#無垢な泥棒猫_官能という美学 2023年12月15日 12:57 棚にあった美しい色ガラスの器からキャンディをだし、手のひらにのせてくれながら華子は訊いた。私は首をふり、ここにいたいと言って、飴の包み紙をむいた。むらさき色。口にいれると強いぶどうの味がする。「ここにひそんでたわけね」私はことさらあかるい声で言った。「東京の喧騒を逃れて」 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート