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アルミ鍋 白いモヤモヤとツプツは何? 湯たんぽで気づく雪平鍋の嘆き ➕実験

冬になると湯たんぽ登場。で、確かめる事になったアルミ鍋のこと。
って、何だ分からないよね、斜め読みでどうぞ



湯たんぽ  

雪平鍋を火にかけ湯たんぽにお湯を入れていると、鍋底に何やらモヤモヤが見える。 ん?  昨日の味噌汁の麹の洗い残しか・・・ 老眼が進み注意力散漫な今日この頃、やれやれ・・・と洗い直す

が、次も同じようなモヤモヤが・・・鍋はキレイに洗ったのに何故? 

そもそも
お湯を沢山沸かす事はほぼ無いから、2.6Lのステンレスケトルは去りゆく息子に譲り、ステンレス鍋で沸かしたお湯を、漏瑚じょうごを使って湯たんぽに入れてきた。漏瑚が踊り、お湯がこぼれてあわや火傷!のスリルを味わうけど、それが当たり前だった。

が、ここにきて、アルミの雪平鍋の良さを発見*、軽くてお湯がすぐ沸いて注ぎ口があるから、湯たんぽとアルミ鍋の組み合わせは最強、いい仕事するuと喜んで使っていた。

元素記号 Al 元素番号13のアルミニウム

今から100年以上前の1886年、ホール・ヘルー方式で商業生産される様になったアルミニウムは軽量で耐食性に優れ、熱伝導率が高く、反射性に優れ、磁気を帯びない、加工しやすくリサイクル可、などの特徴を持ち、工業製品、医療用機器、食品包装などに広く使用。
一方欠点は、強度が低い、熱膨張率が高い、条件次第で腐食しやすい等・・・

今回の問題

アルミ鍋は酸や塩、アルカリなどに弱いから食材の入れっ放しは御法度、の約束は守ってきたけど、今回はただの水。
でも思い返すと、蛇口から出てきた水をすぐ沸かしたのではなく、2回とも鍋に入れっ放しの水だった・・・じゃこれが問題?

水H2OはH (水素)が2つとO (酸素)1つの結合物質で、アルミは酸素と結びつきやすい性質があるし、水道水には塩素も含まれている・・・じゃ犯人は??

とにかく、その実態を確かめることにした。

+実験


最近よく使う2つの、雪平鍋とアルミキャスト鍋に水を入れて蓋をして、同じ条件下で、時間経過を見ることにする

2/19  9:30スタート 水を入れて蓋をして置いておく 

はじまりはじまり


2/20 12:05 26.5時間経過
雪平鍋の底の方にわずかなモヤモヤと、鍋肌に白い何かが。 アルミキャスト鍋は変化なし(最後まで)

26.5時間後 何かが生まれつつある・・・



2/21 21:36 60時間経過

雪平鍋は ああもうダメ なんてこった!! 

何かが間違いなく成長

2/22 16:14 78時間経過
雪平鍋 病状悪化 再起不能か 

ポツポツはアルミ鍋の嘆きの結晶か


◾️結論と対策

調べると、アルミの鍋は腐食を防ぐ為にアルマイト加工*されているが、調理中のアルカリ成分等によってこの皮膜が剥がれアルミの素地が出てきて、水の中の酸素や塩素などと結合し、水酸化アルムニウムが発生する、とある。

結論・・・今回のモヤモヤと、時間経過によって白いポツポツに変化していった嘆きの結晶の正体は「水酸化アルミニウム」*と判明

対策・・・水は入れっ放しにしない、水を沸かし続けない、空焚きしない、使用後は水分を拭き取る、 など


*アルマイト加工:アルミは空気中にさらすと、表面に薄い酸化皮膜を作るが、これを人工的に厚くしたものがアルマイト加工

*水酸化アルミニウム:用途は多岐に渡るが医薬品にも使用。
環境省の化学物質情報ページに法律規制など記載

◾️で、どうする? 

白いポツポツ汚れを落とす方法で、酸性度の高いクエン酸水等を加えて溶かし、酸化皮膜の代わりになる米の研ぎ汁を入れる・・・という方法はある・・・

アルミキャスト鍋もアルマイト加工されている筈だけど、こっちは平気、どうしでだか今のところ不明で。

アルミ鍋の良さを見直して子分にしたけどそんなに酷使した? 
写真で拡大すると、キズキズ、ああどうしよう・・・買い替えか?

ん〜


*過去の投稿
アルミの雪平鍋の良さを発見→アルミのお鍋、見直してみない?


#実験 #検証 #アルミニウム #アルミ #調理道具 #水酸化アルムニウム #雪平鍋 #鍋


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