【観劇記録】宝塚雪組・夢介千両みやげ / Sensational!①幕末ドSの亡霊が今、蘇る…

どうも、休日出勤(工事立合い)中に書いております。(仕事をしろ)

さてさて、私はこちらの雪組公演を宝塚大劇場で1回、東京宝塚劇場で4回の計5回観劇させて頂きました。
楽しかった〜!!
何なら公演ラインナップ発表の時点からワクワクしっぱなしでした。

だって雪組の日本物喜劇+一徳ショーってそれはもう幕末+ドSの再来やないかい!!!!!!!!!
絶対私の好きなやつ!!!!!!!!!

私はご存知のとおり(?)永遠のご贔屓が早霧せいなさんでして、彼女がトップ時代の作品で中でも好きなのが「幕末太陽傳 / Dramatic“S”!」なわけです。
あのテンポよくチャキチャキ進む笑いの絶えないお芝居の中に、そこに生きている人々の人生や情が滲み出て心がほっこり温まる芝居…ギラギラとスター達がめくるめく眩いのにどこかシックでかつ宝塚的なショー…ちぎみゆ…トリデンテ…あかん、幕末ドSの話をしてしまう

話を戻しますと、それだけ期待値がめちゃくちゃ高かったわけですが、結論申しますと、
   やっぱり雪組の日本物は最高・・・!
   やっぱり一徳ショーは最高・・・・!
   やっぱり雪組って最高・・・・・・!

これに尽きました。(語彙力喪失オタク)
思いのままに感想を書いていきまーす
(ネタバレします)

夢介千両みやげ

彩風さん演じる夢介が口上を述べ、パッと舞台の照明が明るく、笠をかぶった男役・娘役たちをバックにハア〜♪と主題歌を歌い始めます。
はじまったばかりだと言うのになんだこの多幸感は…!紅白歌合戦か?今日は大晦日だったんか…

夢介は言葉が訛っていて、癒しオーラ全開の心優しいのんびりさん。そして田舎者。
私は咲ちゃんのかっこいい役も好きなのですが、ぼんぼんとかちょっと抜けてる役も性癖なのです
(幕末の徳三郎とか20世紀号のブルースくんとか!!)
開始5分で彩風夢介咲奈さんに心爆躍りでした。

ハートフルさききわワールド

私は宝塚のトップコンビの関係性が好きです。
(舞台上でもそれ以外でも)
お芝居やショーでも2人の場面が特に好きなのですが、

「こぉんなにトップコンビがラブラブでいいのぉ!?」
(…いいんだよ!)

と思うほど、夢介とお銀ちゃんがラブラブ!
トップコンビはラブラブであれ(ちぎみゆ教信者)

終始2人が微笑ましく、幸せな気持ちになりました。
結婚式にはご祝儀を包みまくりたい…
夢介とお銀ちゃんって、実は一緒の場面は決して多くはないんですよね。
けど、片方がいない場面でも互いを思い合っているのが伝わるから、2人でいる時の「幸せだ」っていう感情も優しく客席に伝わってきました。
さききわ…いいコンビだな……(852395回目)
終盤2人で惚れちまったのさ〜♪って歌うのも良いですよね。
お銀ちゃんが手を引いて銀橋を渡るのがドツボでした

Going my wayなトップコンビと2番手男役

そして今回いいな〜!と思ったところが、
トップコンビと2番手男役が自由に思いのままに動き、
3番手達が舞台を締めに締めまくっているところです。
このメリハリ感!

夢さんは、前述のとおり癒し系のんびりさん。
舞台の中で常にワンテンポ遅れているマイペース。
お人好しでおせっかい故に巻き込まれ体質ではあるものの、決して自分の芯は揺らがない、男気もある人。

お銀ちゃん(朝月さん)は、そんな夢さんに岡惚れしてしまい、押しかけ女房に。
優しい人になろうと努力しますが、激しいやきもち焼きで舞台上で大暴れ!

総太郎(朝美さん)は絵に書いたような放蕩息子。酒も女遊びもひどくてどうしようもないけど、どこか許しちゃう愛嬌があります。
なんせこの顔、この器量〜♪ですからね。笑

この3人が舞台上で思いのまま自由に動きまくっていることで、互いの良さを引き立てあっているところも良かったです!

