見出し画像

揃いの大小と京めぐり #2

前回のお話→揃いの大小と京めぐり #1

2020年1月19日(日)

今回泊まった宿は築90年の町屋をリノベーションしたゲストハウス。坪庭やおこたが得も言われぬ日本的な情緒を醸し出しています。
画像1

2日目のこの日は、少し足を伸ばして奈良を訪れました。お目当ては春日大社の国宝殿で行われた安綱・古伯耆展。
京都から奈良へは近鉄で45分程。駅から春日大社まで、煎餅をねだる鹿たちをいなしながらのんびり歩いて向かいました。

国宝殿に着くと、壮大で華やかな鼉太鼓と、源氏兄弟と石切丸のパネルが出迎えてくれます。
会場は刀剣ファンや審神者でごった返していました。

童子切を初めて見たのですが、キービジュアルにあるようにすらりとのびやかで力強い刀でした。鬼を切った逸話を知らぬ人にも「これは並の刀では無い」と感じさせるような緊張感を持っています。
名の由来になった、源頼光による酒呑童子退治の様子が描かれた絵巻が一緒に展示されており、より雰囲気が高まります。
童子切、早くとうらぶに実装されるといいな。そして、東の横綱西の横綱として大包平と相撲を取ってほしいものですね、どすこい。

安綱一門の刀とともに源氏の重宝ふた振りが仲良く展示されており、この機会に見比べてみました。姿形は似ているものの、髭切はふんわりとした印象で、膝丸の方は艶やかに潤んだような印象です。というか、膝丸さん、箱根にもいたのね。
その他、石切丸や小烏丸写しといったとうらぶに関連する刀が展示されていたり、展示のテーマを絞ることで素人でも日本刀の成り立ちを理解しやすいよう工夫していたり、とうらぶから刀剣に興味を持った初心者でも楽しめる内容となっておりました。画像2

春日大社を詣で、境内にある茶屋に入り少し遅い朝食をいただきました。
七草粥が空きっ腹に染み渡ります。

春日大社を後にし、向かうは若草山麓にある三條小鍛冶宗近さん。三条宗近の系統を継いでいるというこちらの刃物屋さんは、言わば三条派のご実家のようなところです。
店頭には小狐丸と三日月のフィギュアが展示されていたり、関連グッズが置いてあったり・・・・・・いつも審神者がお世話になっております。
実家の母に包丁を、自宅用にペティナイフをお土産として買うことに。
お店の方にそれぞれの刀の特徴を教えてもらったり試し切りさせてもらったりして納得のいくものをお迎えできました。
ちなみに、購入品が入った紙袋を呑気にぶら下げながら歩いていると、若草山の鹿たちに齧られますのでご注意を。
画像3

若草山を下り、東大寺へ。二月堂から奈良の町並みを望みます。画像4

奈良公園に戻り鹿と戯れつつ、美味しいランチを頂けるお店を求めてならまちを目指します。
画像5

残念ながら目星をつけていたお店はお休みだったため、ならまち散策を兼ねて居心地の良さそうなお店を探すことに。
今回お邪魔したのはよつばカフェさん。手づくりのバス停が目印の、宮崎アニメに出てきそうな雰囲気の古民家カフェです。
画像6

具沢山のスープとたまごサラダの乗ったオープンサンドのセットと、可愛いバンビのクッキーが乗ったなめらかプリンをいただきました。
料理もスイーツも、お店の雰囲気のように素朴で丁寧に作られたお味です。
人気のお店なのでお昼時は結構混み、可愛らしい凝ったメニューが多いため提供までに時間を要するので、ゆとりを持って伺うのが吉です。

メルヘンチックな焼き菓子専門店のアルカイックさんで、可愛いバンビのマフィンをお土産に買い、途中興福寺を見学しつつ奈良駅に戻ります。
そのまま京都に戻り、関西に来たからには外せない551の豚まんとちまきをお供に、新幹線へ乗り込み帰路に就きます。
今回訪問できなかった京都の見所は、2月下旬から開催される京都刀剣御朱印めぐりに参加したときに訪れます。

※こちらはTwitterにも写真をあげています。「@tsumugu_hito138,#揃いの大小と京めぐり」で検索してみてください!

揃いの大小と京めぐり #3へ続く