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わたしは絵描き


#退職エントリ

もう随分と前に読んだ本(リリー•フランキー著)に「自分で作家だって名乗ればそれもう作家だ」と書かれていて、成程…それで良いのか。と、感銘を受けました。タイトルにある通り、わたしは絵描きです。(個展を開いた事はありませんが)

なので勿論作品での収入はゼロ。
ではどうやって収入を得ていたか、絵画教室の講師や福祉施設で絵や工作を皆んなと作りながら支援して来ました。しかなしながらどちらもやむを得ない事情で退職し、現在は無職(うつ病)

でも作品を作り自身を作家だと名乗れる自信があれば、私は無職では無い。そもそも週5勤務8時間労働がなかなか辛い、これは自身の生い立ちや精神的な面と体力面全てだと思う。

それでもどちらの仕事もとても楽しくやり甲斐があった。のっぽさんが子どもとは呼ばず「小さい人」と呼ぶのは正しいと思う。私たちと何ら変わりなく彼らは日々を生きている。色とかデザインとか空間とか様々なテクニックはあるけれど、そのテクニックが無くとも楽しむ気持ちやひたむきな姿は「人」であるし芸術だと感じる。

支援施設でも同じです。毎日のルーティンを崩さず決まった時間に絵を描く。時には自分のやりたい事、食べたいものなどを絵で伝えてくれる。私たちには抽象画に見えても、ご本人にとってこの世界はそうやって見えているのかもしれない。

誰かに褒められたり、賞を得る事は確かに自信に繋がったり仕事になったり良いことでもある。
でもそれと同様に誰かに賞賛されなくとも、日の目を浴びる事がなくても、芸術は生活に根付く文化であって欲しい。誰の為でもなく自身の為に描く作品で良いのだと、私は思う。

次の仕事はどうしようかと悩んでいます。
仕事を辞めた後悔は今はありません。うつ病だけれど、新しいことへ挑戦するにはまだ時間がかかりそうだけれど、でも私は絵描きです。

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