれて今心が何も信じられないまま〜

さ〜い〜ていたのは〜？」

（コールアンドレスポンスを矯正する人……コルハラ）

息子は……

さすがにキョトンとしている！

かっちゃんは……

目をキュッとして少し恥ずかしそうに

「ろ〜じ〜あ〜！」

ふふ……

こんな幸せな事がある？

ROSIERを歌って……

望んだ答えが返ってくるよ？

そして……今宵7時頃。
　
（ビール飲みたいな……）

かっちゃんが寝てたので

息子と自販機のある所まで散歩。

「お母さん」

「んー？」

「将来、落語家になって3年で笑点の司会になるわ」

「渋いな……」

「プーチン大統領と同じよ？」

「どういう事？」

「プーチン大統領は……政界に入ってほぼ3年で大統領になったんよ」

「マジでか」

「それか円楽を継ぐ。

二代目菊翁……二代目桂歌丸でもいい」

「そうか……9割ほど分からんけど……頑張れ」

noteに書こうとしたら

「マジでやめて！！」
　
まあまあ本気でキレられる。

書いたけどな。

#子どもの成長記録