お銀ちゃんが暴れまくるほど、夢さんの包容力が際立ち。
総太郎がどうしようもないほど、夢さんの心の優しさ・芯の強さが際立ち。
反対に夢さんがボケっとすればするほど、総太郎の艶っぽさが際立ち。
また、夢さんや総太郎の周辺の女性関係を見ていくと、お銀ちゃんが実はお人好しで、愛くるしい女性だってことが際立ちます。

この相互作用のバランス…す、素晴らし〜〜…!!!
誰かがやり過ぎると崩れてしまうだろうこの関係性が、日毎に面白く最高を更新していく…!
計算なのか感覚なのかで調整し、あれだけ自由にのびのび演ってるのかと思うと…ヒエ〜!さききわあさって最強〜〜…??!!

舞台を締めまくる3番手達

トップコンビ+2番手がとっても自由なお芝居をしているので(夢さんは巻きこまれが大半だけど)、
どこかで締めないととっ散らかって話の訳が分からなくなるのでは…?!となりましたが、心配ご無用でした。

3番手達がめちゃくちゃに舞台を締めている〜!!

他の作品だと、敵や恐怖の対象がいて、芝居を引き締めたりスパイスになってたりするじゃないですか。
(例えばNever say goodbyeのずん様)(役名で言え)
日本物喜劇・夢介千両みやげには、あからさまなそういう存在がいません。
それでも、3番手達が軽快にパリッと、時にどっしりと舞台にしっかりとメリハリをもたらしてくれているのです。
頼もしすぎない?

三太(和希さん)は舞台をとっ散らかす役割と締める役割どっちも担っていると思うのですが、
そらぴ芝居うめ〜〜〜!!!!!
コロコロ変わる三太としての動のお芝居と、
ストーリーテラーとしての静のお芝居の役割を、
本当にナチュラルに切り替えていて天才だった。
あと、やっぱり歌も上手い。
そらちゃん…雪組に来てくれてありがとうね………!

七五郎(綾さん)も、とっ散らかしているように見えて、ツッコミ側の人間だと私は思っています。
特に伊勢屋に乗り込む場面、夢さんを一目見るなり
「まぁたお前か…!」
という台詞の言い方と間合い、たまらないです。
あ〜あやなちゃん雪組の日本物の間を立派に受け継いでくれたんだな…と感動しました(どんな立場?)
あそこは毎回どっと笑いがでますよね!

そして金の字(縣さん)。
縣が立っているだけで場が締まる。
終盤まで得体の知れない人なのに、ハチャメチャに説得力があり、台詞に納得させられる。
これがバウ主演した者の貫禄か…!
まだ男役10年経ってないよね?
なぜか月城さんの蒼紫様を思い出すなどした。
(あの時も同じこと思ったんだよね〜)

自由な彩風朝月朝美、締める和希綾縣の
メリハリが笑いを生んでいて、
何度観ても飽きないくらい楽しかったです!

お江戸をしたたかに生きる人々

ところで幕末太陽傳の何が私に刺さったかって、その土地に生きる人々のしたたかさなんですよ…(また幕末の話?)
雪組芝居の大好きなところは、1人ひとりが演じる役を掘り下げて、その人物達が周りと関係を築いていって、毎日を紡いでいく…っていう時間が見えるところです。
決してお芝居では描かれないけれど、「この人はきっと、この人が好きなんだろうな」とか「この人はこういう風にして育ったんだろうな」とかが見える。
結局は受け手なので演者がどういう風に捉えているのかはわかりませんが、そういう想像が膨らむお芝居を、色んな人が各所でしてくれています。

夢介千両みやげも、みんな怒ったり泣いたりしながら、支えあって生きているところが見えるところが好きです。
人情味があって、冷え切っていた心が温まりました。
私も己を反省し、心優しい真人間を目指します(涙)

完全な悪が存在しない世界観の中で、
テンポよく、笑いながら人の温かさを
感じられる雪組の日本物がやっぱり大好き!
改めてそう実感しました。

色んな人の細かいお芝居の好きなポイントを
1つひとつを挙げたらきりがなくなったので
ここでは割愛する事にします。
(にわパパが5年ぶり2度目の勘当してる!わ〜い!
…等を箇条書きで書いてたら本当にきりが無かった)
ただ、目が足りなかった事は確かです、ええ。

ちなみに、ツナ的好きな場面オブザ夢介は
嘉平さんVSお銀ちゃんのバトル。
ゆうちゃんさんがいっつも怖い顔してガチなのがいいですよね〜!
やっぱり専科さんってすごいなあ
嘉平さん強いのにお銀ちゃん負けてなくて、
メンタルパワーバトル頂上決戦って感じで大好き。

そんなこんなで工事が終わりましたので、このへんで。
Sensational!についても書きたかったけど、
夢介だけでこのボリュームになってしまった(怖)
別で書きたいと思います。

工事が終わったらジムに行こうと思っていたのに、雷鳴ってる!私、雷がなると差し込みが…!

ではでは!
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。


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