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父の死に思うこと

2月6日(日)の朝、母からの着信。
お休みの日で布団の中でゴロゴロしていた私は、昨夜電話していた話しの続きかと思い、気分が乗らずひとまず電話に出なかった。
すると、1分もたたない内に今度は姉からの電話。
何事かと思い電話に出ると、
「パパが亡くなったから、すぐ帰って来て。」

余命を聞いていたとはいえ、春には会いに行こうと計画を立てていた矢先の予想外の連絡。
電話を切った後、私に湧いた思いは、
ママとお姉ちゃん、妹が悲しんでるから、エネルギー整えに帰らなきゃ。

お通夜、お葬式など、姉を中心に準備が進み、沢山の涙を見て、私も涙を流した。
親戚や弔問の方々や母から語られる、知らなかった父のエピソードはユーモアがあるものばかりで、最後はみんなで笑いあってた。
なんだか映画のblank13みたいだ。と式の途中にふと思った。

自分の誕生日に還り、母との結婚記念日を四十九日に選んだ父。
最期まで、なかなかの策士だった。
おかげで涙よりも笑いの方が多いお見送りの時間を過ごした。

死は3次元的には悲しいことかもしれない。
でも私はあまりそうは思わない。
色んな体験や思いを経て、来た場所に還る。
そして皆んなにたくさんの想い出を残していく。
実家で久々に家族全員で過ごした1週間は、家族の愛とありがたさを改めて知る機会となった。

四十九日の夜に父へのメッセージをInstagramにアップした。
アップした途端に急に涙が溢れ出し、大声で
「パパ〜っ、ありがとうー!」
って叫んでた。
しばらく涙は止まらなかった。
ふと、これが父が他界した事に対して溢れてきた初めての涙だと気づいた。

そして今、この文章を書いていて、あらためて言いたくなった。

「パパ、楽しかったよ。
そして、お互いを思いあえる素敵な家族で本当に幸せだなー。ってあらためて思った。
私はこれからも楽しく幸せに生きていくよ。
娘にしてくれて、ありがとう。」

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