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【インタビュー】the CRAFT運動と素敵なご縁シリーズ①(茨城県石岡市)トミデン/後編

はじめに

こんにちは!Ryoです!

前回の振り返り

前回のnoteいかがでしたか?

前編は、和田本社長、株式会社トミデンについてでした!

後編は、農業や『the CRAFT運動』に関する想いのインタビューです。

・この時代における農業の可能性は?
・『the CRAFT運動』のメリットは?

後編もよろしくお願いします!

独占インタビュー!

当日は音声のみのインタビューとなりましたが、とてもやさしい受け答えをして頂きました。ご発言内容や声色からも周りの人たちを大切にされていることが感じ取れました。

私:
本日はどうぞよろしくお願いいたします。

和田本:
ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

私:
和田本社長の取組みから、お客様を大切にするという思いを強く感じました。その思いが揺らいだ、もしくは確固たるものになった経験はありますでしょうか?

和田本:
お客様を大切にという思いはもちろんあります。ただ、自分の技術(和田本社長は「電気」と「制御」)で貢献できるお客様にフォーカスしている。技術を向上させた結果、より多くのお客様に貢献できればうれしい。

やりたいことやあるべき姿を優先するのではなく、自分の解決できる範囲からボトムアップで考えていく姿勢が伺えました。この姿勢がまちづくりや農業などの幅広い事業につながっていくきっかけになるのか

農業に着目する理由

石岡にある工場の様子

私:
和田本社長が一次産業である農業に目を向けた狙いやきっかけはどこにあるのでしょうか?

和田本:
先ほどの話に続き、2015年から天王洲でのまちづくりに携わるようになりました。現在9年目になりますが、徐々にまちづくりのノウハウが蓄積されてきました。

👇天王洲が2015年から2020年の活動の参考記事です
大小のイベントが開催
・天王洲キャナルフェス
・キャナルアートモーメント品川
・日本では規制の厳しい壁アートを用いた集客に成功!
アートの街として徐々に進化している様子がご覧いただけます!

そんな時、ひょんなご縁からまちづくりも関与してほしいと頼まれたんですね。その方は旧知のご縁もあり、本業はバイオマス発電や地熱発電を行っていて、発電の過程で生じた排熱をどうにかしてまちづくりに生かすことが出来ないかと自治体から要望を受けていました。

排熱を利用したまちづくりというと、温水プールや養殖等、農業に用いるのが一般的なので、そこから農業への関心を持ちました。

私:
なるほど。知り合いの発電所から出た排熱の有効活用策として、農業に目を向けたのですね。

和田本:
はい。2020年にトラクターや土地(茨城県取手市)、作物を買って、自分たちで農業に取り組んでみました。農業をやったことがなかったので、まずやってみるスタートですね。

トラクター!(トミデン社保有)
取手オフィスでの一場面
取手オフィスのゴミ箱、キュートです

やってみる中で機械の利用と制御の可能性人手不足などの問題を認識し、社会問題としてほったらかしておくわけにはいかないと感じました。

そして、何の作物をつくっていこうかと考えたところ、主要農産物のうち、麦か米に着目しました。その中で、まちに賑わいをもたらすことの出来る可能性からクラフトビールに着目しました。そのため麦を最初に着手しました。

麦の芽吹きの様子(24年1月)

社会における自分の強み(和田本社長の場合は電気)を知っているからこそ、自分が取り組むべき課題を発見し、有意義な取り組みを行うことが出来る話しでした。
理想を追い求めるだけでなく、自分が解決できる範囲を把握しておくこともビジネスの成功要因になるのか、継続して見ていきたいです。

生活に欠かせない『電気事業』を扱うトミデンのこれから

私:
これまでの取組みから農業に至った経緯まで、お伺いさせて頂きありがとうございました。建築やまちづくり、農業等の幅広い事業に手を伸ばすことが出来た要因として、トミデンが『電気』という安定的な事業を行っていることは関係ありますか?

