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【事務局長のメモ】あなたは自分の地域が好きですか?

あなたは自分の地域が好きですか?

私たち嬬恋村観光協会は嬬恋村の発展のために
会員様施設(村内外含め)とともに、日々プロモーション等を実施しております

以前、こんな記事も書きましたが

ここで改めて『地域』について考えてみたいと思います


三ツ野の"地域愛"

まず初めに私は地域という単位が大好きです

そのルーツは
【木更津キャッツアイ】

【池袋ウエストゲートパーク】
のようなドラマに心が躍ったころ
「オレたちもずっと地元で、バカやって、楽しく生きような」
なんて、ケツメイシや湘南乃風の歌詞に出てきそうなことを普通に言える仲間たちがいたところにあるのかなと思います

当時は「お前どこ中?」みたいなファーストコンタクトから
【湘南純愛組】のような話になったとかならなかったとか…

沖縄のような南国の島も大好きです
島ならではの時間の流れ、食や酒の文化
そして「島人(しまんちゅ)」や「うちなー」といった地域愛と温かい人々
あぁ、また行きたい・・・

地域とは・・・

さて、本題に戻りますが

色んな『地域(出身が神奈川なのでやや神奈川寄りですが…)』が出てきましたが
全てに通ずるのは、みなその地域に誇りをもっている、と言える単位(冠言葉的なもの)なのかなと思います

スポーツ少年団(私は軟式少年野球チームに所属していましたが、同じ小学校の同級生でも4つくらいのチームにバラバラで所属していましたし、同じチームに別の小学校の仲間もいました)なんかも、学校の学区とは違う単位で、その地域の名前を冠につけることで、自然と地域を代表して、地域のために、地域のメンバーが集まった集団のような気がして、他の地域への対抗意識が湧いてきたものです

我々、観光協会にとって『地域』とは・・・

それでは我々の観光協会に置き換えてみます

【嬬恋村観光協会】
嬬恋村に誇りをもち、嬬恋村のために活動をしております

ここで聞こえてきそうなことが「自治体の境界線なんて観光客には関係ないじゃないか」という言葉ですが
そうです、観光客の皆さんには関係ないんです(昨今、SDGsの考えが広まり、レスポンシブルツーリズムのような、その地域の資源などを守ったり、その地域のために旅行するというニーズが出てきておりますが、日本ではまだ実績もほぼないので、今回は除外します)

ですが、住んでいる方(地域住民すなわち嬬恋村観光協会であれば嬬恋村民の皆様)にとっては大きな意味があります

改めて、観光振興に取り組む意味ですが、当協会では

たくさんの観光客の皆様に訪れていただくことが『目的』ではなく、地域として持続していくための『手段』として、観光振興策を実施し、嬬恋村全体の維持/発展に寄与していくことが『目的』です

つまごい観光ビジョン2023

としています

観光がない『地域』

もっとわかりやすくしてみましょう

逆に観光振興をしなかった場合どうなるか
メインの産業が農業の嬬恋村ですが
メインの産業が漁業の離小島に置き換えて
とある親子で考えてみましょう

全国的な人口減少、離小島は学ぶ環境や働く場を求め
どんどん人口流出が進みます
そして、島がどんどん不便になっていってしまいます

すると・・・

【親御さん】
島を出て
安定した就職先に
就いてほしい・・・
私たちみたいな
つらい思い・不便な生活
はさせたくない
【お子さん】
早く島を出て
都会の暮らしをしたい
たくさん働いて
たくさん稼ぎたい

といった
想いが、ますます離小島の無人島化を進めてしまいます

『地域』にとって『観光』とは・・・

この離小島、無人島となるべきか、存続する島となるべきか・・・

ここで大事なのが『地域』だと思います

みながその地域に誇りをもっているか
その地域に憧れをもっているか

そして、誇りや憧れをもつきっかけとして
様々あるうちの一つが『漁業(潮の流れや気候により、ここでしか取れない魚、ここでしか味わえないおいしさなど)』であり『農業(嬬恋でいえば、日本一のキャベツ※)』や『観光(ここにしかない資源などを活用したもの)』だと思います
※キャベツの産地として、日本一になったストーリー(ここにしかない)がもちろん大切

ここでもう一度、先ほどの親子を見てみると

【親御さん】
島を出て
安定した就職先に
就いてほしい・・・
私たちみたいな
つらい思い・不便な生活
はさせたくない
・・・
でも本当は
家業を継ぎたいと
言ってくれると
一番うれしい

【お子さん】
早く島を出て
都会の暮らしをしたい
たくさん働いて
たくさん稼ぎたい
・・・
ではなく本当は
お父さんみたいな
漁師になりたい
島で働きたい
だって地元の島が好きだから

中学卒業と同時に、高校がある街まで出なくてはいけない
そして、働き場があるその街やさらに大きな街へ、出ていく
といったサイクルが、離島だけでなく
日本中の至る所で起こっているのが、地方の課題です

そういった考えのもと、地域を残していくために活動されているのが「おぢかアイランドツーリズム」です(あくまでも先ほどの無人島の事例は小値賀島を指したものではなく、三ツ野がわかりやすく説明したいと思った空想の島でした)

やはり大切なのは『地域』
この島には守るべき漁業があったんですね
さらに『観光』をツールとしてこの『漁業』と相乗効果を発揮していく・・・
観光客を誘致し、実際に食べてもらうだけでなく、人の移動による交通や地元商店などの経済的活性化や、それに連動して発生する雇用、さらには観光客が回遊することで発見した色々な自然環境を守るべきだなと考えること、『観光』をツールとして活用したことで、多くのことが回り始める、まさに『観光』はエンジンだったのです

「ここにしかない」は守るべき宝です

ここで、嬬恋村の話に戻りましょう
嬬恋村は『嬬恋村』という単位で存在するべき必要があるのでしょうか
周辺の自治体と合併する?または観光エリアに特化した新たな『地域』を形成する?はたまた無人島のような地域になる?

さぁ、皆さんは嬬恋村が好きですか?誇りをもっていますか?憧れをもっていますか?

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