和田本:
確かに比較的安定しているかもしれませんが、人口減少の影響により仕事は少なくなっています。電気事業は建物があってこそ、必要とされます。人が少ないと、建物も必要なくなるため、全体の仕事が少なくなる。

都心の大手企業が地方に侵食してくると、私達の規模感の企業は経営が難しくなるので、自分たちで仕事をつくっていく必要があると思っています。

私:
なるほど。

電気事業だとしても、将来を見据えると決して安定的であるとは言えないのですね。競合相手を考慮して、自ら仕事をつくっていく一つの方法としても、排熱を利用した機械式農業は有効なのかもしれないですね。

和田本:
はい。農業における機械と制御(コントロールすること)に対して、

・農家の人が機械と制御の技術を覚えるべきか
・電気技術者が農業を覚えるべきか

と考えた結果、私たち電気技術者が農業に力を入れることは意義があるのではないかと思いました。

『the CRAFT運動』に対する思い

私:
『the CRAFT運動』のどのような点に共感したのかを伺いたいです。

和田本:
辻さんが行っている『the CRAFT運動』は、まちづくりとものづくりを掛け合わせている。

農業を用いたまちづくりとの親和性が高いと思ったことが理由の一つです。そして、もう一つが発信力です。ものづくり・まちづくりは、『良いものをつくる』『良いまちをつくる』ことと同じくらい『それを外にどうやって発信するか』が重要だと思います。この点に関して、辻さんに力を貸して頂きたいと思っています。

和田本:
また、横のつながりができることも魅力の一つだと思います。全国各地で『the CRAFT運動』が計画されていて、他の地域も私と同じ思いで頑張っている。

天王洲でまちづくりに携わってきて思うことは、自分たちのまちだけを良くしようとするのではなく、同じ思いで頑張っているいろんな人とつながることによって、新たに生み出されるものがあるのではないか

石岡というまちについて

私:
茨城県石岡市というまちのポテンシャルはどこにあると考えていますか?

和田本:
東京から車で1時間で来ることができます。あと、魅力的な自然に溢れ、人も温かいと感じるところですかね。都会の人にとって、そうした触れ合い体験ができる価値は高いと思う。

そうした場所ならではののんびりとした感じを味わってほしいですね。

石岡、農地の日常(夕暮れ)

都会と石岡でやるべきこと

私:
地方だけでなく、都心でも注力されている和田本社長から見て、地方と都心それぞれでやるべきことは何だと考えていますか?

和田本:
観光の視点で色々と考えてみることがいいかもしれないですよね。

最近、一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会で観光DMO*²を申請し、3月29日に本申請の観光DMOの認可が下りました。賑わいが生まれていくことが色々と見えてくるといいですよね。

※2:観光DMOについて
地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的アプローチを取り入れた観光地域づくりの司令塔となる法人のこと。
令和3年度より観光庁が注力しており、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する地域経営の視点に立った観光地域づくりの司令塔的な立ち位置が期待されています。

観光地域づくり法人(DMO)とは? | 観光政策・制度 | 観光庁 (mlit.go.jp)

私:
これからのまちの賑わいが楽しみですね。

本日はお時間いただきありがとうございました。和田本社長のお客様に対する思いから始まり、農業に対する可能性や、『the CRAFT運動』への期待などなど、貴重な話を聞くことが出来てうれしく思います。ぜひ、またどこかでお会いしたら、よろしくお願いします。

和田本:
こちらこそありがとうございました。

都会に人を呼び込み、そこで地方の魅力を人々に伝える。現状の主な課題としては、地方の魅力及び人々への発信力の不足が挙げられます。
和田本社長とのご縁により、地方創生が達成できる日も遠くない!?

筆者感想

振り返り

和田本社長から多くのことを学ばせていただきました。

👇こちらの記事も学び多かったです。
和田本社長が地方の魅力を伝える起点として天王洲を捉えていることが紹介されています!天王洲への期待が高まる内容となっています。
近隣の方を巻き込み、天王洲の活気を取り戻してきた、これまでの活動に加え、アートをより楽しんでもらうための「運河クルーズ」や「アート×モビリティ」といったこれからの取り組みが紹介されています。

インタビューの際の学び2点。

①電気事業という自分の強みを理解すること

自分の強みを理解し、その延長線上としてまちづくりや農業に注力しているからこそ、軸をブラさずに幅広い事業に携わることが出来ている。

②幅広い事業に手を伸ばすきっかけ

ひょんなご縁のある方との交流を通し、社会への恩返しにあった。自分の利益だけでなく、相手のために行動することは、思わぬ形で自分の利益として還ってくる。

これらの内容が心に強く残りました。

・質問の内容はこれでよかったのか
・和田本社長が言いたかったことを聞き出すことができたのか

など私自身、改善点の残るインタビューでしたが、和田本社長の取組み及び『the CRAFT運動』に懸ける思いを聞くことが出来ました。

自分が興味に沿い、機会をドンピシャで頂ける学長には感謝です。
関わるご縁の広がりを大事にこれから、頑張っていこうと思います!


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この記事を書いた人
Ryo

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